
毎週、土曜日に皆さんにお会いします岩田です。今回のご紹介は、小林さんのアクリル画です。以前も小林さんの絵をご紹介させて頂きましたがその時の作品は、油彩でした。あのヒトラーを描いた作品もかなり飛んでましたが今回ご紹介する絵もいい感じに仕上がりました。
これ顔だけ見ると鳥です。体は人間です。かなりタイトなスーツを着ています。この絵を見ていると営業か何かで普通に「ああ、どうもっ」とかって言って話しかけて来そうで、そのあっけらかんとした佇まいに私は、妙な面白さを感じます。
相当、奇妙な出で立ちにも関わらずなんかそこら辺に普通に居そう。この独特なセンスが小林さんの絵の持ち味だとつくづく感じます。
これ以上、この鳥人間が大きいと多分、ちょっと恐いですが多少距離を感じるこの大きさが又、絶妙だなと感じます。
今回小林さんは、初めてアクリルガッシュにチャレンジしましたがこのアクリル絵の具のメリットは、やはり乾くと耐水になるということでしょう。その上、即乾なので仕事が早く進むということも利点だと思います。
アクリルガッシュの場合、水を多めにして透明水彩的に使ったり、逆に絵具の濃度を濃くして油絵的に使ったり、不透明水彩の特徴を活かしてポスターカラーのようなムラの無いマットな平塗りも出来ます。
そういった意味でかなり自由度の高い絵の具と言えますが乾燥後は、つや消しになり、あまり厚みを出しすぎると割れてしまうので油絵的表現を求める場合は、同じアクリル絵具でも、ゴールデンアクリリックス等の方が良いと思います。
今まで、単体の描画材料しか使ったことの無い方も、これから色々な材料にチャレンジしてみては、如何でしょうか。ぐっと世界が広がるかもしれません。