はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

事態はますます深刻に・・・

2011-03-25 | 東日本大震災

2011年3月25日(金曜日)
今朝の朝日新聞の記事は
「福島第一原発事故、スリーマイル超えレベル6相当に」となっていた。
午後3時から敦賀市議会では、全員協議会が開催され、
福島原子力発電所に係る対応状況等について
保安院、原電、原子力開発機構、関電からの報告を聞いた。

保安院の森下さんの表情は非常に硬く、かなり痩せていた。
きっと不眠不休の状況が続いているのだろう。
質疑応答のなかで、1,2,3号機はよろしくない状況であると
答えているときの表情は苦渋に満ちているように思えた。

きっと、わたしたちが想像しているよりも事態は
はるかに深刻であるということなのだろう。

電力事業者はほんとうに危機感を感じているのだろうか・・・
福島の3号機建屋の原子炉容器が棄損し、タービン建屋に
放射性物質が漏れているというのに・・・

夜には1号機のタービン建屋地下でも水たまりが見つかり、
採取した水から1立方センチメートル当たり約380万ベクレルの
放射能を持つ放射性物質が検出されたと発表があった。
事態はますます悪化している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110325-00001082-yom-soci

1号機の水にも高濃度放射性物質…通常の1万倍
読売新聞 3月25日(金)23時48分配信

東京電力は25日午後11時過ぎの記者会見で、
福島第一原子力発電所1号機のタービン建屋地下1階に
たまっていた水を分析した結果、1立方センチ・メートルあたり
約380万ベクレルの放射性物質が検出されたことを明らかにした。

東電によると、水を採取したのは24日午前中で、
放射性物質の濃度は、通常運転時の原子炉内の冷却水の約1万倍。
作業員3人が被曝(ひばく)した3号機のタービン建屋地下1階に
たまっていた水と同程度にあたるという。

http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY201103240465.html

福島第一原発事故、スリーマイル超えレベル6相当に

東京電力福島第一原発の事故は、放出された放射能の推定量からみて、
国際評価尺度で大事故にあたる「レベル6」に相当することがわかった。
すでに米スリーマイル島原発事故(レベル5)を上回る規模になった。
局地的には、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故に匹敵する
土壌汚染も見つかっている。
放出は今も続き、周辺の土地が長期間使えなくなる恐れがある。

原子力安全委員会は、SPEEDI(スピーディ)
(緊急時迅速放射能影響予測)システムで放射能の広がりを計算するため、
各地での放射線測定値をもとに、同原発からの1時間あたりの
放射性ヨウ素の放出率を推定した。
事故発生直後の12日午前6時から24日午前0時までの放出量を
単純計算すると、3万~11万テラベクレル(テラは1兆倍)になる。

国際原子力事象評価尺度(INES)は、
1986年のチェルノブイリ原発事故のような最悪の
「レベル7=深刻な事故」を数万テラベクレル以上の放出と定義する。
実際の放出量は約180万テラベクレルだったとされる。
今回は少なくともそれに次ぐ「レベル6」
(数千~数万テラベクレル)に相当する。

経済産業省原子力安全・保安院は18日、
福島第一原発の1~3号機の暫定評価を「レベル5」と発表したが、
今後放出量の見積もりが進めば、再検討される可能性が高い。

土壌の汚染は、局地的には、チェルノブイリ事故と同レベルの場所がある。

原発から北西に約40キロ離れた福島県飯舘村では20日、
土壌1キログラムあたり16万3千ベクレルのセシウム137が出た。
県内で最も高いレベルだ。
京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子力工学)によると、
1平方メートルあたりに換算して326万ベクレルになるという。

チェルノブイリ事故では、1平方メートルあたり55万ベクレル以上の
セシウムが検出された地域は強制移住の対象となった。
チェルノブイリで強制移住の対象となった地域の
約6倍の汚染度になる計算だ。
今中さんは「飯舘村は避難が必要な汚染レベル。
チェルノブイリの放射能放出は事故から10日ほどでおさまったが、
福島第一原発では放射能が出続けており、
汚染度の高い地域はチェルノブイリ級と言っていいだろう」と指摘した。

金沢大の山本政儀教授(環境放射能学)によると、
1メートル四方深さ5センチで、土壌の密度を1.5程度と仮定すると、
飯舘村の1平方メートルあたりのセシウム濃度は
約1200万ベクレルに上る。
チェルノブイリの約20倍。
「直ちに避難するレベルではないが、セシウムは半減期が30年と長い。
その場に長年住み続けることを考えると、
土壌の入れ替えも必要ではないか」と話した。

健康への影響はどうか。
チェルノブイリ原発事故では、強制移住の地域では
平均50ミリシーベルト程度の放射線を浴びたとされる。
しかし汚染地での長期の住民健康調査では、
成人では白血病などの発症率は増えていない。

甲状腺がんは増えたが、事故当時小児だった住民が放射性ヨウ素で
汚染された牛乳などを飲んで内部被曝(ひばく)したためとみられている。
飯舘村の24日午後までの放射線の総量は、3.7ミリシーベルトだ。

長瀧重信・長崎大名誉教授(被曝医療)は
「チェルノブイリ原発事故後でも小児甲状腺がん以外の
健康障害は認められず、すぐに健康を害するとは考えにくい。
高い汚染が見つかった地域では、データをもとに住民と
十分に話し合って対応を考えてほしい」と話している。
 

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