天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

10月16日: 宇宙の衝突、銀河のリングをつくる

2018年10月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

銀河はどのようにリングに形づくられるのだろう。右に描かれた青い銀河の縁には、新しく形成された極めて明るい大規模な星達から成る 直径15万光年の巨大なリング構造がある。この銀河 0644-741 はリング銀河として知られ巨大な銀河の衝突によって生じた。 銀河が衝突するとき、それらは互いに通過し合い、個々の星達はほとんど接触しない。このリングのような形は、小さな侵入銀河が大きな銀河を通過することによって起きた重力の混乱の結果である。 この時、星間のガスとダストは凝縮され、池の表面の波紋のようにインパクトポイントから星形成の波が出て行く原因になる。 このハッブル(可視)とチャンドラ(X線)宇宙望遠鏡からの合同のイメージの左にその可能性のある侵入銀河がある。 X線の光はピンクで示され、恐らく銀河の衝突の直後に形成された、エネルギーに満ちたブラックホールまたは中性子星が住む場所に描かれている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

コメント

10月15日: エクソマーズ、コロリェフ・クレータを撮る

2018年10月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のエクソマーズ(ExoMars)宇宙船のカラー/ステレオ地表画像システム CaSSIS は、2018年4月15日に、北緯 73.3 度/東経 165.9 度のコロリェフ・クレータ(Korolev Crater)の縁のこの視界を捕えた。このイメージはほぼ同時にとられた異なるカラーの三つのイメージの合成である。 続いて、このカラーの視界を作り出すためにそれらが組み合わされた。オリジナル・イメージはピクセル当たり 5.08 メートルであり、最終版をつくるために 4.6 メートル/ピクセルの解像度で再投影された。したがって、この局面はほぼ10×40キロメートルである。 このイメージは地上追跡速度秒速 2.90 キロメートルでとられた。ローカル太陽時 07:14:11であり、太陽の入射角は 76.6 度であった。

<出典>: 「Space in Images(ヨーロッパ宇宙機関)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関のエクソマーズ(ExoMars)宇宙船は現在火星で活動する最も新しい軌道船です。より広い範囲のクレータの縁の概観はこちらから。

コメント

10月14日: 母なる自然の創造力

2018年10月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの指揮官アレキサンダー・ガーストは、我々のホーム惑星についてのより良い視界を持っている。彼は軌道の研究室から南アフリカの西海岸のこの美しい地球を見て言った。「母なる自然はこの世の多くのアーティストより創造的である」

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: この写真は10月初頭の撮影です。
先の11日の新しいクルーの打ち上げ失敗によって、国際宇宙ステーションの作業は当面ヨーロッパ宇宙機関のアレキサンダー・ガースト(ドイツ)の指揮する遠征57の3名で行わざるを得なくなった。ソユーズと同型のロシアの補給船プログレスの打上もしばらく無理だろうし、彼らの予定された滞在期間も左程長くは延長できないだろう。この影響は恐らく短期間では済まされない。アメリカが開発する民間クルー船も実現までにはまだ時間が掛かる。計画ではやっと無人で飛ばしてみる予定だった。国際宇宙ステーションはしばらく無人になるかも知れない。この事故は宇宙ステーションの運営が如何に綱渡りであったか、また、今回は犠牲者が出なかったものの有人宇宙開発が如何に難しいかを知らしめることになった。

コメント

10月13日: 遠征57クルー、バイコヌールへ戻る

2018年10月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2018年10月11日木曜日にカザフスタンのバイコヌールの空港に着陸後、ロシアのロスコスモスの宇宙飛行士アレクセイ・オブチニン(左)とNASAの宇宙飛行士ニック・ハーグ(右)が彼らの家族に迎えられる。ロシアの調査と回収チームがソユーズ着陸地点からハーグとオブチニンを連れ戻し、ジェズカズガンから到着した。ソユーズ MS-10 宇宙船が軌道に上昇する間に異常が発生し飛行中止に終った。クルーは直ちに回収され良好な状態にある。

<出典>: 「宇宙の人達(Humans in Space)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: この事故はこれまでにない国際宇宙ステーションの運用危機と言えます。しばらくは今後の計画が立てられないでしょう。詳細を説明し推移を見守るために、「ホームページ」に特集「ソユーズ MS-10 打上事故のまとめ」を開きました。

 

コメント

10月12日: 国際宇宙ステーションが我々の太陽を通過する/急報(再掲)

