杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ロング・トレイル!

2017年10月04日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2016年7月30日公開 アメリカ 104分

60歳を超えた英国の紀行作家ビル・ブライソン(ロバート・レッドフォード)は、家族と共に故郷アメリカに戻り、いまでは穏やかな生活を送っている。だがそんな毎日に物足りなさを感じていたビルは、ある時ふと目にした一枚の写真がきっかけで全長3500キロという北米有数の自然歩道“アパラチアン・トレイル”踏破を思いつく。旅の同行者として名乗り出たのは40年ぶりの再会となる旧友カッツ(ニック・ノルティ)だった。“酒浸りのバツイチ”で絵に描いたような彼の破天荒っぷりに心配を隠せないビルの妻(エマ・トンプソン)をよそに、二人は意気揚々と出発。しかしシニア世代のビルとカッツの前に、大自然の驚異と体力の衰えという現実が立ちはだかる。やがて彼らの冒険は、思いがけない心の旅へと進路を変えていく……。


北アメリカ有数の自然歩道「アパラチアン・トレイル」踏破を目指すシニア男性2人組の旅を描いたロードムービーで、旅行エッセイで知られる作家ル・ブライソンが実話をもとに書いた「A Walk in the Woods」が原作です。ロバート・レッドフォードが主演・製作を務めています。

同世代の知人の死をきっかけに、人生やるなら今しかないと思い立ち、突如として長旅(しかも歩き)に挑むと決意したビル。当然妻は一人で出すのは心配なので、同行者がいるならと条件を出しました。そりゃ、家でゴロゴロしてる夫も嫌だけど、一人どこかで野垂れ死にされるのはもっと嫌だもんね。片っ端から声をかけたものの同行者は見つかりません。そんなある日、若い時に一緒に旅した親友カッツから連絡が。その破天荒さが原因でいつしか疎遠になっていた彼にはビルは声をかけなかったのに、友人の友人から聞いたとこれまたよくある話です。

旅に出られるならこの際誰でもと思ったビルですが、長年の不養生で体力も衰えたカッツは初日から休もうと言い出す始末。足元もおぼつかず先が思いやられる感じでしたが、歩いてみれば昔取ったなんとやらで、けっこう歩けるじゃん!

途中で強引にくっついてきたお喋り女を撒いたり、アバンチュールを楽しもうとしてトラブルに遭ったりしながらも、次第に二人は昔の関係に戻っていきます。 ビルが妻と出会ったのも若い頃の旅の中でだったのね。(日本的にはユースホステルを利用して旅した70年代くらいの若者たちみたいな感じでしょうか。

無事ロングトレイルを成功・・とはいかず、転落して体力・気力が底をついて途中でリタイヤしてしまうのも、リアル感があって、それはそれででした。

無事に帰宅したビルを迎える妻の安心した嬉しそうな顔夫婦仲もより一層深まったに違いありません 人間、何歳になっても成長できるんだな~~


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