杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

アウトレイジ ビヨンド

2017年10月21日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2012年10月6日公開 112分

2017年10月15日 21:00~ テレビ東京放送

関東一円を取り仕切る巨大暴力団“山王会”の配下で勃発した熾烈な抗争。……兄貴分や親分までも出し抜く大下剋上劇を制して山王会会長の座を手にしたのは加藤(三浦友和)だった。それから5年、山王会は国政に裏から手を出すまでに勢力を伸ばしていた。若頭には大友組の金庫番だった石原(加瀬亮)が抜擢され、富田(中尾彬)ら古参の幹部は脇に追いやられ、うっぷんを募らせていた。そこに目をつけた“マル暴”の刑事片岡(小日向文世)は、富田らに関西を代表する暴力団“花菱会”に相談するよう持ち掛ける。これには関東と関西の巨大暴力団同士の抗争に発展させ、それに乗じて組織壊滅させるという警察の意図を含んでいた。しかし花菱会若頭の西野(西田敏行)らに裏切られ、計画はとん挫してしまう。立場が悪くなった片岡だったが、別の手も同時に進めていた。片岡は刑務所に服役中の元大友組組長の大友(ビートたけし)に面会しに行く。大友は対立する村瀬組の若頭だった木村(中野英雄)に刺されたが、一命を取り留めていた。まもなく片岡の手回しで大友は仮出所、この知らせに、かつて大友を裏切った石原は身の危険を感じ逆上、部下に大友殺害の指示を出す。ヤクザに戻る気すらない大友に、木村と組ませ山王会に復讐させようとする片岡。そして関東進出の機を狙う花菱会の面々。それぞれの思惑の渦に大友も巻き込まれてゆく……。(テレビドガッチより)

 

2010年公開の『アウトレイジ』の続編です。

片岡は全てを自らが操っていると錯覚していましたが、大友にはお見通しだったようで、木村の葬儀に現れて片岡に渡された銃で彼なりの落とし前をつけるのでした。

ま~前作に負けず劣らず登場人物皆一癖も二癖もある面々。そんな中で木村や大友のような存在は逆に実直とも言えそう。昔のヤクザの仁義を体現しているように見えました。

花菱会は今作では目立った行動はしていませんが、若頭の西野(西田敏行)はいかにもこ狡そうなキャラでした片岡の同僚刑事・繁田(松重豊)が片岡を危ぶむような態度をとっていましたが、彼の方がよほどまともな刑事ですよね

それにしても「バカヤロー」言い過ぎ


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相棒-劇場版Ⅳ- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断

2017年10月21日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2017年2月11日公開 120分

イギリスの日本領事館関係者が集団で毒殺され、唯一生き残った少女が国際犯罪組織「バーズ」に誘拐されるという事件から7年後の現在。特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、バーズを追って来日した国連犯罪情報事務局の元理事マーク・リュウ(鹿賀丈史)に同行することになる。そんな中、日本政府に対し行方不明となっていた少女の身代金が要求される。日本政府はバーズをテロ組織と断定し要求を拒否するが、それによってバーズは、50万人の観客が集まる国際スポーツ競技大会の凱旋パレードを狙ったテロ計画を実行に移す。晴れやかなパレードが行われる最中、特命係は真犯人を追いつめるが、その先には70年前のある出来事につながる真実が待ち受けていた。

 

「相棒」シリーズの劇場版第4作です。

冒頭、特命係の二人は、警視庁広報課長・社美彌子(仲間由紀恵)の依頼を受けてマークと同行し、レイブンの正体を掴んだモリスから話を聞こうとしますが、直前にモリスは「アマガイカツノリ」と言い残して殺されてしまいます。そのあと、会食先のレストラン街で食中毒様事件が起こり、さらに7年前の事件で誘拐された瑛里佳(山口まゆ)の身代金要求が!!

今回の黒幕が誰かは早々に予測できちゃいました。なので、彼の目的の方に興味を持って観ていきましたが、戦時中の70年前の出来事と現代のテロを結びつけるのはやや強引な気が

それよりも毒殺事件の真相の方が驚いちゃいました

2代目相棒の神戸さん(及川光博)や甲斐(石坂浩二)さん、大河内(神保悟志)さんもちょっとだけですが登場します。

レストラン街の事件は食中毒ではなくて、エレベーターの階数ボタンに有機リン系の毒物が仕込まれ、ボタンを押した指先の皮膚から体内に毒物が入ったことがわかります。また、伊丹刑事(川原和久)が不用意に拾ったUSBメモリをPCに挿したことで、捜査本部のサーバーがウィルスに感染し、現場が混乱するきっかけを作ったというのも、PCに不慣れそうな伊丹ならやりかねないと思わせて失笑でした。米沢さん(六角精児)も登場。もう特命係とは関わりたくないオーラ全開だけど、大好きな鉄道ネタでは抗える筈もなく、しっかり協力しちゃってますね

バーズのリーダーのレイブン(北村一樹)は、在英日本大使館で岩井のボディーガードでしたが、誘拐事件の折に自らの保身しか考えない岩井に愛想を尽かして辞職した後でバーズに入っています。実は本当のレイヴンは別にいて、その人に感化されたのです。

レイブンの本名は天谷克則。彼には幼少時(戦時中)トラック諸島の空襲で日本軍に見捨てられ母と生き別れ、戦後ようやくの思いで日本に帰国すると「特別措置法」で戦死扱いされ戸籍を削除された過去があります。国際犯罪組織に手を染めた彼は、平和ボケした日本人に危機意識を持たせるために今回のテロを計画し、敢えて未遂に終えて自分は撃たれて死ぬつもりでした。スナイパーから彼を庇って撃たれた右京さん(予告ではこの展開を煽ってましたが、死ぬわけないじゃん!と冷静に見てる自分がいました。だってシリーズ終わっちゃうじゃないですか~~)は、逮捕された彼に面会に行き「例え犯人となっても最後の瞬間まで命を大切に生きて下さい」と伝えます。

話の本筋より、国は個人のためにあるのではなく、権力者にとって個人は抹殺しても何ら痛痒を感じないのだと改めて思ってしまったぞ

で・・結局瑛里佳ちゃんはどうなっちゃうのかな~?


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