田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

「深い森」 MV公開

2023年01月10日 | 日記
昨年撮影されたヒロワッヅ「深い森」のMVが完成しました。
僕もスタッフとして参加しております。





「演出をして欲しい」と打診を受けたのきっかけだったのですが、監督がヒロワさんなので自分は助監督だという解釈で参加させて頂きました。監督のイメージを具現化するのが自分の仕事だという意味で。
しかし助監督と言っても映像の現場での裏方の経験はあまりありません。10代後半から20歳過ぎまでの短い期間に競輪、競艇、オートレースのカメラアシスタントから入ってカメラマン、スイッチャー、ビデオ編集などを経験したぐらい。その後かなりの年月を経て30代の頃に結婚披露宴のカメラアシスタント(ケーブルさばき)なんかもしました。思えばアシタント業が多いですね。
映像の現場以外でもラジオのAD、テーマパークのステージアシスタント、舞台の演出助手、裏方のスタッフ、タレントの付き人など、ずっとアシスタントのポジションで走り回ることが多い人生だったように思います。
自分の劇団では演出をしてましたけど制作スタッフも兼業してたので結局そういう立ち回りになる運命みたいです。段取りとタイムテーブル厳守が命です。自分は出来の悪い人間でしたけど。

ここ最近はそういう仕事(映像の現場)に入ることもなくなったのですが、今回のMV撮影に参加させて頂いたことで眠っていたスタッフの血潮が束の間蘇った気がします。今振り返ると反省点が多くて「もっとこうすれば良かったかも」「余計なことやり過ぎたかも」と思うばかりです。
ただ何かしら確かな手応えもあったのは事実です。今まで経験してきた様々なことがこの日のこの現場で実ったような気がします。これってかなり大きな手応えですね。若き日々のことを色々思い出しながら珍しく自己満足、しかけました。自己満足って難しい。そして怖い。これ以上怖いものは無いってぐらい自己満足は怖い。だけど自己不満足ばかりでは悲しくて寂しい。だから悲しくて寂しい人生なのだなとあらためて思ってみたり。なんだか暗い話になりましたが「絶望の先にあるのは愛と希望だ」というヒロワッヅのテーマに沿っていて、それはそれでいいのかも知れません。




※ヒロワさんのツイッターよりhttps://twitter.com/hirowa_rosy/status/1592752550075588608


このMVの主演はヒロワッヅのメンバー、ハルキさん。
彼女は自主製作映画にも出演した経歴もあるとのことですが、とにかく独自の感性や世界観が凄いです。凄いって言い方はあまりにも語彙が乏しい表現ですが上の写真やMVを観て頂いたら「凄い」という形容をご理解頂けるかと思います。
後半のシーンでは細かく演出させて頂きました。殺陣というほどの激しい動きはありませんが小道具も使いましたし、演者が二人とも女性でしたのでとにかく安全に気をつけながら迫力や怖さが出るようにディレクションしました。耽美さ漂う迫真の演技は彼女達の才能によるところが大きいです。



今回の撮影はまさに「ザ・自主製作」でした。
ハルキさん以外にもメンバーさん達やスタッフさんが現場に集結されていました。被写体としてはハルキさんがメインですのでメンバーの皆さんも裏方として動いてくださる時間が長くて恐縮だったのですが、何とも大人な現場でとにかくその場にいた人達の優しさによって強硬スケジュールを無事にこなすことが出来たのだと思っています。勿論ヒロワッヅのメンバーも出演していますのでお見逃し無く。
それとカメラさんがプロだったことが映像的なクオリティの高さの理由なのは間違いないです。編集もしてくだいました。
全ての関係者の皆様に感謝致します。参加させて頂けて光栄でした。
やっぱり、演出は楽しいです。

では「深い森」hirowa'dzu、ご覧ください。







コメント
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