今回も私の処女作である自主制作映画「〜ゲリラアクションロマンス〜のぼると食べ子」のお話、第13回です。
前回の続きで、1992年11月5日木曜日に母校Bの「芸術学」にて上映され、課題として批評を書かされることとなり、集まったその批評文を今回も紹介します。
それぞれA4の用紙にぎっしり書かれていた中のほんの一部を抜粋します。
・あのようなものを見せていただけて、この授業をとって良かったと思うし、この学校に入れたことも本当に良かったと思っています。そして、先生のあの嬉しそうな顔を見ることができるといことも私の良かったと思うことの1つです。(文学科1年 Y.Aさん)
・最初の「なんだか温かい」という始まり方が好きだ。…次に出てくるカットの運び方が本当にすばらしいと思った。文化学院の生徒はすばらしい素直でいい映像だと思った。(文学科2年 N.Sさん)
・こんなに素敵におもしろい映画を創ってしまう人が同じ学校にいるなんて、とってもうれしく思います。私も文化学院の学生なら、何か出来るかしらと思いました。(文学科2年 R.Sさん)
・先生も言っていたようにそれぞれの映像にゆとりがあると思った。普通、あの状況でカメラを回し続けるなんてそうとう勇気がいるだろう。(文学科1年 T.Nさん)
・文化学院の生徒は実におもしろい所がある。静寂でなお表情が実に見事であった。(文学科2年 H.Hさん)
・場面の切り替わりのテンポもよくて、見ていると自然にすっと入っていくことができました。…自分の創作についても(映像ではないですが)意欲がわいてきました。(文学科1年 S.Sさん)
・映画の時間は短かったかもしれないけど、その短さの中にギュッと詰まっていた気がします。ずっとおもしろさが持続していたというか、”間"というものが非常にうまい具合だったと思います。(文学科1年 S.Nさん)
・このような内容の話が作れるのは個性的な人が集まった文化学院だからこそだと改めて思いました。…この作品は初々しさもあり、独自のストーリーが全体をひきたてていたように思います。(文学科1年 S.Sさん)
・この映像を見て何事も”ひたすら一つの事を一生懸命やる"という事を勉強させられた様に思いました。(文学科1年 Y.Iさん)
まだまだたくさんあるので次の批評文で一旦、一区切りつけたいと思います。
・この作品の一番気に入った所は野村先生も言っていたけれど、計算された笑いの作品ではなくって、なんだか化学調味料や着色料が一切使われていないオレンジ色ではないパリッとしたソーセージを食べて満足したのと同じ気がした。…私も才能豊かな人がたくさんいる文化の生徒の一員であることを心からうれしい。(文学科1年 E.Kさん)
以上になります。すみません!文学科が多すぎて、美術科が掲載できませんでした。またの機会で。
ここ3日間の批評文を読んでいただいたらわかる様に当時の母校Bの生徒は希望に満ちあふれてました。
その雰囲気を少しでも感じていただけたら幸いです。
そして、その学校の生徒である事にプライドを感じます。
当時の批評文もどっちかと言うと感想文ですね。
でも、それでいいのです。それが、当時の母校Bでした。
総評としては生徒達の批評文は「〜ゲリラクションロマンス〜のぼると食べ子」をほめる事により、自分自身を鼓舞させていると言った所でしょうか?
そうなのです。生徒一人一人が創作者なのです。エネルギーを感じます。
その私がいただいたこの感想文とも言える批評文は、宝です。
それ以来、私はお金よりも感想文を重視する様になります。
今もそうです。
もし、YouTubeで私の作品を観た方はぜひ、コメントを残してください。
大歓迎します。
最後に今は亡きN先生こと野村久康先生に心より感謝いたします。
私のチャンネルです。よろしければコメントを残していただけると幸いです。
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