モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

今だけの自分

2021-05-20 20:44:44 | 小学生 絵画

運動会シーズンなのか外で体操服の学生を見る機会が増えました、ホノカです!
今回は小学生クラスにて自画像が続々と完成しているのでご紹介させていただきます。先日のノリ先生の自画像が載っているブログナツメ先生のブログでは鉛筆での下書きの様子が紹介されているのでぜひそちらも合わせてどうぞ!

まずは画用紙に自分と同じ大きさの顔をにらめっこしながら描いていきます。そして下書きを完成させたらいよいよ絵の具で色をつけていきますが、肌はペールオレンジをチューブから出したまま使うのではなく赤・黄・白を混ぜて自身の肌の色に近くなるよう調整。また首の下や耳の中など影になっている部分は、黒の絵具で塗りたくなる気持ちを抑えて緑や青の色を使い自然な色にしていきましょう。緑や青は肌に透ける血管の色でもあるのでこれによって影が模様のように浮いてしまうことを防ぎます。

鉛筆だけの状態ではまだ似ていない〜という声も多く聞こえましたが、色をつけることでグッと本人らしさが出てきましたね!また色を塗る筆さばきにも本人の性格が表れています。普段からよく喋っている子は塗りも大胆で元気さが滲んでいて、いつも綺麗な姿勢で椅子に座っている子は鉛筆の線に忠実に塗る丁寧さがありました。意外にも高学年の子は普段おちゃらけていても丁寧な塗りしていたりとギャップも垣間見えました!

そして髪を塗る時も横向きに描くのではなく頭のてっぺんから生えている様に描く、上唇は影になっているので下唇より少しだけ暗くする、瞳や鼻の頭や唇は濡れているようにするため白い絵の具でハイライトを入れてあげて自画像の完成です。

自画像はその時の自分がその時の自分の顔を見ながら描くので時が立ってしまうと同じモチーフを描くことは出来ず、今しか描けない絵です。なので少し経ってから完成したものを見てみるとその時の自分自身の見え方がわかって面白いですよ!

コメント
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