田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

2023年1月6日アメリカ その2

2023年01月07日 | 日記
昨日のブログ『2023年1月6日アメリカ』に書いた米下院議長選の結果が漸く出た。





これにて共和党ケビン・マッカーシーが下院議長となったが投票に15回も費やす異例の議長選となった。
ある意味で大人気ないほどに長引いた議長選びだが、当然無意味に時間を無駄にした訳ではないはず。そこには必ず何らかの意図があり、この騒動にも意味があると考えるべきだと思う。
一連の流れを自分なりに分析すると以下のようになる。

・ケビン・マッカーシーはRINO(名前だけの共和党員)であり共和党内での信頼度が低い。
・特に共和党内のフーリーダムコーカスのメンバーがトランプ派であるためマッカーシーに反対していた。
・フーリーダムコーカスの中心人物であるジム・ジョーダンの影響力が非常に強く作用した。
・最終的にジョーダンとトランプの進言によりマッカーシーが議長となりフーリーダムコーカスの発言力が更に強くなった。

ということではないかと思われる。
フーリーダムコーカスの発言力が強くなることが今後の下院にどう影響を及ぼすのかということを簡単にまとめると以下のようになる。

・国境管理の強化
・民主党の放漫財政の抑制
・バイデン政権への監視強化
・反グローバリズム、反ネオコン

といったことだと思う。

議長選の中でフーリーダムコーカスのメンバーであるマット・ゲイツによりジョーダンとトランプが議長候補に選出されるという一幕があったが、これはある意味で荒唐無稽な案であるとも言える。しかしこれにも何らかの意図があるはず。
昨日のブログにも書いたが現大統領と現副大統領の弾劾が行われた場合は大統領の継承順位が下院議長にある。つまりバイデン政権が崩壊した場合は下院議長が大統領となるのである。その下院議長に就任するのがRINO(名前だけの共和党員)のマッカーシーではあるが、ジョーダンやトランプに置き換えることも出来るという強いアピールではないだろうか。
チェスで例えられることが多いトランプだが敢えて将棋に例えるなら今回の下院議長選はトランプとジョーダンによる挟み将棋みたいなもので、マッカーシは挟まれた駒のごとく二人の手中に入れられたのだ。
これにて共和党は「反グローバリズム」を全面に押し出しながら民主党及びバイデン政権と対峙することになる。トランプの布陣がここに来て更に強固となった。



今回とても参考になった動画を貼っておきます。





あと気になるのはブランソン裁判
場合によっては最高裁の裁きによりバイデンをはじめとする380名以上の議員の永久追放も有り得る。
そうなると天と地がひっくり返る、いや、2020年にひっくり返った天と地が正常に戻ることとなる。
今のところ情報を集めるのがやや困難ではあるが、しっかりアンテナを張っておきたい。








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