2018年9月21日公開 111分 PG12
雑文筆家のトン子こと餅月敦子(小泉今日子)は、古びた日本家屋の古書店「モチの家」の女主人。料理をこよなく愛する彼女の家には、恋や人生に迷える女たちが夜な夜な集まってくる。トン子を担当する編集者で男を寄せつけないドドこと小麦田圭子(沢尻エリカ)、ドドの飲み仲間であるドラマ制作会社の白子多実子(前田敦子)、求められると断れない古着屋店員の本津あかり(広瀬アリス)、いけない魅力を振りまくごはんやの女将・鴨舌美冬(鈴木京香)ら、年齢も職業も価値観もバラバラな彼女たちを、おいしい料理を作って迎え入れるトン子だったが……。(映画.comより)
「食」と「性」をテーマに8人の女たちの日常を描いた筒井ともみの短編小説集「食べる女 決定版」の映画化です。・・・って・・え~~!!そうだったのどうりでPG12なわけだ
勝手に美味しいご飯にまつわるお話だと誤解してたので、けっこう生々しい場面に引いてしまいました。
そもそも、誰にも感情移入できなかったのよね~~ 男に利用されるだけのあかりさんとか、別れた夫に未練たらたらで、子供連れて今カノと暮らす家にやってくるツヤコさん(壇蜜)は論外ですが、マチ(シャーロット・ケイト・フォックス)に至っては、なんであんな男(池内博之)と結婚したのか設定自体が無理くりな感じ。原作ではちゃんと背景が描かれているのかな。 どの女性も一昔前の男性上位な思考に陥っているようで前半部分は気持ち悪かったかなぁ。ただ、後半部分は、それぞれが新しい道を選んで踏み出していくので、少しは気持ちが上向きになれますかね。
ドドとタナベ(ユースケ・サンタマリア)の出会いの描き方も、一歩間違えたらストーカー つい今期ドラマ「私定時で~」のブラック上司を連想してしまったぞ。
トン子の家で食卓を囲んで食べる家庭料理は確かに美味しそうでした。女性同士、辛いことや悲しいことがあっても、美味しいものを大好きな人たちと一緒に食べれば元気になれるという視点で、「食べたいものを自分で選ぶように、自分にとって気持ちが良いと感じることに素直でいればいい」というメッセージがストレートに伝わってくる作品ではありました。