はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

もう一つの芥川賞「スクラップ・アンド・ビルド」

2015-08-23 | 読書ナリー

上弦の月がやけに空を遠く感じさせる夜。

台風15号は、マラソン人の歩みで北上中だ。

日中はかなり気温が上昇し、暑かった。

二階の窓辺まではりだしたモミジの大木で、

暑さに加担するかのように、ツクツクボウシが大合唱していた。

今は、すこし涼しさを増した庭で、正確な時を刻んでいるかのように

カネタタキが鳴いている。

今日は、芥川賞の羽田圭介さんの「ススクラップ・アンド・ビルド」を

読んだ。

主人公・健斗が、じいちゃんを尊厳死させてやろうと奮闘する話だ。

早くお迎えが来てほしいと言いながら、

生に執着する高齢者の姿をとおして、

介護の日常がどんなに大変なことかが手に取るようにわかる。

健斗の努力の甲斐もなく・・・というか健斗のおかげで

この長崎弁のじいちゃんは、きっと長生きするだろう。

 

コメント (1)
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