モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

幼児の混色テクニック

2016-01-14 19:49:37 | 幼児

皆様本年もどうぞよろしくお願いします。
年末年始遊び過ぎて、年明け早々1週間程ひどい腰痛になりましたが、今週幼児クラスで久々に会った幼稚園生からのおんぶ要求にも笑顔で対応できる位にようやく治ってきました。
昨日までのお正月ブログは、小学生の作品が毎日アップされていましたが、本当に見応えありますね。今年の展覧会まで美しい状態で保管して、ぜひ会場で実物を披露してくださいね。そういえば、小学生から頂いた年賀状の中には、色紙の絵(鯛やエビの作品)をスキャンして年賀状にしているご家庭もあり、大変嬉しく拝見いたしました。

さて、小学生クラスに続いて、幼児クラスも今週は観察画です。
今回のモチーフは、野菜果物の中でも色や形が造形的に美しいもの「ピーマン」「ザクロ」です。

幼児にとってモチーフをよく見て描くということは、簡単なことではないですね。「よく見てね」と言っても、ただ見ているだけ、何となく眺めているだけの行為になってしまうので、できるだけ色や形について見たこと感じたことを言葉に置き換えてみました。
例えば、ザクロを描いている時のある子の発言、「わぁ~、ザクロの種って、血みたいな色!」
確かに。これってクレヨンの赤とはちょっと違う色だなと周りの子ども達も感じる。
「ピーマンの種は何色?」と聞くと、「茶色!」という返答。
「じゃぁ、濃い茶色?薄い茶色?」と聞くと、「薄い茶色」という子もいれば、「やっぱり、茶色じゃなくて白っぽいよ」」という返答も。

モチーフの色の固定観念を破る為に、こどもから出たことばを大事にして、それを作品の色や形に表現できるように、私達もどんどん言葉かけをして制作していきました。
一人一人と言葉を交わすと、同じモチーフを見ていても色彩の感じ方が全員違い、そういう見え方もあるのかと感心することもしばしば。
でもたくさん色を発見しても、クレヨンは16色しかないので、血のような赤や微妙な色の違いを出すには手持ちのクレヨンでは感じた色が出せません。
そこで、クレヨンの混色の実演を見せました。自分自身で試し失敗しながらでも、少しでもイメージに近づけようと混色の工夫をして、他の色にも応用ができるようになり、みんな自分のテクニックに自信満々です!
新年最初の授業から、完成度の高い作品が出来て、今年の期待が膨らむスタートでした。(Eri Ito)

コメント
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