石山 アクリル(仕上げに一部パステル色鉛筆)
GWマジで一歩も外に出ていません、一平です!本日は水曜クラスの石山さんのアクリル画をご紹介します!
お友達が撮ってきた鮮やかな風景の写真の模写と、モデルの方の写真を参考に描かれています。左の風景画はかなり分厚い雲があるにもかかわらずドンヨリとした天気に見えずに、むしろ爽やかに見えて素晴らしいですね。雲の色彩が雨雲のように重たくなく、彩度の高い青で描写されているからでしょう。全体的にブルーの景色の中に入るネオンの光もとても美しく見えてきます。ここが地元の人にとっては普通の景色なのでしょうが、当たり前の景色も絵を描く人が色彩をコントロールする事で特別な風景に見えてきます。
そして右の女性の絵ですが、眩しい光から身を守るように帽子を傾けている際の気怠げな表情がいいですね。また、肌の明るい所と暗い所の境界をボヤッとさせるのではなく、アンディウォーホルやリキテンスタインのように割とハッキリ分けて描いているのもレトロなポスターのようでオシャレで素敵です。髪の毛も毛一本一本というような途方もない作業をするのではなく、きちんと髪の流れや束感を意識して描かれてあります。デッサンの考え方が取り入れられていますね。大きい明るさ、暗さを最初にキチンと付けているからこその細い毛の描写も効果的に見えてきます。
ご本人は意識しているか分かりませんが、過去に学んできた事がしっかりと現在の絵に活かされつつ、慣れてきたから…と手を抜くのではなく丁寧に描いていく石山さんの姿勢には頭が上がりません…。慣れる事はもちろん大事ですが同時に少し危険ですね、僕も気をつけます!