2018年10月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

九つのフレームから構成されたこの合成イメージは、2018年10月7日日曜日に、秒速約8キロメートルで太陽を通過する、3名のクルーを乗せた国際宇宙ステーションの通過をシルエットで見せている。 搭乗しているのはヨーロッパ宇宙機関の指揮官アレキサンダー・ガースト、NASAのセリーナ・オナン・チャンセラー、ロスコスモス(ロシアの宇宙開発機関)のセルゲイ・プロコフィエフである。 このトリオは、間もなく、10月11日にカザフスタンのバイコヌール・コスモドロームから打上げられる、NASAのニック・ハーグとロスコスモスのアレクセイ・オブチニンの参加を得るだろう。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: この記事はソユーズ MS-10 打上事故前のものです。今後の発表によっては差し替えるかもしれません。


<急報(前日の記事再掲)>: 今日打上げられた国際宇宙ステーション補充クルーを乗せたソユーズ MS-10 に異常が発生しています。以下NASAの国際宇宙ステーションブログから。
 ・ 打上更新情報1: ソユーズ MS-10 は、カザフスタンのバイコヌール・コスモドロームから国際宇宙ステーションに向かって、バイコヌール時間10月11日木曜日午後2時40分(日本時間午後5時40分)に打上げられた。打上の直後にブースターに問題が起きた。チームは、宇宙船がブースターから切り離されたことを確認し、カプセルが弾道の適正なモードで戻るようにクルーと接触している。
 ・ 打上更新情報2: チームはクルーが着陸し、ニック・ハーグとアレクセイ・オブチニンが良好な状態にあることを確認した。調査と救出チームは着陸地点に展開され、クルーと接触している。
 ・ 打上更新情報3: 調査と回収チームは着陸地点に到着し、クルーはカプセルの外に出て良好な状態にある。

10月11日午後8時現在: 「ウェブNASAテレビ」は緊急放送を続けています。
10月11日午後10時現在: 特に新しい情報はありません、

コメント

10月11日: 火星の霜のクレータ/急報!

2018年10月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイメージは、火星のシシィフィ(Sisyphi)平原の南緯68度の、穴のクレータの南に面する縁を示している。それは、火星の南半球が春の遅くにあった2018年9月2日に、ヨーロッパ宇宙機関とロスコスモス共同のエクソマーズ・ガス追跡軌道船に搭載されたカラー・ステレオ地表画像システム CaSSIS によってとられたイメージからつくられたカラーの合成写真である。最も驚くことはクレータの南に面した傾斜の明るい二酸化炭素の氷の堆積の残骸である。二酸化炭素といくらかの水蒸気は寒い月に外面が凍る。続いて、太陽が再び空で高くなると氷が昇華して下にある地表を明らかにする。この独特のクレータは、破片の流れに関係する、クレータの縁における狭いチャンネルの小さな刻まれたネットワークの、活動的な溝を持つことで知られている。このイメージの下り坂に、恐らく季節が変わるときの氷の融解に関連する氷の豊かな素材の地滑りのような流れが見られる。このイメージは20×8キロメートル、解像度は 4.5 m/ピクセルである。北は左上45度である。このイメージはローカル太陽時午前7時22分にとられた。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<追記、緊急>: 10月11日(木): <速報・追記・急告> 今日打上げられた国際宇宙ステーション補充クルーを乗せたソユーズ MS-10 に異常が発生しています。以下NASAの国際宇宙ステーションブログから。

  •  打上更新情報1: ソユーズ MS-10 は、カザフスタンのバイコヌール・コスモドロームから国際宇宙ステーションに向かって、バイコヌール時間10月11日木曜日午後2時40分(日本時間午後5時40分)に打上げられた。打上の直後にブースターに問題が起きた。チームは、宇宙船がブースターから切り離されたことを確認し、カプセルが弾道の適正なモードで戻るようにクルーと接触している。
  •  打上更新情報2: チームはクルーが着陸し、ニック・ハーグとアレクセイ・オブチニンが良好な状態にあることを確認した。調査と救出チームは着陸地点に展開され、クルーと接触している。
  •  打上更新情報3: 調査と回収チームは着陸地点に到着し、クルーはカプセルの外に出て良好な状態にある。
    以上日本時間10月11日午後8時までの情報

 

