ホワイトアウト明け小豆粥喰うや
(2022年は正月明けから毎日のように真っ白な世界です。)
1月1日が大正月とされているのに対し、1月15日は小正月とされております。
かつて日本では、月の満ち欠けを1ヶ月の基準として暮らしており、人々は満月となる旧暦の1月15日に当たる日を”1年の始まり”である正月として祝っていました。
これは昔の日本人が、満月をめでたいものだと考えていたことに由来するそうです。
小正月に食べるといいとされる伝統的な食べ物を紹介します。
小豆粥(あずきがゆ)
小正月には、煮た小豆を混ぜて炊いたお粥を食べる風習があります。これは「小豆粥」や「十五日粥」といわれ、新年の季語にもなっています。
なんで小豆粥なの?と思う方も多いでしょう。
それは、“小豆のように赤い色の食べ物は邪気を祓う”と考えられていた中国の古い風習に由来しているのだそう。
「枕草子」や「土佐日記」にも小豆粥についての記述があるほど、伝統的な食べ物です。
これを食べて1年の無病息災を願いましょう。
1月15日の朝に食べるのがいいとされ、また、お餅やカボチャを入れてみるのもおすすめです♪
おぜんざい
小豆粥の代わりに「おぜんざい」を食べる地域もあります。小豆粥に鏡開きをした鏡餅を入れるという地域も。
お団子・お餅
これは小正月に行われる火祭り「左義長」「どんど焼き」中に、燃え上がる炎でお団子やお餅を焼いて食べるというもの。小正月にお団子を食べて無病息災を願うという風習もあります。
聖なる火で焼いたものを食べ、厄払いや無病息災を願います。
小正月の行事や飾り
大正月に比べ、行事内容が豊富♪その中でも、全国的に知られる行事を紹介します。
左義長・どんど焼き
呼び方は地域によってさまざまで、「左義長」「どんど焼き」の他にも「道祖神祭」や「鬼火たき」、「どんと焼き」、「どんどん焼き」など30種以上あるといわれています。全国各地で行われている火祭り。
門松やしめ縄などの正月飾りや前年のお札、お守り、破魔矢、熊手、縁起物に感謝を捧げて燃やし、家内安全や無病息災を祈願するのが一般的。
正月の書初めを燃やし、火が高く上がると字が上手になるなどの言い伝えも。
餅花(もちばな)
実った稲穂に見立て、小さく切った紅白のお餅を枝に刺し、それを何本もの束にして神棚や室内に飾るのが一般的です。1年の豊作を祈り、小正月に飾られる「餅花」。
お餅ではなく繭を使い「繭玉(まゆだま)」と呼ぶ地域も。
地方で行われている行事もたくさんあります。
田畑を荒らす鳥を追い払う「鳥追い」や、もぐらを追い払う「もぐら追い」、1年の豊作を祈願して踊る「えんぶり」など。
古くから伝わる行事は、生産物の豊作を祈願するものが多いですね。なまはげ
「なもみ(火にあたるとできる低温やけど)をはぐ」ということからこの名前が付き、”冬場に火のそばで温まってばかりいる怠け者を追い払う”という意味があります。東北地方で行われる正月行事「なまはげ」。
ミノをまとった村の若者達が鬼のお面を付け、大きな木製の包丁と手桶を持ち「悪い子はいねぇか~!泣く子はいねぇか~!」などと大声を上げながら地域の家々を回る様子は、大迫力! 幼い子どもは泣きわめくほどです。
なまはげと呼ばれる鬼は怠け者を懲らしめて厄払いをする他、祝福をもたらしてくれる来訪神として信じられているため、家の主人は正装をして迎え入れ、お酒やお餅でもてなします。
規模が大きいことで知られる秋田のなまはげは元々小正月に行われていましたが、現在では大晦日に行われています。
かまくら
雪の多い地方では雪で小屋を作ることから、「雪ン堂」と呼ばれることも。子ども達が藁でかまくらを作りその中で過ごす、東北地方の小正月行事「かまくら」。
かまくらの中には祭壇を設け水神様を祀っており、外からは水神様を拝みに地域の人達が訪れます。
子ども達からは、焼いたお餅や甘酒が振る舞われるのが恒例なのだとか。
地域によって小正月の日付けや時期は割とバラバラで、小正月は1月15日だけ1月15日の前後数日間を含めて小正月と呼ぶとしている地域がある他、大正月:1月1日〜1月7日 小正月:1月8日〜1月15日としている場合もあります。
また、正月にはおせち料理を作り、飾り物などの取り付け・片付け等で忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、1月15日を女正月と呼ぶ地域もあります。
・・・・・・・・・・
今でもどんど焼きは網走でも15日と決まっていますが、今朝は吹雪がすごくて神社には行けないかもしれませんね。
子供の頃は小豆粥・まゆだま飾りなんかもありましたが行事として残っている家庭はもうないかもしれませんね。
北海道の雪はこの時期はさらさらとしているので「かまくら」にも適していませんね。
昔は女正月と言っていた覚えはあります。
日本の伝統も随分様変わりしました。