ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

「わかる」こと ③

2012-11-09 17:13:45 | ひとの幸福
「わかる」 のは 行動じゃないし、行為でもない。

目に見えない心の状態。

何をわかっているのか・・・

例えば、前を走っている車の運転手が心臓麻痺を起こして、

いきなり道で止まってしまった時に、後ろの車が、その車を見て、

「なんでそんな所でいつまでも止まってるんだっ!早く動け!」

と怒鳴る人があったとして、怒鳴った人の意識は、

その車が間違った判断で止まった、・・とわかっている、状態と言えるかも。

勿論そんな自覚は無いだろうけども。

けど、それが心臓麻痺によるものだとわかった時、

怒鳴った人はばつの悪い思いをすることが多い。

どうしてそんな思いになるんだろ?

自分が自信たっぷりだったことがわかって恥ずかしくなる、

という素直な正直な心が現れる現象なんだろ。

まぁ、誤解曲解というようなことだろうけど、

こういう例なんかは誤解してたことがすぐにわかるけど、

誤解曲解していてもそれに自覚がないのが、日常の中でほとんどだと思う。


ひとの行為を見て、それはこういう気持ちでこうしてる、って

わかっていると“なっている”。

でもそうなっている自覚はない。無意識的にそうなってるから。

自分がわかっているという状態に在ることを、自分は知らない状態。

ソクラテスの“無知の知”(わからないということをわかっている)の反対。

自分がわかっているという状態に在ることを知らない。知?の無知。

「わかっている」ということ自体が本当にわかっているのかはわからない。

人ってこういうことがかなり多い。

私もしょっちゅう。

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「わかる」こと ②

2012-11-09 13:59:06 | ひとの幸福
わからない人にはわからない という言葉の通り。

とある芸術品と言われる世界的に有名な絵画を見ても、

私はそれについて、感動もしたことがなく、いいとも思ったこともなく、

こういうところが素晴らしいとも思ったことがなく、

それの何が芸術なのかわかったことがない。

こういうこともそうだ。

過去にわかったことがないことは、わからない。

あることがわからない状態から、わかった状態に“なった”瞬間を

経験することによって、「わかる」と表現出来ることが生まれる。


わかる時が来たらわかる、という言葉も深い。

そのうちわかるように“なる”よ、という言葉も深い。


わかりたいと思うだけで、わかることが出来たら、

どんなにお手軽でいいだろうと思うけど、

わかる喜びはそれでは得られそうもないね。



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言い訳するのは・・

2012-11-09 13:18:42 | ひとの幸福
「言い訳をする」ように“なる”のは何故か・・・

例えば、宿題をしていくのを忘れて、

みんなの前で情け容赦なく先生に怒られた経験があると、

次に宿題を忘れたその時に、怒られるという目に遭いたくないという心の状態に“なり”、

瞬時にあーだこーだ言い訳をするように“なる”

・・ということは考えられる。

その先生にとっては「宿題をして来ない」というのは、

「とんでもないこと」なのかもしれない。それで怒るのかもしれない。

宿題をするのはその子供にとって、よいことと思っているからこそ、

悪いことをしたのだから怒って当然となっているんだろう。

でも先生のそういう都合や考えは、子供が忘れてしまうということに関係ない。

「言い訳」をするように、“なる”ようになるようにと、

周りの人がわざとやっているのじゃないだろうけど、

結果的にはそういうことに“なる”。

言い訳をするなんて潔くないとか、あの人は言い訳ばかりする、

・・というような「言い訳」に対しての否定的な見方があるけど、

自分一人で言い訳したく“なってきた”わけじゃない。

みんなして創りあげている。

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判断

2012-11-09 11:31:57 | ひとの幸福
判断するとそれはそこで止まる。

それ以上考えるという展開にはならない。現象も止まる。どんなこともそう。

日常の小さな些細な事から世界的に大きな事まで。

あいつは本当に馬鹿だ、と判断すると(観測すると)、馬鹿用の言葉かけしかしないし、

馬鹿用の仕事をさせるようになる。

その人にとって、あの人はこういう人という視点(観測する)から何もかもが始まる。

あの人から違うものを感じた時も、

そんなわけない、とおしまいにしてしまう人もいる。

もしかしたら馬鹿じゃないかもしれない・・・となった時、

あいつは馬鹿でなくなることもある。

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やれないことは禁止されない

2012-11-09 10:07:59 | ひとの幸福
「通り抜け禁止」という立て看板を見ると、あ、ここは近道なんだな、と思う。

通っちゃいけない、と聞くと、通れるんだな、と思う。

本来やれないことには言葉は無いもんだ。

不可能、出来ないこと、やれないことは禁止されない。

「今すぐ月に行くな」とか「震災に遭った地域を一瞬に元通りにするな」とか

「虫になるな」とか「地球の中心に潜るな」とか、

「今、白人になるな」とか・・・は、

人に向かって発せられることは無い。


禁止されることは出来る。事の良し悪しは別として。

ホントにやりたいと思うことはやれる。

自分が不可能と思っていたら、望むこと自体があり得ない。

ひとはそんなふうに車や飛行機やこの文明社会を生み出した。

アップル社のジョブズさんが貪欲であれ、って言ったらしいけど、

それって、欲深いという意味だろうけど、

不可能などと思いつきもしなかった、・・ということかもしれない。

いろんなこと出来ないって思いがちだけど、

実際やれることも、やれないって思い込んでること、多い。

戦争など起こらない平和な世界になること、

一人一人が本当に心から満足して日々を暮らせること、

必ずそういう日は来ると思う。

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