どうも幸介です!今週も先週に引き続き、小学生クラス6年生の最後の油絵を、彼らとの思い出とともに個人講評していこうと思います。普段小学生クラスの内情を見ることの出来ない親御様方に、彼らがアトリエでどういう空気の中で過ごしているかを少しでも感じていただければと思います!!

左:花音(6年)
1年生の時からアトリエに通う彼女は、入った当初からすでに、低学年にして6年生と気が合うような少し大人びた印象でした。アトリエでも僕ら講師の指導に「絵の具を混ぜるのめんどくさーい」とか「もう完成でいいんじゃない?けっこう頑張ったし」とか「ノリ先生も幸介先生も指摘が細かすぎるんだよもう!!」とか、嫌々(?)ながらも作品を完成させる日々。そんな言動とは裏腹に、アトリエを休むこともほとんどなく今年で6年生。ほんとはアトリエが大好きだってこと知ってんだぞ?というわけで、細かな指導にめげることも無く、言動だけでなく作品もずいぶん成長しました。最近では自分の作品をどう完成させたいのか、自ら目標も密かに掲げているようです。…実に頼もしい!!さすが随一の天の邪鬼クラスである月曜に通い続けただけのことはあります。最近では、大人げない僕やノリ先生をたしなめるなど、ますますしっかりしてきた印象。今後もよろしくね。
右:実希(6年)
花音の紹介でアトリエに4年生のときからアトリエに通いだした彼女は、独特のけだるさが売りです。フニャっとした言動で笑顔を絶やさず講師に「ここはもう塗りたくないんだよー。完成にしようよー。」と甘えてきますが、毎回ノリ先生や僕にズバっとダメだしされてしまいます。しかし、そのダメだしは、実はフニャッとしたように見えて、彼女の中には「こういう作品を完成させたい」というものが、うっすらと芽吹いているからなんです。だからいっつも、指導も追加注文につぐ追加注文で、なかなか作品の完成に時間がかかってしまいます。でも絵を完成させると自ら「ちょっとちょっと早くもって帰りたいんだけど」と名乗り出るほど満足げ。今回の油絵も背景色やモチーフの陰影など、かなーり沢山の追加注文を僕とノリ先生からもらっていましたが、今日油絵を持って帰るときには授業終了15分前くらいからずっと絵を握りしめていました。そんな姿を見れて僕も満足です!

左:智弥子(6年)
彼女は幼児クラスから通いだして、いったい今年で何年目!?最近はずいぶん大人になり口数も少なくなりましたが、制作に対する姿勢やこだわり、その情熱は収まりません。昨年の10月に、当人から「来年の6月に引っ越す」と聞き、彼女の成長を6年生の最後まで見れないことを悔しく思いました。「でもまだ半年ある」と思っていたのもつかの間、もう6月になってしまいました。今回の油画が、アトリエで作る最後の作品となりましたが、昨年までのファンタジックな色調から打って変わってこの静かながらも激しい作品!!今年の作品で彼女の成長を目の当たりにしたような気がします。本人も忘れているようですが、ノリ先生曰く低学年の頃は「アトリエやめてピアノ習うんだー」なんて言っていたとか。アトリエを続けてくれたことに感謝します。彼女なら引っ越してもきっと絵を描き続けるんだろうなと、僕は思います。
右:宇明香(6年)
最初に会ったのは、彼女が2年生の時に火曜日クラスにヘルプで出た時のこと。それ以来合うたびに「なんでそんな髪型にしちゃうの~」とか「ゾンビの服なんて趣味おかしいよ!やだもう!」なんて僕に言ってきていましたが、毎回彼女の目は興味津々で輝いていました。そう、彼女は好きな人を前にすると気持ちと逆の事を言ってしまうタイプなんです(そしてさらに気持ちが顔に出るタイプでもある……こんなこと書いたら怒られそうですね…)学校の授業との兼ね合いなどで色々なクラスを点々としてきましたが、どこへ行っても誰とでも分け隔てなく接することが出来、体験授業で緊張気味の子にも「よろしくねっ!!」とやさしく声をかけるなど、場の空気を持ち上げることの出来る素敵な子です。作品作りが思うように行かずに悔し涙することもあるけれど、その負けん気が何より必要なものですので、持ち前の心の強さでこれからも乗り越えていってください!

一平(6年)
彼がアトリエに入ったのは2年生の時のこと。僕もまだまだ新人で木曜クラスを半年ほど見た程度な時に、小原先生が「小学生クラスお任せしました~」と1ヶ月間の海外旅行でアトリエを留守にしてしまった時に彼は体験授業に来て通い出しました。「ノリ先生のいない今、責任はすべて俺にあるし俺がとる」と、アトリエに慣れずに緊張気味の一平に対し、試行錯誤したのを覚えています。2年生の時に一度チョークスリーパーをかけられるのを許したのをきっかけに、もはや今では緊張がほぐれるどころか、お前は兄弟かというぐらい毎週僕に飛びつく・よじ登る・わりと強めにチョークスリーパーをかけるなどなど、緊張とはまったくもって正反対の関係性となってしまいました。そして前は僕におぶさってばかりだったのが、今ではもう「俺もう先生のこともおんぶ出来るぜ!!」と頼もしく成長しました。少しお調子に乗ってしまう時もあるけれど、絵に向かう時はいつもしっかり真剣です。そのまま、彼のままで突き進んでいって欲しいです。
…というわけで先週につづいて6年生の個人講評でした!!っていうか個人講評っていうよりもほとんど油絵には触れずに9割思い出話になってしまいました。今の優秀な講師である僕があるのは彼らのおかげです。新人の僕を鍛えてくれた彼らには感謝しています。先週は「卒業式で涙する~~」なんて言いましたが、これは感慨深くなってる場合ではありませんね!!今後も精一杯悩みつつ、彼らに恩返ししていこうと思います!!
田中幸介

