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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

『 川柳作家ベストコレクション 徳永政二 犬小屋の中に入ってゆく鎖 』 ご紹介

2020-01-23 | 本の紹介
今朝の体温は37度1分。 左右の差は2分だったので、どちらかと言えば風邪がだんだん表に出て来ているような。。

体がだるくぼぉ〜としてあまり氣力が湧かないので、こんな時はごろごろして本でも読むに限りますね。

昨年はあまり本が読めなかったような。。と思い、調べてみるとブログには11冊紹介していました。

と言っても、昨年の初めに紹介した本を実はまだ読み終えて無くて。。

若い頃から「本の虫」で、三度のご飯より本が好きで年間100冊ぐらい読んでいた時もありましたが、
今は読んでもほとんど軽いエンターテインメントのようなものばかりで、お恥ずかしい限りです。

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ところで今日は私の川柳の師「時実新子」先生のお誕生日です。

ご存命なら91歳!


たまたま昨年末に古い川柳仲間から、新葉館から出ている「川柳作家ベストコレクション」の中の一冊、

「徳永政二」川柳句集
を送っていただきましたので、新子先生ともご縁の深い徳永政二さんのこの本をご紹介致します。


2018年6月3日に初版が出たこの本は、「全日本川柳」の「川柳文学賞」の第一位に選ばれたそうです。

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本の扉には下記のような「柳言」が綴られています。

・ ひとりの個性なんてたいしたものではないと思うこともあるが
 何かが生まれるときは、いつもこのひとりからである。

・僕は川柳に救われた。

・川柳は自由である。 とことん自由である。

・僕が川柳に出会ったように
  誰かがどこかで川柳に出会っている。


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また、あとがきには下記のように書かれています。

川柳をはじめて三十三年になるが、これまでいろいろな人と出会ってきた。

今、自分がここにいるのは、この出会いのおかげだとつくづく思う。

このことを少しふり返ってみたい。

(中略)

その一人が時実新子さんである。

アサヒグラフに「川柳新子座」というコーナーがあり、その「旅興行」での出会いが新子さんとの出会いである。

その後、新子さんに誘われるまま「川柳大学」に参加することになった。

 「大学」で学んだことは、裸になって書くこと。

うしろめたいことやはずかしいことを隠さずに書く、書くということはそういうことであること。

そして、その人の持っている個性を大切にすることである。

(中略)

これからの川柳を、また川柳の魅力がどこにあるのかを問われるとき、

いつも思うのは川柳をはじめた頃のことである。

 仕事の中では、とても表現することがむずかしい、そんなことが川柳ではできる。

川柳は満たされないものを満たしてくれる。

 美しいこと、楽しいことだけではなく、哀しいこと、さみしいことも書いていい。

そして何よりも、そのときの自分のすべてを重ねることができる。

このことがなければ川柳ではない。 川柳に救われたりしないのである。

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さて、この句集の中からアトランダムに私の印象に残った句を選んでみました。

(政二さんの句はどれもみんな好きなので、そしてそのお人柄も含めて大変尊敬しているので、
川柳から長く離れている私がこのようなことを書くこと自体、大変おこがましいことではありますが。。)


たいやきのしっぽを落とす草の上

うす暗くなってからでも遅くない

水は水 私は私 顔洗う

犬小屋の中に入ってゆく鎖

入口は夢で出口もまた夢で


政二さんの川柳に私は確かに救われたのです。
娘の死を乗り越える力さえももらったのです。

政二さん、素晴らしい本をありがとうございました。



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「光のチャレンジ」をご訪問くださった皆さまにも感謝です。



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