<前記事>: 今日10月11日午後5時40分に、国際宇宙ステーション補充クルーの打上が予定されています。今回は二名(通常は3名)、約6時間でステーションに着く予定です。詳細は「ホームページ」の 「国際宇宙ステーションは今(10月11日)」 から。中継放送時刻等は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。 

コメント

10月10日: ハッブル、ジャイロの問題でセーフモードに入る/お知らせ

2018年10月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAが例外を調査する間、宇宙望遠鏡科学オペレーションは中止された。
東部夏時間2018年10月5日金曜日午後6時0分(日本時間10月6日土曜日午前7時0分)ごろに、NASAのハッブル宇宙望遠鏡はセーフモードに入った。NASAは科学オペレーションの再開に取り組んでいる。 ハッブルの機器は依然として完全にオペレーショナルであり、来る長期間ために優れた科学を生み出すことが期待されている。

<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hibble Space Telescope)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: ジャイロスコープはハッブル宇宙望遠鏡の姿勢を制御する基本的な装置の一つである。ハッブルのジャイロは予備を含め合計六つが用意されている。通常正確を期すために三つのジャイロが使われるが最低一つでも運用できる。既に二つのジャイロが故障しており今回は更に一つが異常を起こした。ハッブルの後継ジェームス・ウェブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)が打上げられるまで未だ数年掛かるので、この間のハッブルの健康は非常に重要である。

<お知らせ>: 明日11日、国際宇宙ステーション補充クルーの打上が予定されています。今回は二名、約6時間でステーションに着く予定です、中継放送時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。 

コメント

10月9日: NASAボイジャー2号、星間宇宙に到達したかも知れない

2018年10月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2007年以来太陽圏の最も外側の層を旅してきた星間宇宙に向かうNASAのボイジャー2号が、太陽系の外側に始まる宇宙線の増加を検出した。1977年に打上げられたボイジャー2号は、地球から約177億キロメートル、地球と太陽の距離の118倍以上にある。ボイジャー科学者達は、宇宙船の太陽圏外周ヘリオポーズ(heliopause:太陽圏界面)入りに注目してきた。ヘリオスフェア(heliosphere:太陽圏)を出たボイジャー2号は、ボイジャー1号に続いて星間宇宙に入る二番目の人工物になるだろう。ボイジャー2号の宇宙線サブシステム装置は、8月下旬以降、宇宙船に衝突する宇宙線の約5パーセントの増加を測定し、低エネルギー帯電粒子装置は高エネルギー宇宙線の同様な増加を検出してきた。宇宙線は太陽系の外側に源を発する動きの速い粒子である。これらの宇宙線はヘリオスフェアによってブロックされるので、ボイジャー2号がヘリオスフェアとの境界と交差するとき、宇宙線の割合の増加を示すだろうと予想されてきた。2012年5月、ボイジャー1号はこれと似た宇宙線の割合を経験した。それはボイジャー1号が太陽圏界面を横切って星間宇宙に入る約3ヵ月前であった。しかしながらメンバーは、宇宙線の増加が探査機が太陽圏界面を横断した決定的なサインではない点に注目している。ボイジャー2号はボイジャー1号があったヘリオスヒース(heliosheath)と異なる場所にある。ボイジャー2号がボイジャー1号の6年後に太陽圏界面に接近しているという事実は、太陽の11年の活動サイクルによる太陽圏界面の移動に起因するのかもしれない。

<出典>: 「ボイジャー2号(Voyager 2)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 以上の解説は要約しています。ヘリオポーズ、ヘリオスフェア、ヘリオスヒース等の位置関係は大判イメージで確認してください。
共に1977年に打上げられたボイジャー1号と2号は、太陽系の惑星や衛星を調査しながら太陽系外宇宙に向かいました。ボイジャー1号は既に太陽の影響する範囲、太陽圏を離れ外宇宙に入ったと考えられています。これらの二つの宇宙船は、多くの太陽系惑星や衛星などを初めて調査したほか、今、太陽圏の境界で何が起きているかの、これまで確認できなかった実際を送り返しています。

コメント

10月8日: インドネシアの断層ラインの陸地の動き

2018年10月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

コペルニクス・センチネル2号データに由来するこのアニメーションは、インドネシアのパル(Palu)の断層線に沿った陸地の動きを明らかにしている。地震と続く津波がホームを破壊し、最近のレポートによるば、少なくとも 1400 の生命が奪われたと考えられる。これらの出来事によって最高150万人が影響を受けるだろうと推測される。衛星のデータは、これらのインドネシアのような、国際的な災害危機管理活動を支援するために使うことができる。ヨーロッパ宇宙機関がこのエリアに貢献している方法の一つとして、地球観測衛星(CEO)災害ワーキンググループの活動がある。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: GIF 動画です。イメージをクリックしてご覧ください。

