一昨日の午前中、ヘアカットに行ってきました。片道1時間ちょっと。結構車が多かったですね。
普段は無音で運転していることが多いのですが、カーナビに入れてあるSDカードにCDを録音したくて、その日は珍しく音楽を聴きながらのドライブになりました。
聴いていたCDは、スピッツ。それもかなり初期のもので、1991年(なんと30年前!)から1997年までのシングル盤で発表した楽曲が入ったもの。
「空も飛べるはず」「ロビンソン」「チェリー」「渚」などなど、懐かしくて、でも結構最近CMで使われたよな・・・みたいな曲が入っていました。
コロナ禍で大きな声を出すことが憚られる昨今、カラオケも行けないし、大きな声で歌なんてずっと歌っていなかったので、車の中で結構普通に歌っていました。
窓も開けていたけれど、周りの車はほとんど窓閉めてエアコンつけているようだし。ヘタだろうがなんだろうが聞こえやしないさ♪
でもたま~にだけれど、私同様窓を開けて走っていたり、オープンカーに乗って外気をバンバン浴びて走っているお兄さんもいたりするけど気にしない。そういう
人ってたいていお兄さんよね。女性で窓を開けて走っているのはあまり見かけません。
そしてそうやって歌っていると、やっぱり楽しいなぁって。相方と出かけると、彼の眠気覚まし対策で加山雄三の曲しかほぼ流せないので、歌えなくないどころか
ほぼ歌詞を覚えてしまっているくらい馴染みの曲ばかりだけれど、好きかと言われたらそうじゃない。
自分の好きな歌を歌ってこそ、楽しいのですよね。まぁ最近は車で流す曲の中に、エレカシの宮本浩次も含まれるようになりましたけど。
おうち時間ばかりが増えてしまって、どうもお楽しみが少なくなっていると感じていました。
そんなとき、ふと目に留まったのがキーボード。買ってからそれほど弾いていません。
もったいないから弾いてやりたいと思うけれど、家にある楽譜の曲はうまく弾けないくせにちょっと飽きておりまして(生意気)。
じゃあいったい何が弾きたいんだ?と自問自答して出た答えが、ジャズピアノ。
聴くほうは昔から大好きなジャズですが、あんなふうにおしゃれに弾けたらな・・・と思えども、楽譜どおりに弾くことすら満足に出来ない私。
なにしろ我流で習ったことがなく、基礎なんて全くやっていないものだから、ある程度弾くことは出来ても、最近よくあるストリートピアノなどを華麗に
弾く、なんてことは恥ずかしくて無理。そんなレベルです。
大人のピアノレッスンみたいな教室もありますが、どうも私は習い事が好きじゃないんですよね。楽しくなくなってしまいそうで、それだと「音楽」が
「音が苦」になってしまうもの。
そして私がどうしたか、と言うと、楽譜、というか教本を買いました。「ジャズハノン」。
ハノンと言えばクラシックピアノの練習曲として、ピアノを弾く人は必ずレッスンする曲集。私も習っていないけれど楽譜は見たことありますよ。単調で
つまらなそ~な感じという印象しかありません。
いつだったから「題名のない音楽会」で、プロのピアニストがそのハノンをすごく華麗にアレンジして弾いていたのを聴いて驚いたことはありますが、それは
彼が優れた技術を持っているからであって、凡夫(婦、かな。一応)には無理な話。
そのクラシックのハノンは楽譜を開こうとも思わなかったけれど、ジャズピアノを始めるのにはいきなり名曲集のような楽譜を買うよりも、こうした教本から
入るほうがいいように思えたんです。
まだ楽譜が届いて1週間ほど。練習しているのは最初の2曲だけですが、音使いが面白くて、思ったより楽しく練習出来ています。
ついでに手持ちの曲もちょっと弾こうかと思ったり。ばね指が痛むのであまり長くは弾けませんが、夕方の家事の合い間に30分ほどやっています。
夢中になると時間の経つのが早いですね。
これから暑くなってくるので、練習を一時中断することになるかもしれませんが、出来れば「一時」でとどめたい。私の得意技ではないけれど、「継続は力なり」
ですものね。
それにしても、生演奏が聴きたい!と強く思います。最後に聴いたのって、いつだったっけ。もちろんコロナの前だからもう1年以上にはなるはず。
展覧会もずっと行っていないし。
ネット配信などもありますが、どうしたってその場の空気の中で味わうそれとは違います。そうしたものから遠ざかっている今、心が干からびているのを
感じざるを得ません。それがなければ物理的に生きられないわけではないけれど、人はパンのみにて生きるにあらず、ということを改めて実感しますね。