抜粋・・・・「動的平衡」の定義は『それを構成する要素は、
絶え間なく消長、交換、変化しているにもかかわらず、
全体として一定のバランス、つまり恒常性が保たれる系』というものである。
なぜ常に動的なものに、ある種のバランス、恒常性が保たれうるのか。
それはバランス=恒常性を保つためにこそ、常に動いていることが重要である、
ということである。
この宇宙のなかで何者もエントロピー増大の法則に反することはできない。
人間はエントロピー増大を防ぐために、工学的発想をして建物を頑丈に作るが、
どんなに頑丈に作っても破壊力の力はそれを凌駕する。
数十年のオーダーならそのやり方でOKだが、
生命の時間は長い。何万年。何億年。生命は工学的な思考とは全く別の方法を採用した。
わざと仕組みをやわらかく。ゆるく作る。そして、エントロピー増大の法則が、
その仕組みを破壊することに先回りして、自らをあえて壊す。
壊しながら作り直す。
この永遠の自転車操業によって、生命は揺らぎながらも、
なんとかその恒常性を保ちうる。
壊すことによって、蓄積するエントロピーを捨てることができるからである。
・・・以上抜粋(少し表現を変えたところもある)
身体の細胞もこういうことなんだろう。
私たちの意識という存在もそうだ。
「生命の進化の過程で重要なのは負けることである」という文章もこの本の中にあったけれど、
間違いをしてそれに気づき、今までのやり方を変えることとか、
謂わば相対性を利用しているのが意識だ。
自ら壊しながら作り直すというのも相対的であればこそだ。
自我が負けることで進化する、とも言えるかもしれない。
茂木健一郎さんと羽生善治さんの対談集にあった言葉について書いたことがあったけど、(2/26ブログ)
失敗をして、そこから学ぶことで進化する。
瞬間瞬間恒常性を保とうとしている。細胞も意識も。
絶え間なく消長、交換、変化しているにもかかわらず、
全体として一定のバランス、つまり恒常性が保たれる系』というものである。
なぜ常に動的なものに、ある種のバランス、恒常性が保たれうるのか。
それはバランス=恒常性を保つためにこそ、常に動いていることが重要である、
ということである。
この宇宙のなかで何者もエントロピー増大の法則に反することはできない。
人間はエントロピー増大を防ぐために、工学的発想をして建物を頑丈に作るが、
どんなに頑丈に作っても破壊力の力はそれを凌駕する。
数十年のオーダーならそのやり方でOKだが、
生命の時間は長い。何万年。何億年。生命は工学的な思考とは全く別の方法を採用した。
わざと仕組みをやわらかく。ゆるく作る。そして、エントロピー増大の法則が、
その仕組みを破壊することに先回りして、自らをあえて壊す。
壊しながら作り直す。
この永遠の自転車操業によって、生命は揺らぎながらも、
なんとかその恒常性を保ちうる。
壊すことによって、蓄積するエントロピーを捨てることができるからである。
・・・以上抜粋(少し表現を変えたところもある)
身体の細胞もこういうことなんだろう。
私たちの意識という存在もそうだ。
「生命の進化の過程で重要なのは負けることである」という文章もこの本の中にあったけれど、
間違いをしてそれに気づき、今までのやり方を変えることとか、
謂わば相対性を利用しているのが意識だ。
自ら壊しながら作り直すというのも相対的であればこそだ。
自我が負けることで進化する、とも言えるかもしれない。
茂木健一郎さんと羽生善治さんの対談集にあった言葉について書いたことがあったけど、(2/26ブログ)
失敗をして、そこから学ぶことで進化する。
瞬間瞬間恒常性を保とうとしている。細胞も意識も。