この時期の19時過ぎの空気感が一年中続いてほしいです。ホノカです。今回は3月の小学生クラスカリキュラム「デッサン」の様子をご紹介したいと思います!
デッサンではモチーフ(今回はレンガ、カップ、卵の基本的な3種類、上級生の希望者は紙とクリップ)を描き表すのに使えるのは鉛筆と消しゴムのみ。前回のキメラの色鮮やかさとは対照に白と黒、グレーだけを使いモチーフごとに異なる表面の質感や明暗の差を描き分けていきます。
しかしデッサンはさまざまな絵を描く上での基本!とは言っても小学生の時にデッサンに向き合う機会なんてそうそうありません。なので授業の始まりはノリ先生によるデモンストレーションが行われました。また思い出したくなった時用に要点をお伝えしたいと思います!
まずはレンガから。アルファベットのYのように線を引き、そしてその線に基づき平行になるように下の辺や奥の辺などを繋げていき立体的な直方体を描きあげます。その上にカップを乗せて行きますが、底がレンガの線につられてナナメにならないように注意して左右均等にしていきます。そしてレンガの少し手前に卵を描いたら形は完成です!
そしてレンガなら茶色、卵は白。などのモチーフそのものの色である"固有色"、や床にある"影”をさらに描き込んでいきましょう。レンガはカップや卵より暗く、しかしその中でも光が当たっている部分とそうでない部分で暗さの度合いが異なる。などなど沢山のポイントに気をつけながら全体を塗り完成させていきます。
絵の具であれば白を入れて簡単に明るい色が作れます。ですが鉛筆のみで自分の力を加減しながら色の差を作ることは非常に難しく、レンガが全面同じ色になりのっぺりしてしまったり、白いはずのカップがレンガと同じくらい濃い色のカップになってしまったり。それでも何度も塗ったり消したりを繰り返して徐々に色の差を作り上げていました。
はじめこそ「デッサン」という言葉からハードルが高そうで嫌!絶対出来ない!と言っていた子も、描いている内にここは一番暗いからもっと塗ろう!ここは明るいところだから消しゴムで消しちゃおう!という風に自分から進んで描き込んでとても魅力のある作品になりましたね!
毎日のように使う鉛筆という身近な道具ですが、少し使い方を変えるだけで平面の紙に立体的なものが生み出せる。まるで魔法みたいに感じませんか?