幼児クラスの旭です!本日は幼児クラスの遠足についてお話しさせてください。
前日の小学生クラス遠足の時の曇り空はどこへやら、翌日の幼児クラスは暖かく日差しが眩しい遠足となりました。午後にアトリエに集合して、バスに乗っていざ夢見ヶ崎動物公園へ出発します!
ミオスの外に出るからか、みんなの面持ちは緊張で少し暗め、帰りたさで体調の悪くなってしまう子が出ませんように……などと祈ってる間に、子どもたちはバス車内でガンガン打ち解け、緊張もほぐれていったようです。それどころか少し盛り上がりすぎたような?でも、「バスの中ではアリさん声だよ〜」と一声かけるだけで他の乗客にも子どもたちはちゃんと気遣えるところが偉かった!

夢見ヶ崎動物公園前バス停に着くなり、走り出したくてウズウズする子どもたち。さっきの緊張は何処にいったのか、公園で見る新しいものに興味津々なようです。
記念撮影をぱしゃりと撮ったら、早速シマウマを描きます。「縞の形がうまくかけない〜」と嘆く子が多いのですが、確かに臀部と胴体の境目の縞の形がどう続いているのか、など、幼児にはわかりにくい点も多いのがシマウマです。しかしそこに気がつけているならば、見る目がついてきている証拠。図鑑ではなかなか見ることのできない真後ろから見たシマウマや、頭を振るって求愛するシマウマなど、現物を見ることの影響は凄まじいですね。

難しいシマウマの次はペンギンさん。やはり子どもたちはペンギンが大好きでした。ここで面白かったのが、構図でした。もちろん横向きで直立するペンギンを描くのが一般的だし、映えます。しかしある子は日向ぼっこをしているペンギンを後ろから描いていました。少し手を抜けば黒い塊になってしまうんですが、ヒレのシルエットや頭のもたげ方、腕につけているリングを描き込むことで、これがペンギンなんだ、と説得力を持たせている。「絶対横から描いた方が楽なのに〜」と思わずにいられませんが、そのパンキッシュな姿勢には感動するし、一人の若い表現者として見習うべきだと痛感します。
愛くるしいペンギンさんとバイバイして、シカを描きにいきます。シマウマやペンギンに比べたら地味っぽく感じるシカさんですが、実はそんなことはありません。シンプルそうな毛皮もよく見ると色の変化があるものだし、何より夢見ヶ崎動物公園ではシカの生息数が多いため、モチーフの数としては事欠かないのです。シマウマとは違う頭の形、特徴的な尻尾を描き終えて、今度はシカさんたちの前でパシャリ。いい絵が描けましたね!

絵を描き終えて糖分が足りなくなったところで、広場に行ってシートを広げ、お楽しみのおやつタイムです!各々が持ち寄ったお菓子を交換して、いろんな味を楽しみました。普段こんなに沢山食べることがない甘い物が一杯で、楽しかったですね!みんなで輪になって、好きなものを共有する楽しさも知って貰えたようで嬉しい限りでした。
丁度良く眠くなる頃合いですが、まだ終わりません。シートを畳んで、ゴミを片付けたら、飛ばして回るおもちゃをつくります!フタバガキ(下図)の種子を模した昔懐かしいおもちゃです。公園で見つけては投げ飛ばして遊んだ方もいらっしゃるのでは??
自然の創り出した面白い形から着想を得たおもちゃ、いかがでしょうか。薄いスチロールボード、厚紙、テープがあれば簡単に作れるところもセールスポイントです。ですが、水性マジックで色をつけて、回転する時ひとつの模様となるのを見るのも楽しく、何故回るのか?ということも考えてもらえることから教育面でもとてもよい教材です!
帰りのバス。動物園でまだ動物を見ていたい、遊んでいたい。でもお家に帰りたい。それらの複雑な感情をミックスさせながら帰途につきます。みんな、楽しんでくれたでしょうか??お家でお話ししてくれるような遠足に出来たなら、それは幸せなことです。
最後になってしまいましたが、同伴頂いたお母様方、道中様々な面でサポートしてくださり本当にありがとうございました。信頼してお子さんを預けてくれた保護者の皆様にも感謝申し上げます、大学生という若輩の身ながら、貴重な経験をさせていただきました。そして最後に、一平先生のサポートがなければ私は道を間違えていた…後輩とは思えない不可欠な存在でした。小原先生には言うまでもありませんね!
最後の挨拶だけで一記事分かけてしまいそうなので、この辺で終わります。重ね重ね、ありがとうございました!!