NHKスペシャルの書籍化。
1980年から1991年までほぼ毎月、131回にわたって、海軍士官のOB組織「水交会」で秘密の会議が行われていた。
「海軍反省会」
旧海軍士官たちは、何を反省し、何を残そうとしていたのか。
「責任者のリーダーシップの欠如」
「身内をかばう体質」
「組織の無責任体質」
旧海軍という組織が抱えた問題点であり、犯した罪だという。
現在の日本にも思い当たるところはありはしないか?
読み進めていくうち、「なぜ日本はアメリカとの開戦に踏み切ったのか」という、歴史の空白、なぞの部分が次第に見えてくる。
海軍は、大正から昭和初期、アメリカやイギリスと結んだ軍縮条約によって、保有できる軍艦の量が制限されていた。
軍事費を抑えたい政府と政府の一員である海軍省に押し切られていたが、軍令部は猛反発していた。
チャンスがあれば、軍令部は軍縮条約を破棄し、海軍の増強を図りたいと思っていたのだ。
そのことが、海軍を主戦論へ、政府を太平洋開戦へと引きずっていく。
しかし、海軍のエリートたちの心理はデリケートだった。
本心でアメリカとの戦争を勝てると思ってはいなかった。
ただ、軍縮を打破し、組織の増強のためには予算がいる。
戦争が国策となれば、お金がどんどん投入される。組織が拡大できる。
戦争するというポーズをとって、準備だけして、戦争はできれば避ける。それが本心だった。
「南部仏印まではいいと思ってた。よかろうと思ってた。」
多くの歴史家が、南部仏印進駐を、日米開戦を決定づけた”ポイント・オブ・ノー・リターン”だとみなしている。
エリートたちの読みの甘さによって、日本は後戻りができない道へと足を踏み入れてしまったのである。
「戦争決意」はみせかけだった。
組織のことを考えて、国民を見失った結果が、太平洋戦争の開戦だったとは・・・。
海軍あって、国家なし。
私は、唖然とした。
縄張り争い。予算の奪い合い。そんなことの結果が、多くの人の命を奪う戦争の発端だったとは。
しかし、今の日本も変わりがない。
震災の復興が一向に進まないのは誰のせいなんだ。
国がさっさとお金を出せば済む話(瓦礫の撤去、インフラの整備、産業復興等々)はいくらでもあるのではないか?
自分が今の地位にいるのは何のため、誰のためなのか、胸に手を当てて欲しい。○○さん。
1980年から1991年までほぼ毎月、131回にわたって、海軍士官のOB組織「水交会」で秘密の会議が行われていた。
「海軍反省会」
旧海軍士官たちは、何を反省し、何を残そうとしていたのか。
「責任者のリーダーシップの欠如」
「身内をかばう体質」
「組織の無責任体質」
旧海軍という組織が抱えた問題点であり、犯した罪だという。
現在の日本にも思い当たるところはありはしないか?
読み進めていくうち、「なぜ日本はアメリカとの開戦に踏み切ったのか」という、歴史の空白、なぞの部分が次第に見えてくる。
海軍は、大正から昭和初期、アメリカやイギリスと結んだ軍縮条約によって、保有できる軍艦の量が制限されていた。
軍事費を抑えたい政府と政府の一員である海軍省に押し切られていたが、軍令部は猛反発していた。
チャンスがあれば、軍令部は軍縮条約を破棄し、海軍の増強を図りたいと思っていたのだ。
そのことが、海軍を主戦論へ、政府を太平洋開戦へと引きずっていく。
しかし、海軍のエリートたちの心理はデリケートだった。
本心でアメリカとの戦争を勝てると思ってはいなかった。
ただ、軍縮を打破し、組織の増強のためには予算がいる。
戦争が国策となれば、お金がどんどん投入される。組織が拡大できる。
戦争するというポーズをとって、準備だけして、戦争はできれば避ける。それが本心だった。
「南部仏印まではいいと思ってた。よかろうと思ってた。」
多くの歴史家が、南部仏印進駐を、日米開戦を決定づけた”ポイント・オブ・ノー・リターン”だとみなしている。
エリートたちの読みの甘さによって、日本は後戻りができない道へと足を踏み入れてしまったのである。
「戦争決意」はみせかけだった。
組織のことを考えて、国民を見失った結果が、太平洋戦争の開戦だったとは・・・。
海軍あって、国家なし。
私は、唖然とした。
縄張り争い。予算の奪い合い。そんなことの結果が、多くの人の命を奪う戦争の発端だったとは。
しかし、今の日本も変わりがない。
震災の復興が一向に進まないのは誰のせいなんだ。
国がさっさとお金を出せば済む話(瓦礫の撤去、インフラの整備、産業復興等々)はいくらでもあるのではないか?
自分が今の地位にいるのは何のため、誰のためなのか、胸に手を当てて欲しい。○○さん。
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