可視光とX線によるキャッツアイ星雲
ある者にとっては、それは猫の目のように見え、他の者にとっては、恐らく巨大な宇宙の巻貝の殻のようかも知れない。実際には、それは、太陽のような星の寿命の終わり近くの、短いが輝かしいフェーズで噴出されるガスから構成された、知られている最も明るく最も詳細な惑星状星雲の一つである。この星雲の死にかけている中央の星は、一連の規則的な痙攣によって外層を振り捨て、外側の丸い同心のシェルをつくり出したのかも知れない。しかしながら、美しい、複雑な対称形の内部構造の構成は、未だ十分には理解されていない。この際立ったイメージは、ハッブル宇宙望遠鏡のイメージをデジタル的にシャープにしたものと、軌道を周るチャンドラ天文台が撮影したX線光を合成したものである。この絶妙に浮く宇宙の像は差渡し半光年に及んでいる。もちろん、このキャッツアイを見つめて、人類は、惑星状星雲フェーズに入る運命にある我々自身の太陽の、約50億年の進化の運命を見ているかもしれない。
<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。
<出典>: Astronomy Picture of the Day
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