恵菜 中1 / 圭介 中1 / 小鈴 中1 / 凌太郎 中2
恵菜ー画面からあふれる迫力ある龍が約170匹いた中で一番小さな、空高く彼方へ舞い昇る龍。しかし逆の立場で言えば、龍からは人間の存在なんてちっぽけに見えるであろうと想像させる。明るく元気な彼女が、客観性を携えたたくさんの余白を残す龍を描いた事が意外。
圭介ーまだ中1ながら画力の高さはトップクラス。この龍も参考資料一切なし!「これがホントの竜巻です」とニヤっと笑うユーモアセンスあふれる男。首の位置、巻く胴のボリューム、ちぎれて流れる雲のリズム、構図の完璧さに舌を巻く。薄い黄色が金にも見え高貴。
小鈴ー「世の中の全ての事は、笑って済ませられる」と信じるポジティブ娘。茶目っ気のある龍の顔は本人そっくり!薄墨の濃淡の使い方は、背景も胴体も非常にテクニシャン。いつも笑顔で自信を持っている君がそばにいると、悩んでいることが阿保らしく思えるよ。
凌太郎ーちょっと頼りなくて長い物に巻かれてしまう事が多いけど、ホントのお前はこんなに強いんじゃねーか!とツッコミたくなった作品。この潔さ、なんて清々しい気持ちにさせてくれるんだ!本当に自信のない人間にこんな強い線は描けないんだよ。安心した。