Under construction

有限会社 あさだ建築のブログ。
日常や住にまつわる様々なできごとの感想を綴っています。

日本品質は「過剰品質」なのだろうか、それとも・・

2012-05-10 12:24:24 | すぎぼーのログ:日常
こんにちは、すぎぼーです


5年前、ハムのパッケージが進化してとても開け易くなった、日々研究されているんだなぁ~という内容のブログを書きました。
http://blog.goo.ne.jp/asadakentiku/e/47c957ee7fc5978a1d08e6ef37ed7dcd(記事内のリンクは切れています、あしからず)



ところがつい先日、のりたまふりかけのパッケージが!!!



大胆にも切れ目を入れやすく改良されていた

この日本人の心遣い・・・もう涙が出るわ・・・。
じつはその何日か前、親戚がフィンランド?とか北欧の方へ行ったとかでお土産をいただいたんです。
その中に、日本のゴーフル(風月堂)に似たクリームせんべい(いや、ワッフルか?)の箱もあったんですが、中身を開けてみると、銀ホイルで包んであるだけ当然、せんべいはシケシケ・・・。
そういや、イケヤで以前買った、タルトケーキも似たようなパッケージで、あまりに簡易包装なので(冷凍品にもかかわらず)びっくりしたことがあったっけ。
日本だと、真空パックが当たり前。乾燥剤も入っているわな。
子供は「日本バンザイ!日本品質世界一」と叫んでいましたが


しかし、先週末だったかTVを見ていると、中小企業の社長さんが出ていて、「日本の過剰品質によるコストがもうけを圧迫し、諸外国の価格競争に負けている」とおっしゃってました。
う~ん、これは難しい。
日本が求めるほど、シビアな品質を持っていなくても、製品は完成し、そこそこ使えるということでしょうね。
確かに「見えないところにも決して妥協せずに完璧なものを作る」という日本堅気?が過去、「メイドインジャパン」というブランドを作り上げていました。
が、世界は常に移り変わるもの。一辺倒な考えでは立ち行かなくなっているのでしょう。


神戸大学の先生の記事。
http://mba.kobe-u.ac.jp/eureka/2008/080725/square/keyword/no.22_kajiwara.htm


ここにはやはりこれからの日本品質を考える重要要素があると思います。
決して高品質を追求することは間違っているとかそんなことはない。しかし、対象とする製品の、目的・購買層・耐用年数・・等をよく考え、それに柔軟に対応していく。
ことが大切だと思います。
例えば、ほぼ2年くらいで買い替えがすすんでいるスマホに、10年つけ消ししても壊れないスイッチを付けてもあまり意味はありませんよね。(いや、しかし、日本人だったらこんな部品を作っていても不思議はないのですが


しかしながら、日本人の「他者を思う製品作り」はおそらく世界一でしょう。今は新興国に価格でおされていても、その技術力は高く評価されるべきです。
昔のように「やっぱり日本製を買っておくと安心だ」と言われるように、製品目的をよく精査して、コストと品質のバランスを保っていって欲しいと思います。

(↑結局は企業努力が求められるのか!?真面目な日本人は損なのか、得なのか・・・・・



◎ブロゴスでも議論さまざま
http://blogos.com/article/33162/