バスに乗っていた。
心地よい振動が眠りを誘い、
わたしはいつの間にかぐっすり寝込んでいたようだ。
バスは真っ暗闇の中を進んでいた。
ドーン! と突然、身体が投げ出された。
ワ~・・・地震や! どうしよう、どうしよう・・・
わたしは大声で叫んだ。
自分の声の大きさに驚いて目が覚めた・・・
周りの人たちが、「どうしたの?」「何が起きたの?」
と、騒いでいる。
なんとわたしは夢を見ていたのだ・・・
というか、寝ぼけていたという解釈の方が正しいかもしれない。
アハハ・・・恥ずかしいったらありゃしない。
みなさま、ごめんなさい、地震の夢を見てました。
しかも真っ暗闇だと思っていたのは夢の中で、
お日さまがまぶしい真っ昼間でした。
どうもわたしには、昔から夢の中で大声をだすくせがあるようだ。
たぶん、身体が地の底へ落ちていく感覚に陥った時に、
とてつもなく大声を張りあげるのだと思う。
わたしの叫び声に起こされた健さんは
「樺太まで聞こえたかと思った・・・」とつぶやく・・・
そりゃ高倉健さんのセリフやんか。
高倉健さんの映画大好き八新の健さんは、そんなときにも
かっこつけてます・・・
わたしは桐子やないで、はるみでっせ・・・