
もう夏の気配が漂っていますね。土曜日に現れる岩田です。
今回はチケットで来られている小木さんの描かれた作品。水曜日まで新宿で二人展を開かれていらっしゃいましたが、この作品も出品されていました。小木さんは透明水彩一身に制作を続けられています。
とても絵に対して熱心で向上心に溢れた方で、ご自宅でも空いた時間を使っては、何枚も同じモチーフを描いたりと日々研鑽を重ねています。
自分の気に入った風景などを絵にすることが多い小木さんですが、こちらは里山の茅葺屋根のある風景を描かれたものですね。季節的には桜の頃ですが背景にまだ雪が残る山々がそびえ、それが美しい対比となっています。
技法にも徹底して拘る小木さん。今回も空や山、木々などを描いていく上で様々な筆や道具を使って表現しているのが分かります。雪山の影色など絶妙な色使いで表現されていますね。雲の描き方も何度となく練習を重ねて来ただけあります。
透明水彩を始められた頃に中々上手く行かなくて悔しい思いをされていた木の表情なども、それぞれの木の違いも含めてリアルに描かれていると思います。
現在は小木さんの描くモチーフも徐々に変化してきていて、静物や子供をモチーフに描かれることも多くなってきました。風景とは又違って、人の顔を描く上では新たなハードルも多く、ご苦労されている感じもあるようですが、この短時間で凄い速度で上達しているのを見ると難なく突破できることでしょう。
次の展覧会楽しみにしています!