コメント

10月7日: 「こうのとり」7号機で届けられた生鮮食品/トピックス

2018年10月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

9月23日に打ち上げられ9月28日に国際宇宙ステーションに到着した「こうのとり」7号機によって、ステーションに搭乗している宇宙飛行士達に生鮮食品が届けられました。北海道から「玉ねぎ」、宮城県から「パプリカ」、岡山県から「シャインマスカット」、愛媛県から「温州みかん」、佐賀県から「温州みかん」。詳しくはJAXAのページでご覧ください。提供する際の制約事項も記されています。ビデオ出演は現在国際宇宙ステーションに滞在しているNASAのセリーナ・オナン・チャンセラー宇宙飛行士。国際宇宙ステーションには本格的に調理する設備はないので玉ねぎやパプリカも生のまま食べる? ---以上の解説はオリジナルです。

<出典>: 「日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)」

<ビデオ>: イメージをクリックして Youtube から。

<トピックス>: ボイジャー1号に続いてボイジャー2号が星間宇宙に到達したと思われます。詳細はイメージをクリックして「ホームページ」の「アストロサイエンス(10月7日)」から。

 

コメント

10月6日: 再びホームへ! 宇宙ステーションクルー着陸

2018年10月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

遠征56指揮官アンドリュー・フューステル、NASAのリッキー・アーノルド、ロスコスモス(ロシアの宇宙開発機関)のソユーズ指揮官オレグ・アルテミエフを乗せたソユーズ MS-08 宇宙船が、2018年10月4日木曜日に、カザフスタンのジェズカズガンの近くに着陸する。 フューステル、アーノルド、アルテミエフは、宇宙での197日後に地球に戻った。 彼らは遠征55・56のメンバーとして国際宇宙ステーションで働いた。

<出典>: 「遠征56(Expedition 56)」

<大判>: イメージをクリック。

コメント

10月5日: ガイア、星間のオウムアムアのホームの候補を発見する/お知らせ

2018年10月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

天文学者達は、ヨーロッパ宇宙機関のガイア(Gaia)衛星からのデータを使って、2017年に我々の太陽系への短い訪問した星間オブジェクト、オウムアムアの起源の可能性がある四つの星を特定した。 この天体の発見は、昨年、大きな観察のキャンペーンを引き起こした。当初は初めての既知の星間小惑星と認識されたが、後にこの小さな天体は彗星であることが明らかにされた(図はオウムアムアの推定された形状)。

<出典>: 「Gaia(ヨーロッパ宇宙機関)」

<大判>: それぞれのイメージをクリック。

 

 

<ひとこと>: 2017年に発見されたオウムアムア('Oumuamua:)は、天体観測史上初となる太陽系外から飛来した恒星間天体と目されている。 発見された当初は太陽系内の彗星や小惑星と考えられた。直径が数百メートル前後の小さな天体とされている。 2017年9月9日に近日点を通過し、0.248 au まで太陽に接近した。現在は既に太陽系を離れ外部宇宙に向かっている (9月27日:図は推定されたコース)。

 

 

<お知らせ1>: 国際宇宙ステーションの遠征56メンバーは、日本時間10月4日木曜日午後8時44分にカザフスタンの草原に無事帰還しました。

 

<お知らせ2>: 10月4日多くの貴重な記事が掲載されました。ホームページの「アストロサイエンス(10月5日)」 参照。
科学記事:
・ハッブルが系外惑星の月(衛星)と思われる天体を初めて発見しました。
・すばる望遠鏡が新たな太陽系外縁天体を発見しました。
・はやぶさ2に積まれて「りゅうぐう」に向かっていた仏独共同の MASCOT が計画通り着陸しました。

トピックス:
・X線分光撮像衛星についてNASAとJAXAの覚書が締結されました。
・火星衛星探査計画に関してフランス国立宇宙研究センターおよびドイツ航空宇宙センターとJAXAが共同声明を出しました。

