ラブラドール海岸沿いの氷の渦巻き
海氷のフィラメントが海流をたどり、カナダ東部のラブラドール州の海岸沿いに見える渦巻きを作り出す。このまばゆいばかりの凍った海水の様子は、衛星のセンサーと国際宇宙ステーションの宇宙飛行士によって捉えられた。
極北の海氷が年間最大面積に近づくとき、NASAのテラ(Terra)衛星の MODIS(Moderate Resolution Imaging Spectroradiometer)装置によって2024年2月3日に撮影された、ラブラドール海のイメージである。カナダのラブラドール半島とグリーンランドの間に位置するこの海は北大西洋の一部であり、北のさまざまな海峡や湾を介して北極海に接続している。小さな海氷の破片の渦巻きが、ラブラドール・イヌイットランドの沖合のより固まった氷塊の崩れかけた縁に沿ってかき回された。
海流は氷の塊をかき混ぜて円形の渦を巻き起こす。春と秋には、冷たい海流と暖かい海流の境界に沿って、水の密度の違いによって渦が頻繁に発生する。しかし、その場合でも、氷の渦は特定の条件下以外では形成されない、それは、氷が砕けるほど暖かく、凍ったままでいるのに十分な温度でなければならない。
国際宇宙ステーション(ISS)では、宇宙飛行士達が、地上から見ることのできないプロセスを観察する機会が提供される。渦巻く氷の渦は、NASAのテラ衛星 MODIS がこのイメージを撮ったのと同じ日に、ステーションの宇宙飛行士の目に留まった。宇宙飛行士の写真の縁の地球の眺め(右下)は、中央に氷の渦巻き、右上に地球の大気の一部(青)を示している。
<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。
<出典>: Earth Observatry
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<お知らせ>: JAXAのH3号打上と打上後の記者会見に関する録画は下表「宇宙科学の話題」から。
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