モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

挑戦者求む!

2011-05-16 02:04:00 | 小学生 絵画
20110516
敬信 2年 スケッチ

どうも幸介です。今日ご紹介するのは、小学生クラスの生徒が余った時間でなにげんく描いたスケッチ。モチーフは現在小学生クラスで絶賛進行中の油絵のモチーフ。このガイコツと燭台と古本のモチーフは、僕の組んだモチーフです。

色彩豊かな表現の出来る油絵。講師陣の組むモチーフも例年エスカレートし、色彩も複雑で物量の多い物へとなっていきました。去年の油絵は大作がおおかったですよね(僕は自転車をモチーフにセットしたくらいです)そんな複雑化かつ多彩すぎた昨年までを受け、今年は小原先生が「原点回帰しましょう」と、シンプルにセットすることになりました。よりアカデミックにね。

いつもより色彩を抑える!(よし、白&黒&金属メインでいこう)物を沢山置かない!(去年は自転車やスーパーボール50個とかだったから我慢して1/3以下に減らそう)よりアカデミックに!!(アカデミックと言えば、石膏とか古本とか、アンティーク的なもの!?)

という意気込みでモチーフを組んだんですが、結局一番ゴチャゴチャしたモチーフになってしまったのでした…

しかーし!敬信君のスケッチを見てください!!素晴らしいし、オシャレでしょ!?僕も敬信君もセンスが良いので、センスの良い者同士の掛け合わせなのでなので上手く行くはずですよね?…まぁ冗談はさておき、こんな風に描いてくれる生徒がいるならこのモチーフを組んで良かったなと思いました。しかも先生の助言いっさいナシ!!2年生にしてこれほどまでの観察眼です。

もしかしたら油絵用に講師陣の組んだモチーフ、スケッチ(っていうかクロッキー?)に良いかもしれません。油絵ほど時間掛からないけど、材質も多彩だから修行にはもってこいです。センスに自身のある大人クラスの皆様、敬信君に挑戦してみませんか??

田中幸介

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きめ細やかな色使い

2011-05-15 07:55:00 | 学生
Nana1_2


奈々 中3


最近は新入生歓迎会の準備に追われています、酒井です。先日まで小学生クラスのみんなの作品がアトリエの階段に飾ってありましたが、今日は中学生の自画像が完成したので紹介したいと思います。

小学生が自画像を描くために写真を撮った時に、沢山アトリエ内にあった衣装を拝借して、学生クラスでも自分の写真を撮りました。小学生クラスのように絵具ではなくお気に入りの鉛筆で塗ってみたいということで、ひとつ前に作品をはさんでの完成となりました。大きくなってくると、自分の顔を描くことに恥ずかしさがでてきてしまい、奈々も最後まで顔の部分に取り掛かるのを渋っていましたが、本人の心配を余所に、雰囲気のある可愛い自画像が仕上がりました。

奈々は、色鉛筆を使って影にいろんな色をいれていくのがとても上手です。色鉛筆はどうしても色が薄くなりがちなので、単色だと頼りなく安っぽい絵になってしまいますが、全体の雰囲気を見て少しずつ好みの色をどんどん重ねていけるととても味わいのある色を出すことが出来ます。この絵も、肌色の影の中にも、紫や緑、茶色や青など上手く重ねていきながら人間のきめ細かい肌をしっかり表現しています!すごい!奈々の色彩感覚に脱帽です。

色鉛筆がとても肌にあっているらしい彼女ですが、この感覚を生かして他の画材を使った作品も、是非見てみたいなぁと楽しみにしています。




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2011-05-14 07:43:00 | 大人 油絵・アクリル
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左 椎原「布おむつ育ちのメルル」 油彩  右 檀「脱出」 色鉛筆


チノです。今日は土曜クラスの椎原さん&檀さんの作品をご紹介いたします。
~まずはご本人のコメントから~

椎原さん「布おむつが一番難しかったです。あまり布おむつに見えないので題名に布おむつと入れる事で、布おむつに思わせることができることを思いつきました。皆さん是非題名に入れてどうにかなる事をお試しください。^^」

檀さん「足に絡まる現状をふりきって未来のツタをつかもうという気持を思い出して描いた絵です。色鉛筆のみで書くのは久しぶりですが、細かい部分まで目を向けることが大切だと改めて思いました。」


それぞれ雰囲気のまったく違う作品ですが、お二人に共通していることがあります。
、、、それは、、、、ずーっと「描き続けているテーマ」があることです!

