河内 岩絵具(日本画)
岩田です。ようやく日射しも和らいできました。
本日は、土曜日午前クラスの河内さんの作品をご紹介します。
花が密集しているだけに、大変細かい描き込みが必要となるモチーフですが、日本画の題材としては巨匠と言われるかつての御仁たちもその美しさに魅かれ、絵に描いているのを良く見かけます。
河内さんの作品も梅雨から初夏にかけて旺盛に咲き誇っているその姿を美しい色合いで表現しています。一つ一つの額の中にも中央から外へと向かって濃淡を上手く作って描いているのを見てとれます。
浅葱色、濃紺といった同系の色を取り合わせた繊細な描き込みは河内さんならではでしょう。又、花だけではなく葉に使われている色も赤みを帯びたものから背景の緑青色まで、所謂緑といわれるような中にも様々な色を取り入れているところも見逃せません。
紫陽花という花は、一度描いただけでは中々一筋縄にはいかないものでしょう。是非今度は違う描画材でも描いてみて欲しいです。