瑛太 高2 油彩
連日飼い犬のイタズラに振り回されています、サヤカです。さて、今回は学生クラス高校二年生の瑛太が初めてチャレンジした油絵の作品を紹介します。
1年間自ら課して白黒のデッサンを続け、ようやくカラー(着彩)に取り組みました。彼の描くかっちりとしたデッサンを見慣れていたので、自由でのびやかなフォルムに驚き!1年間の基礎デッサンの成果あってか、画面全体は堅苦しくないものの、どのモチーフも凛とした形を保っています。イタリアの街並みを題材に選び、昼でも薄暗いイタリアの裏路地に、赤いエントランスの屋根と、明かりが灯るピザ屋の看板が印象的。画面全体が薄暗いため、わかりやすい明暗に頼らずにメリハリをつける必要がありますが、繊細に微妙な色合いを捉え、街並みの立体感が表現できています。また、テーブルと椅子に関しては、手前を輪郭をはっきりと描き、奥はぼんやりと描くことで自然な奥行きが再現されました。路地の先には明るい道の様子が伺え、この道の先には開けた大通りが広がっているのだということが明暗の違いによって読み取ることができます。どんな風景が待っているのかワクワクさせられるような構図ですね!
まるで自分が実際にヨーロッパ旅行に行き、この裏路地に立っているようです。見る人がその場に入り込めるような臨場感が素晴らしいですね!次回作も楽しみにしています!