
「歩き始めたばかりで、初めての家族旅行に行ったときの、お気に入りの写真を描きました。」
写真で見ると、文句なくかわいい赤ちゃんも、絵にするのは非常に難しい題材です。
実はかわいいもの、きれいなものというのは、
・ただそこにいる、あるだけでいい存在なので、あえて絵に描かなくてもいい
・美しい愛すべきものは絶対に崩してはならない
という定義が全ての人の心の底にあるのです。
しかしそれでも挑戦したいと思うのが、親心。
そしてとことん煮詰めて成功するまで制作し続けるのも、愛が故。
この絵にはお母さんの優しい眼差しが感じられます。きっと今は成人して憎たらしい台詞しか吐かなくなっているだろう(と自分のものさしで勝手に決め付ける)娘さんが、天使だったころの、素敵なワンシーンに心が洗われるようです。
娘さんがこの絵を見たら、ちょっと恥ずかしい思いと嬉しい気持ちで、お母さんに感謝したくなるでしょうね! オバラ