コメント

10月4日: ガイア、銀河達の間を飛ぶ星達を見る/お知らせ

2018年10月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ミルキーウェイを高速度で疾走する星達を探すために、ヨーロッパ宇宙機関のガイア・ミッションからのデータの最新のセットを使っている天文学者達のチームは、恐らく他の銀河からの星を発見して驚いた。 ヨーロッパ宇宙機関の星の測量士ガイアは、4月に10億を超える星達の先例のないカタログを公開した。世界中の天文学者達が、この驚異的なデータセットを調査するために、この数ヶ月間絶え間なく働き、これまで成し遂げられなかった精度で我々の銀河とその彼方の星達の特性と動きを精細に調べた。その結果、多数の新しい興味深い調査を引き出した。 ミルキーウェイは 1000 億以上の星達を含んでいる。その大部分は、超巨大なブラックホールが中央にある、密度の濃い膨らんだ中央のディスクにある。その残りは非常に大きな球面のハローに広がっている。 星は秒速数百キロメートルでミルキーウェイを周っており、それらの動きは、この銀河の過去の歴史に関する豊かな情報を含んでいる。我々の銀河の星達で最も高速なクラスは、超高速の星達(hypervelocity stars)と呼ばれ、 それらは銀河の中心の近くで生命を始め、後に、ブラックホールに対する相互作用を通してミルキーウェイの端の方へ飛ぶと考えられている。これまでに僅かな超高速の星達のみが発見され、最近発表されたガイアの二回目のデータ公開が、それらの多くを探すユニークな機会を提供している。

<出典>: 「Gaia;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関のガイア(Gaia)計画は、10億以上の星達を正確に測定して我々の銀河の最も大きく最も正確な3次元マップをつくることを目的としたミッションです。この試みでは「ガイア、我々の銀河の荒れ狂う生命をほのめかす(9月21日の記事参照)」、「ガイア、星間のオウムアムアのホームの候補を発見する(9月27日:ホームページのアストロサイエンス)」など、極めて貴重な発見が続いています。 なお、「ガイア、星間のオウムアムアのホームの候補を発見する」は、明日のこのコーナに掲載します。

 

<お知らせ>: 今日10月4日、国際宇宙ステーションの遠征56の3名が地球への帰還に向かいます。中継放送時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

コメント

10月3日: ケープカナベラルからの初めてのロケット打上げ

2018年10月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

フロリダのケープカナベラルからの1950年の初めてのロケット、バンパーV2(Bumper V-2)の打上で、宇宙飛行の新しい章が始まった。第二段は約400キロメートルの記録的な高度に達することができた。 ゼネラル・エレクトリック社の指揮で打上げられたバンパーV2は、一義的にはテスト・ロケット・システムであり、超高層大気の調査のために使われた。バンパーV2ロケットは、大気の温度と宇宙線のインパクトを含む特性を測定するための小さな積載物を運んだ。 7年後に、ソビエト連邦は、初めての地球軌道を周る衛星スプートニク1号と2号を打上げた。1958年の60年前の今日、米国はNASAを創設した。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 10月1日はNASAの創立記念日です。

コメント

10月2日: 衝の土星とその月

2018年10月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

カッシーニは、2017年9月15日にそのガスの巨人の大気に飛び込み、土星での13年間のミッションを終えた。しかし、NASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡は未だこのリングの惑星を見ている。これは、その62の既知の月のうちの六つとともに全面的に照らされた土星とそのリングを示す、ハッブルによって2018年6月6日にとられた合成のイメージである。見られる月は、左から右に、ディオネ、エンケラドゥス、テチス、ヤヌス、エピメテウス、ミマスである。直径約116キロメートルの最も小さな妙な形のエピメテウスと比較して、ディオネは直径1123キロメートルであり写真で最も大きな月である。カッシーニ・ミッションの間に、エンケラドゥスは、地下の海の存在を意味する表面から噴出する水蒸気のジェットの発見によって、最も興味深い月として確認された。水の存在は生命の存在に結びつくかもしれない。ヨーロッパ宇宙機関の“木星の氷の月探査機 Juice ”は、海を保持するかも知れない木星の月、ガニメデ、エウロパ、カリストを調査するために2022年に打上げられる。ここに示されたハッブル・イメージは、太陽、地球、土星が並び、地球から見て太陽が完全に土星を照らす、土星の衝の直前の6月27日にとられた。地球と土星の最接近は衝とほぼ同じ時期に起き、より明るく大きく見せて、より詳細なイメージが撮られる場を提供する。このイメージの惑星のリングは地球に向かってほぼ最大の傾きで見られる。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 以上、記事は一部のみ取り出しています。

コメント