寒の水仕込みて酒の旨さかな
(友と飲む酒は美味しいんでしょうね~私は飲めませんがお屠蘇は戴きました。)
1920(大正9)年1月16日に、アメリカで禁酒法が実施されたことにちなんで、日本でも制定された記念日。
当時、清教徒の影響が強かったアメリカではアルコールに対する強い批判があり、20世紀初頭に一部の州から禁酒が広がったことで、後にアメリカ全土で禁酒法が実施されました。
が、密造酒の蔓延 密造酒を飲むことによる健康問題 アル・カポネを始めとする密売にかかわるギャングの出現などなど、禁酒をすることで多くの逆効果を招いてしまう…。
こととなり、1933(昭和8)年には禁酒法自体が廃止されております。
アメリカで1933年に禁酒法が廃案となった際に、取締対象を失った当時の取締局長が掲げたのが「アメリカから全ての薬物をなくす」という使命でした。
ここから、1937年のマリファナ課税法に、そして大麻禁止へと繋がっていくのです。
この裏には、人種差別という根深い問題も隠されていて、現在でも大麻所持による逮捕率は黒人が白人の3.7倍も高いとのこと。
禁酒法の廃案や人種差別などがきっかけとなり、大麻禁止となったアメリカでも、大麻の危険性について「本当に大麻にそんな危険性があるのか?」と疑問視する声があったにも関わらず、それらは全て無視されてきたのです。
日本で大麻規制法が施行された経緯もそうですが、アメリカでの大麻禁止への根拠もどうにもしっかりとした根拠が感じられない気がしてしまいます。
アメリカがイギリスから独立する頃、入植者にヘンプの栽培が奨励されたり、義務化されたこともありました。当時はヘンプが経済の支えの1つとなっていたのです。
アメリカでは、古くからその薬効が認められており、一時期は大麻からティンクチャー(チンキ)というものが作られ、万能薬として薬局で販売され、あらゆる症状に使用されていたという歴史もあります。
そうした背景がありながらも、禁酒法が廃案になったことで事態は変わっていったのです。大麻にまつわる歴史は本当に複雑で興味深いです。
大麻禁止となった頃の日本では、国も国民も大麻が危険なものといった認識を全く持っていなかったのです。
大麻は、人類が初めて栽培した植物としても知られており、日本でも縄文時代や弥生時代から栽培され、縄や布にして多く活用されていたことがわかっています。
その後も大麻は布 縄 紙など、衣類を中心として様々な形で広く利用されていました。
1940年には、麻の需要拡大で国が大麻栽培を奨励、当時の農林省によって日本原麻株式会社まで設立されています。
ところが1945年、第二次世界大戦終戦後、日本は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の支配下となり、その際にGHQより「日本に於ける麻薬製品および記録の管理に関する件」として覚書が発行されました。
これが後に、日本の麻が麻薬として規制されるきっかけとなるのです。
日本ではそもそも麻を薬物とするような認識はなく、日本の麻が麻薬に該当するなど思いも寄らなかったという状況だったようです。
当時は国が奨励していたこともあり、多くの農家が麻専門で栽培を行っていたのですが、ある時農家の人々が大麻を栽培しているということでGHQによって検挙され、麻を全て絶滅させるようにと命令が下されたのです。
そこで国が農家の人々を守るために、専業農家の人々に「栽培の許可を与える」ということでGHQに交渉、なんとか事を収めようと制定されたのが「大麻取締規則」でした。
しかしその後さらにGHQから大麻取締強化の要請がなされ、「大麻取締法」という法律が制定されるに至ったのです。
その頃の日本にとってはまさに寝耳に水で、なぜこんなことになるのか?といった状況だったにも関わらず、GHQからの圧力で大麻取締法が制定され、そして現在までその法律がそのまま生きているのです。
大麻取締法は、日本での大麻使用による弊害があったから規制されたのではなく、大麻農家をなんとかして守るためにと設立された規則からの法制定でした。
ですが、時代は流れ、その変化と共に日本でも大麻が違法に使用される事例も発生するようになり、いつしか大麻は悪いもの、「ダメ。ゼッタイ。」といったキャンペーンが展開されるようになります。
そもそものスタートした時点とは徐々に目的が変わっていったのです。
戦後の歴史的な状況から苦肉の策として生み出され、やがて薬物が問題視されるようになると大麻取締法で取り締まりをするようになり、そしてその法律に縛られたまま日本では大麻草についての研究や検証もほぼ行われずに現在に至っています。
大麻草の成分や、どういった作用があるのか、悪い影響をもたらす成分はなにかなど、メカニズムなども一切わからないままに、大麻取締法がそこにあるから規制を続けているといったような状況なんです。
さらに矛盾を感じる点として、最初に日本に規制を強いたアメリカでは現在、医療大麻など研究が進み、合法化が進んでいるということです。
日本では、確たる根拠を得るための研究や検証もせず、医療大麻すら容認できないというのは不思議な話しではないでしょうか。
日本では天皇陛下が即位される大嘗祭麁服「あらたえ」は、天皇陛下が即位される大嘗祭で着用する、儀式のための衣です。
阿波忌部の末裔である三木家のみ、麁服「あらたえ」を作ることが許可されています。
麁服(あらたえ)とは、天皇陛下が即位後に初めて行う践祚大嘗祭の時にのみ調製し、 調進(供納)する「大麻の織物」のことを指しています。
阿波忌部直系氏人の御殿人(みあらかんど)は、古代では阿波忌部氏の中から任命されていました。
しかし、鎌倉時代から 御殿人の家筋は、三木家だけに限られました。
大麻は、神業に欠かすことのできない神聖な植物です。
古来、天太玉命(あめの ふとだまのみこと)天日鷲命(あめのひわしのみこと)から受け継がれている、日本にとって非常に大切なものです。
天日鷲命は、天磐船(あめのいわふね)に乗って種穂山に現れたと言い伝えられています。
天日鷲命は麻・穀(かぢ)・粟・五穀の種を持っていたそうです。
また、天日鷲命は、「麻を植え、神と国に仕えなさい」と言い、忌部氏によって重要な役割を担ってきました。
このように日本では古来より非常に重要な儀式の際にも大麻を使用していました。
現在の日本では、古くから大麻を使用していた事実が忘れさられようとしています。
薬物としての大麻教育ではなく、日本で古くから神聖な物として大麻が使用されていた事や、大麻が禁止となった歴史的事実を幅広く伝えるべきだと思います
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そもそも悪法だった禁酒法が廃案になったことで大麻取り締まりにつながったようですが、複雑な背景がありますね。
何も知らない人たちが大麻に手を染めて行くのを、国家は取り締まりだけでやり過ごすのは問題の放棄だと思います。
神様の依り代である大麻からつくられる 縄 布 紙を普及させて、プラスチック製品の削減につながるといいですね。