
水曜朝 佐藤 油彩
小原先生と交代して本日ブログを書かせていただいております、磯辺です。本年も宜しくお願い致します。
本日は水曜夜クラスの佐藤さんの油絵ということで、みなさんもうモチーフがなにかお分かりかと思いますが、そうです、富士山です。
このどっしりとした存在感、そして立体感はまさしく日本一の山、といった感じですね。
写真で見ると少々分かりづらいのですが、実物は絵の表面もマチエールによってごつごつとしていて自然の荒々しさを感じさせます。
このごつごつが表現された山の部分はほとんどすべてペインティングナイフを使って描かれているのですが、制作中の様子を見ていても、まさに佐藤さんにぴったりの描き方だったように思います。
そして実は雪の一番上の層の部分にまじりっけなしの白い絵の具がふんだんに使われているのですが、土の部分の色合いやさらっと入っている青のおかげで、白にわざとらしさがありません。むしろ、白によって画面がすっきりと引き締まっているように感じます。
また、背景の色もいい緑ですね。写真では曇り空が広がっていたので、この緑色の背景は完全に佐藤さんのオリジナルなのですが、メインの富士山を引き立てつつ、ベタッと塗りにならないよう工夫がなされています。
年賀状用に、と描かれていたこの絵、計画通り12月中に完成して良かったですね!
佐藤さん、毎年年末に今年の一枚として富士山シリーズを描き続けるというのはいかがでしょうか…!?