左 樹 中2 / 右 波那 高1 共に油彩
連日の寒暖差に風邪を引きそうです、ナツメです。本日は学生クラスより2つの油絵をご紹介します!こちらも日曜日のオズフェスタで展示しておりました。
樹 顔の何倍も大きいエリを広げているエリマキトカゲを描きました。エリは猛禽類やヘビなどの天敵などと遭遇した際、威嚇のために広げるそうですが、敵に果敢に立ち向かう姿が大迫力に描写されています。心なしかキリッとした表情も可愛らしいですね。
1番の見せ所に主張色(目立つ色)である赤を使ってエリを強調すると共に、さらに引き立たせるため背景には補色の緑をメインにした寒色を使っています。ざらざらと乾燥している肌の質感も筆のタッチを巧く使い表現しました。
波那 続いてご紹介するのは彼岸花。これだけぼかしていても花の特徴的なシルエットはしっかりと捉えています。また、ぼんやりと描いているため、夢や記憶の中の風景のような捉えどころがなく思い描ききれないような曖昧さも魅力的。彼岸花といえば小学校の通学路にたくさん咲いている場所があったな、などと記憶が刺激される作品です。
こちらも赤に緑の背景を組み合わせていますが、どちらも暗い色なので全体を塗って息苦しい画になってしまうのを防ぐために、右上に明るい色を置いて「抜け」を作っています。(樹より小さいF3サイズなので、一回り小さい画像で紹介しています。)
エリマキトカゲはよく観察して精緻に、彼岸花はふわっと曖昧に描かれており、色は似つつも対照的な2枚です。一口に描くと言っても、描写の違いで絵から受ける印象がガラッと変わります。目指したい表現に合わせて、絵のタッチを変えてみるという方法もありますよ!