8月25日、成田空港でフライトが雷で遅延してサンノゼでのトランジットができるかハラハラしながら旅立ったのがついこの間みたいな気がするのに、思い返すとこの2ヶ月は本当にいろんな事があって、私の人生の中でも充実した日々になりました。
特に、ボストンの次女のところでぬくぬくと3週間半過ごした後、ポルトガル・スペイン・モロッコをひとりで旅した時間は、ずっと外界に接していて引き込もれない。アウェイな中で自分と向き合う時間が多くて、いろいろと考えることが多かった。
「私はこれからどうしたいんやろ?」
「私はこれからどうすべきなんやろ?」
モロッコのマラケシュは1年前に大きな地震があって、ネットの映像などでかなり街が壊れているのを見たので、今回マラケシュに行ってもいいんか?って心配してたけど、行ってみたら大きな地震の傷跡はほとんど見当たらなかった。
なので、今の能登の映像を見ると、その惨状に愕然とする。あの復興は小さな力では無理だ。もうすぐ1年になるのに国は何をやっていたのか?国のお金の使い方がおかしい。
先進国とは思えないし、恥ずかしい。
これが今の日本の現状なのだと思うと、この国に絶望する。腐敗した政治の根幹を変えるには、1番は教育だと思う。でもその教育も国が牛耳っているのでどんどんこの国は沈んでいっている気がする。
海外に出るとそんな事がよく見えてきて、日本というぬるま湯に浸かっているだけでは見えてこないものが見えてくる。
日本はとてもいい国で住み良いんだけど、誰かの犠牲の上にそれが成り立っていると思うといたたまれない。
今回、2ヶ月の旅の間にほとんど日本人に会わなくて驚いたし、残念に思った。
ウクライナのAndriiは5月に日本にきて、日本大好きになってすごくまた行きたいんだけど、ビザを取るのが大変でなんだって言ってた。
日本人は先達たちのおかげで、ビザ無しでこんなに自由にほとんどの国に旅ができるからそれが当たり前だと思ってたけど、当たり前じゃない人の方が多いんだ。
世界は広いのだ。
自分の、日本の常識が常識ではないことも多い。良いも悪いも違いを知って理解して受け入れる。世界に寛容になる。
それを経験できたことが、自分にとっていちばんの財産になる。
経験は自分で作るもの。
旅の醍醐味はそこに尽きると思うし、決して誰も自分でさえも同じ経験はできない。いつもワクワクドキドキが詰まってる
そして歳をとって旅ができなくなったら、旅の思い出で生きていける
だからまた旅に出る。きっと。