椎原さんはパステル→アクリル絵具→油絵と画材は変化してきましたが、一環して「愛犬メルル」を。そして檀さんも、水彩やアクリル、色鉛筆で「妖精」を描き続けています。
描くものに対する強い愛情があればこそできることですね!私はすぐに移り気してしまうタイプなので、尊敬してしまいます。

過去2回の展覧会作品も同じテーマで描いていらしたので、少なく考えても4年以上描き続けていることになります。もう個展が開けるくらい作品溜まってすね、きっと。個展はなかなか気軽にはできないですが、こうしてプログで発表するのは割と簡単なので
、、、いかがでしょうか?^^

今までの作品が並んだら壮観だろうなぁ♪と一人想像して楽しんでいる私でした。






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デザフェス初参加

2011-05-13 21:13:29 | 学生
オバラです。学生クラスのサエ(高3)から宣伝を頼まれたので、彼女の文章のままご紹介します。

デザイン・フェスタ
E-307 『エトピリカ』
に、木ようクラスの
中村が参加します。
友だち4人と参加します。
ぜひ来て下さい!
初参加でビビッてますので
笑ってやって下さい

Design Festa vol.33名
内 容 : オリジナル作品展示・販売・パフォーマンス等
会 期 : 2011年5月14日(土)・15日(日)=ただし、サエは15日のみの出店
開催時間 : Open11:00 - Close19:00
会 場 : 東京ビッグサイト西ホール全館
アクセスマップはこちら
出展ブース : 3,000ブース(予定)
出展者数 : 8,500名(予定)

手作りの作品を見たり、購入したり、作家と話したり、疲れたら世界の料理(かなりウマイ!)を食べたり、一日楽しめるイベントです。まだ行ったことのない方はぜひ遊びに行ってみて下さい♪

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プライベートレッスン

2011-05-12 23:22:33 | 小学校受験
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小学校受験プライベートレッスン
年長作品

日本では、20数頭しか生息していないという希少なホワイトタイガー。
インドでは神聖なものとして、また日本では白虎として崇められるその姿は美しく、昔からその姿を見たものは、天運に恵まれ幸せになれるという伝説があるほど。

私は、ホワイトタイガーの実物を見たことはありませんが、この絵を描いた彼女(実際に動物園に見に行った年長さん)の話を聞くと、「水の神殿で水と共に生きる最大の野生ネコ=トラ(ホワイトタイガー)」と言われるこの動物の生態が分かります。

「ホワイトタイガーが ガラスのまえにいる にんげんを にくと おもって ちかづくために みずのなかに とびこんだところです。わたしは、びっくりして ゆかにしゃがみました。 でもホワイトタイガーをみたいので ガラスのほうに かおを むけている ところです。」
とのこと。

餌目掛けて、水の中にダイブしている迫力満点のワンシーン。
また、こわごわホワイトタイガーを振り返って見ている自分の姿も気持ちが伝わってきますよね。
一瞬の出来事を鮮明に思い出して描いた非常に印象深い作品です。

また絵画制作に続き、今度は廃材を使って、ホワイトタイガーを作ってしまいました!
紙コップ2個、トイレットペーパーの芯2個、画用紙という身近な材料だけです。
こちらもリアルで荘厳な表情のホワイトタイガーが完成しました。

彼女の制作は、絵画も工作も非常に丁寧なので完成度が高いだけに、ついついこちらの期待も大きくなってしまいます。

伊藤



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大人も顔負けのこだわり

2011-05-11 00:44:00 | 学生
Photo珠乃 中3
赤尾です。毎回描くモチーフに明確なテーマと目標を持ち、納得行くまで取り組む珠乃ちゃん。
この絵に対する姿勢とこだわりは美大受験生の子たちも見習ってほしいと彼女と話したり作品を見るたびに感じます。
左の絵は「黒い布への挑戦」、右は「白い背景の中にある透明な瓶の質感を出すこと」を目標に進めました。
右の作品は瓶の透明感を出すことにすごく苦労していたようです。ですが珠乃ちゃんは諦めず、水が入った瓶の様子を描き切りました!途中で投げ出すことは絶対にしない珠乃ちゃんだからこそ、ここまでの作品に仕上げることができました。一年前に描いたものと比べても差が歴然と解るくらいの成長っぷりで、諦めず目標を持って取り組む姿勢の大切さを実感します。
またパッと見わからないですが、描きながらついた背景の汚れを隠すため最後に白い絵の具を全体に塗っており、画面隅々へのこだわりもさすがです!
次に挑戦するものは、「白い布のバックにある透明なガラス製品4種」という私もなるべくなら描きたくないような難しいモチーフにチャレンジするそう。でも従乃ちゃんならきっと投げださずにこだわりを持って作品を完成させてくれると思います。
彼女の今後がさらに楽しみになった2枚でした!!





