
石井 水彩画 タイトル「あお」
どうも幸介です。先週に引き続き、木曜大人クラスより作品を紹介したいと思います。先週とは打って変わって短く簡潔なタイトルですね。こういうタイトルも清々しくて好きです。ではご本人のコメントから↓
「この鳥のように、キミの心もピュアだったじゃねーか。なんだよ 欲ばかり。嫉妬、悪口、自分のことばかり考えてんじゃねーか!そんなの全てふきとばしてしまえ!変われるよ。自然が一番。」
…コメント、というよりセリフでしょうか。セリフっていうか、これはもはやこのインコが喋っているっていうことですよね!?よくインコなどの鳥は人語を真似て喋ったりしますが、この絵のインコはこんなに長いセリフを覚えさせられてしまったんですね。覚えさせる方も大変だったんではないでしょうか。それにしてもタイトルの簡潔さとは逆に、すごく”何か”が込められていますね。「変われる」と「自然が一番」では逆の意味になりかねませんが、矛盾はしていません。きっとこれでいいんです。僕にはなんだか分かる気がします。
今回の作品に関して、描写力どうのこうの言うのはナンセンスかもしれません。木曜大人クラスの生徒さんとは僕も同年代ですので、同じ時代を生きて来た者として察する部分があります。僕の場合は作品コレでもか!!というくらいの色彩を乗せたりゴチャゴチャさせたりで、絵に込めたであろう本当の気持ちは全く見えなくしてしまいます。タイトルもコメントも、僕が自分の作品につける場合はなるべく作品の本心とは遠い”そつのないもの”をつけます。それにくらべて先週も今週も、皆さんけっこう自分に正直でびっくりしました。20代半ばにさしかかれば、社会と自分の狭間でちょっとした軋轢も生まれます。そこをこう、絵に代弁させるって手は中々ナイスアイデアかも。
20代半ばの男子の、この微妙な時期のニュアンス、先週と今週で感じ取っていただければと思います!!