鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

船を見に

2021年08月12日 | 兎糞録

 コロナワクチン接種一回目終了。その晩、なんで肩が痛いのかなと思ったら、あっ、これがワクチン接種の影響か、丸一日は続きました。

 今週は天気も悪いし、そのあとはワクチン二回目。どうも山へ遊びに行くのも難しいようです。ワクチン接種に懐疑的、否定の人も少なからずいるようですけれど、コロナで苦しむ、あるいは死ぬよりいいんじゃないですか、接種した方が。そういう人がコロナに罹って人にうつしたり、医療に携わって一生懸命働いている方々に迷惑をかけないのというのであればのいいですけれど。

 今日は車で数分、船を見に。酒に酔ったり音楽に酔うのは好きですけど、船に酔うのは好きじゃない。小さいころ漁船で飛島に連れていかれたときは死ぬ思いでありました。漁師のおじさんたちはニコニコしながら煙草をふかしたり、瓜を食べたり。そんな景色を今でも覚えています。

 海上保安庁の船はいつも繋がれていて、小さい頃夕方岸壁に遊びに行くと乗せてくれたものでした。毎日のように船に遊びに行っていた気がします。為仁丸という名前もはっきり覚えています。為仁丸は調べてみると、就役が昭和23年10月、解役が昭和42年2月となっています。小学校へ入る前だったのによく漢字まで覚えていたものですね。

 灰色ばかりの風景ですがこれでもまだ午後の二時過ぎです。伊奈かっぺいさんの話にありましたね、都会の若い女性が

 「青森にも虹が出るんですか?」

 「虹くらいでますよ。」

 「へ―っ、でも白黒でしょう。」

 東北の灰色はまるでそんな虹まで白黒であらわれる様なイメージがあります。でも暑い日はほんとに暑いんですからね。

 一眼レフのファインダーをのぞくとなぜか曇っています。?これはマスクをしているためで、ファインダーをのぞいた時鼻息がマスクの隙間から上に出てファインダーを曇らすのでした。


鳥海山をめぐる人々 東雲荘の斎藤さん

2021年08月11日 | 鳥海山

 以前書いた記事が面白くなかったので削除し、書き直してみました。でも変わらないか。

 

 何とかいう作家の「鳥海山なんたら殺人事件」という小説の最初のほうに東雲荘のおじさんが登場します。確認しようと思いましたが小説そのものはあまりにもお粗末でろくに読みもせずに捨ててしまいましたので手元にはありません。気になる方は一度立ち読みでご確認ください、とても買うような本ではありませんので。

 斎藤重一さんの「鳥海山」にも東雲荘とううんそうの斎藤まさるさんが二三度登場します。重一さんと大さんは従兄弟同士だったんですね。

 

 東雲荘の管理人斎藤大さんが亡くなって十数年になりますが斎藤さんは鳥海山では一番忘れられない人です。

 週末近くになると電話がかかってきます。「東雲荘だ~」「土曜日来ねが、来んなら焼き魚とグロンサン買てきてくれ。」

 またある日の夜は、「東雲荘だ~」「今度の土曜日泊まり来てくんねが、泊り客あんだども俺軍人会あて山降んねばねがら、代わり来てくれ。鍵だばいっつものどごさ置いでおぐがら。」

 斎藤さんの帰りの足がない時は本郷の自宅まで送っていきます。

 若くてかわいいいお姉さんが大好きで、もちろんそれなりの方も大好きで夕方になると東雲荘の表に出て疲れ果てて下山してくる人々に「休んでげ~」と声を掛けます。

 TDKの制服を着た斎藤さん。若いですねー。

 まだキスリングを背負って歩く人もいたころです。この東雲荘の看板、冬になる前に外します。上の横木を看板ごと外してから看板を抜きます。そこから看板を外し、中へ入れます。

 若いお姉さんに囲まれて困った、困った。

 今度は東雲荘の見取り図も作ってみたいですね。

 東雲荘で起きた最大の事件は「東雲荘の蟒蛇女うわばみおんな」をご覧ください。


真夏の夜のジャズ

2021年08月09日 | Jazz

 Amazon Prime Video で以前配信しているのを購入したのですがBlu-rayが発売されていると知るや購入してしまいました。

 Prime VideoはHDで配信してはいるのですがどの動画も物足りない。PCの性能のせいもあるのでしょうけれどやはりBlu-rayで置いておきたい映画もあります。ほとんどのBlu-rayは処分してしまいましたがこれも永久保存版となりそうです。

 こう暑いと登山道の歩き始めを連想しただけで汗がダクダクと流れてきます。

 

 


焼き鳥屋さんで鳥海山の話が盛り上がる

2021年08月05日 | 鳥海山

 三十年以上以前から通っている焼き鳥屋さん、とは言ってもそんなに頻繁ではないけれど、焼き鳥屋さんはここしか行きません。満席だったり、自然災害、コロナ禍で休業と続き中々行くことが出来xないでいたのですが今日やっとゆっくり一杯やることが出来ました。

 鰻の兜。鰻の頭を蒸して焼いてタレをつけて、鰻本体と同じように調理したものです。頭といえば固いものと思うでしょうが、これまた口の中に入れるとほろっととろけるほどに柔らかい。誰もが恐る恐る口に運びますが一口食べた瞬間、!!!となります。

 レバーも焼き加減は絶品。目の前の個々のオヤジさんの仕事を見ているのがまた楽しいです。焼いている間もひと時も手は休めません。手が止まるのは時々白湯を口に運ぶ時くらい。

 鯵の南蛮漬け。仕込みの時も何度か見せていただいたことがありますが、これもまた大変なものです。

 レバーが先に出ましたが重複するのを承知の上頼んだレバーおろし。以前はたっぷり大蒜を使っていたのですが、今のものは少なめなっています。

 しばらく休業していたのが久しぶりの開業でお客さんもそう多くはありません。

 飲むほどに連れ合いよりも隣のお二人と鳥海山の話で盛り上がってしまいました。池田昭二さんからそのお弟子さんまでご存じ、共通の知人が大勢いるのにも驚きました。もちろんスノーモール問題も話してきました。同行のBKさん、決してないがしろにしたわけではありません。鳥海山の話をすると止まらなくなるだけなのです。芋焼酎のロック飲みながらの二時間半でした。