綱島 油彩
大竹です。今回ご紹介させて頂くのは綱島さんの作品です。
左の絵ですが、こちらはこれで完成!と写真を撮って持ち帰った後、翌週に「やっぱり気になるところがあったので描き直しました!」というのを4〜5回ほど繰り返されたのち、ようやく完成されたこだわりの一枚なのです。一つ一つの作品を終わった後も愛してあげているのが絵から伝わってきますね。絵の具の粒が集まって風景を形作る様な筆使いも魅力的です。ラベンダーの花や地面の草の部分も、何度も色を重ねて調整した事で深みのある色合いになっています。穏やかな風景ながらも、存在感のある一枚です。
右の海の絵は逆にあまり沢山色を乗せずに仕上げてあります。水平線に続く海と眩しいくらいの白い雲がたなびく青空の広がりを感じさせます。ぽつぽつと受かぶヨットも可愛らしいですね。自然の青色の中に人工物の黄色やピンクがアクセントにもなっています。手前の人物もすごく小さく描かれているのですが、海を楽しむ男女の様子がよく伝わってきますね。少ない手数で人間の身体の感じをよく捉えられています。ターコイズブルーの海の色合いも美しいですね〜!光が当たってきらめいてる部分や、底が深い部分の暗い色合いが上手くマッチしています。私はバリバリのインドア派ですが、こうした美しい海の絵を観ていると浜辺に遊びに行きたい気持ちが湧いてきます!