
降り注ぐ光、ご覧あれ!庄司です。
本日は水曜午前大人クラスより、長沼さんの作品をご紹介します。
油絵4作目は、新横浜に向かう途中で見つけた川の景色です。(鶴見川か早渕川かと思います)
長沼さんはとっても陽気で楽しい方、そしてミオスの生徒さんに共通する飽くなき探究心をお持ちの方です。今回の作品も大分進んでそろそろ仕上げ…?というところで、ここ、どうしても気に入りません!とのお声。
大分出来上がってきているものを壊すのはとっても度胸が要ります。でもそれこそが上達への一歩!いや、一歩どころじゃなく大ジャンプかも!?
左手の土手もかなり進んでいました。でもなんのその。上から筆に捻りを加えて踊るような草を描き、それだけじゃお化けみたいでしたので…更にペインティングナイフで細かく草を描き加えていきます。特にここ私大好きです。手前の力の入れ方と、奥のぼかし方も素晴らしいです。右側手前の木はわさわさっと、そしてかき分けたら痛そうな左手の土手の生い茂り方…河原ってまさにこう!ですよね。3作目では木の表現に苦労なさっていましたが、そこで粘られたことがこの素晴らしい結果を生んだのですね。
水面もちょっと曇った色合いになってしまっていて瑞々しくない、アスファルトの様だからどうにかしたいです!とおっしゃられていました。それなら、おつゆがけ!ペインティングオイルをおつゆのようにたっぷりと使って絵具を溶きます。セロハンをかぶせたように色が重なり、オイルの照りもプラスで透明感が出ます♪更に深みが増して美しい色合いになりました。
沢山のタッチを使い分けて、それでいて散漫ではなく、惹き付けられる作品に仕上がりました。これも長沼さんの探究心の賜物!格好いいです!
本当に、眩しいほどの天気です。面白くて楽しくて周りを明るくしてくれる長沼さんのお人柄が表れた、見る人を元気にしてくれる絵になりましたね。私も久しぶりに川辺を散歩したくなってきてしまいました♪