左:花音(6年)
1年生の時からアトリエに通う彼女は、入った当初からすでに、低学年にして6年生と気が合うような少し大人びた印象でした。アトリエでも僕ら講師の指導に「絵の具を混ぜるのめんどくさーい」とか「もう完成でいいんじゃない?けっこう頑張ったし」とか「ノリ先生も幸介先生も指摘が細かすぎるんだよもう!!」とか、嫌々(?)ながらも作品を完成させる日々。そんな言動とは裏腹に、アトリエを休むこともほとんどなく今年で6年生。ほんとはアトリエが大好きだってこと知ってんだぞ?というわけで、細かな指導にめげることも無く、言動だけでなく作品もずいぶん成長しました。最近では自分の作品をどう完成させたいのか、自ら目標も密かに掲げているようです。…実に頼もしい!!さすが随一の天の邪鬼クラスである月曜に通い続けただけのことはあります。最近では、大人げない僕やノリ先生をたしなめるなど、ますますしっかりしてきた印象。今後もよろしくね。
右:実希(6年)
花音の紹介でアトリエに4年生のときからアトリエに通いだした彼女は、独特のけだるさが売りです。フニャっとした言動で笑顔を絶やさず講師に「ここはもう塗りたくないんだよー。完成にしようよー。」と甘えてきますが、毎回ノリ先生や僕にズバっとダメだしされてしまいます。しかし、そのダメだしは、実はフニャッとしたように見えて、彼女の中には「こういう作品を完成させたい」というものが、うっすらと芽吹いているからなんです。だからいっつも、指導も追加注文につぐ追加注文で、なかなか作品の完成に時間がかかってしまいます。でも絵を完成させると自ら「ちょっとちょっと早くもって帰りたいんだけど」と名乗り出るほど満足げ。今回の油絵も背景色やモチーフの陰影など、かなーり沢山の追加注文を僕とノリ先生からもらっていましたが、今日油絵を持って帰るときには授業終了15分前くらいからずっと絵を握りしめていました。そんな姿を見れて僕も満足です!

左:智弥子(6年)
彼女は幼児クラスから通いだして、いったい今年で何年目!?最近はずいぶん大人になり口数も少なくなりましたが、制作に対する姿勢やこだわり、その情熱は収まりません。昨年の10月に、当人から「来年の6月に引っ越す」と聞き、彼女の成長を6年生の最後まで見れないことを悔しく思いました。「でもまだ半年ある」と思っていたのもつかの間、もう6月になってしまいました。今回の油画が、アトリエで作る最後の作品となりましたが、昨年までのファンタジックな色調から打って変わってこの静かながらも激しい作品!!今年の作品で彼女の成長を目の当たりにしたような気がします。本人も忘れているようですが、ノリ先生曰く低学年の頃は「アトリエやめてピアノ習うんだー」なんて言っていたとか。アトリエを続けてくれたことに感謝します。彼女なら引っ越してもきっと絵を描き続けるんだろうなと、僕は思います。
右:宇明香(6年)
最初に会ったのは、彼女が2年生の時に火曜日クラスにヘルプで出た時のこと。それ以来合うたびに「なんでそんな髪型にしちゃうの~」とか「ゾンビの服なんて趣味おかしいよ!やだもう!」なんて僕に言ってきていましたが、毎回彼女の目は興味津々で輝いていました。そう、彼女は好きな人を前にすると気持ちと逆の事を言ってしまうタイプなんです(そしてさらに気持ちが顔に出るタイプでもある……こんなこと書いたら怒られそうですね…)学校の授業との兼ね合いなどで色々なクラスを点々としてきましたが、どこへ行っても誰とでも分け隔てなく接することが出来、体験授業で緊張気味の子にも「よろしくねっ!!」とやさしく声をかけるなど、場の空気を持ち上げることの出来る素敵な子です。作品作りが思うように行かずに悔し涙することもあるけれど、その負けん気が何より必要なものですので、持ち前の心の強さでこれからも乗り越えていってください!

一平(6年)
彼がアトリエに入ったのは2年生の時のこと。僕もまだまだ新人で木曜クラスを半年ほど見た程度な時に、小原先生が「小学生クラスお任せしました~」と1ヶ月間の海外旅行でアトリエを留守にしてしまった時に彼は体験授業に来て通い出しました。「ノリ先生のいない今、責任はすべて俺にあるし俺がとる」と、アトリエに慣れずに緊張気味の一平に対し、試行錯誤したのを覚えています。2年生の時に一度チョークスリーパーをかけられるのを許したのをきっかけに、もはや今では緊張がほぐれるどころか、お前は兄弟かというぐらい毎週僕に飛びつく・よじ登る・わりと強めにチョークスリーパーをかけるなどなど、緊張とはまったくもって正反対の関係性となってしまいました。そして前は僕におぶさってばかりだったのが、今ではもう「俺もう先生のこともおんぶ出来るぜ!!」と頼もしく成長しました。少しお調子に乗ってしまう時もあるけれど、絵に向かう時はいつもしっかり真剣です。そのまま、彼のままで突き進んでいって欲しいです。
…というわけで先週につづいて6年生の個人講評でした!!っていうか個人講評っていうよりもほとんど油絵には触れずに9割思い出話になってしまいました。今の優秀な講師である僕があるのは彼らのおかげです。新人の僕を鍛えてくれた彼らには感謝しています。先週は「卒業式で涙する~~」なんて言いましたが、これは感慨深くなってる場合ではありませんね!!今後も精一杯悩みつつ、彼らに恩返ししていこうと思います!!
田中幸介