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2月21日(水): 太陽の驚くべき活動の急増/ミッション別ページ

2024年02月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

太陽軌道船のスナップショットに見られる太陽の驚くべき活動の急増

2021年2月から2023年10月にかけて太陽はどのように変化しただろう。太陽の磁気活動のサイクルが極大に近づくにつれて、より明るい爆発、暗い黒点、プラズマのループ、超高温のガスの渦巻きが見られる(左図の右半分または右下の図)。

太陽は約11年間続く活動のサイクルを経る。これは、太陽の磁場を生成するプロセスである「ソーラーダイナモ」によって引き起こされる。この周期の始まり(太陽活動極小期)には、活動は比較的少なく、黒点も少ない。活動は、ピーク(太陽活動極大期)に達するまで着実に増加し、その後再び極小になるまで減少する。

直近の太陽活動極小期は2019年12月であり(右上)、太陽軌道船(Solar Orbiter)が打ち上げられる僅か2カ月前だった。探査機の初期画像(右上)を見ると、2021年2月の太陽はまだ比較的穏やかだった。

今、2025年に起こると予想されている太陽活動極大期に近づいている。2023年10月に太陽に接近した際に撮影された軌道船の最近のイメージ(右下)は、太陽活動の著しい増加を示している。このことは、極大値が予想より最大1年早く到来する可能性があるという最近の理論に重みを加えている。

太陽軌道船は、太陽周期のタイミングや強さを予測するのに役立つ。太陽の活動は地球上の生命に深刻な影響を与える可能性があるためにこれは非常に重要である。極端な噴出は、地上の電力網に損傷を与え、軌道上の衛星を無力化する可能性がある。

これらのイメージは、軌道船の極紫外線撮像装置(EUI)によって撮影された。その結果、太陽の上層大気が摂氏約100万度にもなっていることが分かる。この装置は、科学者達が太陽の外側の領域で起こる謎の加熱プロセスを調査するのに役立つ。この装置は太陽を人間の目には見えない紫外線で見るので、変化する太陽を視覚化するために黄色が付加されている。

<ひとこと>: 大判イメージはそれぞれのイメージのリンク先から。但し、左上のイメージのリンク先は下記のリンク先から。

<出典>: Solar Orbiter (ESA)

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