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ブームを作る

2011-05-10 21:54:11 | 大人 水彩
Yokoseturu横瀬 透明水彩

今しがた田中&千野先生と飲んできたオバラです。新しいスタッフに学生クラスの授業を任せて、ドキドキしながら飲み屋で待機してたので、何杯飲んでも全くシラフです。これは悪酔いしなくていい!
と、どうでもいい話しをすみません。横瀬さんの水彩画をご紹介します。

ちょっと季節外れになってしまいましたが、雪の中の丹頂鶴の恋の舞の情景です。
友人が釧路の鶴センターで働く関係で、一度だけその季節に見に行ったことがありますが、実際の舞の様子は優雅というより、デカイし迫力あるしで怖かったです。「近付かないでね。」と念を押されましたが、そんなこと言われなくても「部外者は引っ込んでろ!」的な鶴の気迫(視線は鷹並み!)に負けて側に寄れませんでした。
きっと横瀬さんは本物を見たことがないと思います。この絵は甘く美しいロマンチックな部分だけをクローズアップして表現していますから。
でも絵はそれがいいんです。思わせぶりな絵は見ている人の心を刺激し、想像を駆り立ててくれます。冷たい雪が二羽のぬくもりで解けていきそうです。寒いはずなのに見事に熱い情景に変りました。

毎週私よりずっと早く来て外で待ちながら早目に切り上げるスタイルで通われていた横瀬さんですが、現在11人中6人が日本画を制作しているクラスで日本画を始めてからは、授業時間が過ぎても夢中になってしまう程ハマっています。日本画ブームを作ってよかったぁー!
水彩画をサクサク仕上げていた他の方も「日本画は絵を描いてるって気がしていいですねぇ!」と今までアトリエで何やってるつもりだったんですか?な発言を繰り返す位ハマって下さっていて嬉しいです♪
日本画ブーム、まだまだ広げますよー!

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淡く澄んだ景色

2011-05-09 01:36:00 | 学生
20110509
ももか 中3 ベニヤ/クレヨン画

どうも幸介です。本日紹介するのは、この春アトリエを卒業した中学生の生徒の作品です。彼女は3月にアトリエを卒業したんですが、塾の関係などで最後の作品を未完のままアトリエを終えることになってしまいました。しかし彼女にはアトリエに通う小学生の妹がいますので、自宅で完成させて、妹に持たせて僕らに完成を見せてくれたんです。感無量。

そもそもこの作品、ベニヤにクレヨンで描いているんですが、この技法、アトリエ歴の長い小学生&中学生クラスの生徒なら「ん?なんか聞き覚えあるな??」と思うかもしれません。それもそのはず、2006年(5年前!)に小学生クラスでやった課題なんです。この課題をもう一度やりたいと、彼女が選びました。

絵として、緑の美しさや印象派のような色彩の豊かさなど、魅力は多々あります。迷いの無い、澄んだ空気のとても気持ちのいい絵です。しかしそれらの魅力以上に、もう5年も見てるんだなぁと思うと、なんとも感慨深いものがありますね……自分も年取ったけど、彼らもこうしてどんどん育っていくのが不思議でなりません。

とにかく、良かった!とても大人しく、淡い色合いやパステルな色調が好きな彼女が、僕や小原先生のようなパステルのかけらもない講師のクラスに通ってくれたことに感謝です。

将来は美大志望!?との噂も耳にしていますので、いつかアトリエにカムバックしてくれることを期待しています!

田中幸介

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途中経過も面白い!

2011-05-08 09:36:00 | 小学生 絵画
酒井です。楽しかったゴールデンウィークが終わってしまいましたね。アトリエは今日からまた授業開始しましたので、ブログも今日から再開です!


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今日は小学生クラスの油絵、途中経過を紹介しようと思います。油絵は描いたことがある方が多いと思いますが、下地の色を工夫するので途中の段階でも結構面白い絵になっているのです。一番最初の下塗り段階が左側、右側はその上に色を載せていった第二段階です。同じモチーフを描いたものでも、ずいぶん印象が変わりますよね。というのも、小学生クラスの子たちには、最初の下塗りの段階では、元のモチーフの「反対色」で全て塗って貰うことにしているからです。緑色のビンなら赤色に、黄色いレモンなら青色に、という感じですね。


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普通に絵に色を塗っていく場合、真逆の色はなかなか使おうと思いませんよね。でも、ほぼ隠れてしまう下地に反対色を使うことによって、上に色をのせた時にもほんの少し覗く下地の効果で、とても味のある深~い色合いになるのです。小学生が描いたとは思えない、大人な色づかいだと思いませんか?


今日の写真はまだ全員途中段階のものですが、これからどんな風に完成に向かっていくのかドキドキです。素敵な作品が仕上がるのを楽しみにしていて下さいね!

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