ほとんど緑もないところに開く福寿草くらい、春を感じさせるものはない、と言っても過言ではないように思います。畑の家の桜の根元に咲いていました。
見頃のときにドンピシャで行くことが少ないので、久しぶりに咲いたのを見たような気がします。確か去年は葉っぱばっかりだったような。
福寿草が咲いているなら、もうひとつ春を感じさせるふきのとうも出ているかも、と久しぶりに散歩に出かけたけれど、ふきのとうにはまだ少し早かったようです。代わりに見たのは
寒さの厳しさを感じさせるものでした。
用水のしぶきが凍り付いたものだと思います。一部雪の名残もあるのかも。面白い形に思わず写真を撮ってしまいましたが、一番気温の高い午後2時過ぎでも溶けないって、やっぱり
寒いということですね。
私は薪ストーブのおかげで暖かい部屋の中にいることがほとんどでしたが、相方は小型耕運機、農機具店では管理機と呼ぶことが多いみたいだけれど、その耕運機を物置にしまうときの
ためのスロープ造りをしていました。が、それがなかなか大変だったようです。
何が大変かというと、土の固さ。いつも耕している畑ではないから、という以上に寒さで土の深いところまで凍っていたからなんです。
スロープ自体は自宅で作っていたので、相方は地面を掘って脚の部分を土に埋め込んで、と考えていたようですが、その土の固さが半端なかった。
畑を耕すときに使う備中と呼ばれる鍬があって、それを使って頑張って掘り起こそうとしていたら
備中が骨折、まではいかないにしても、見事に一本、刃が曲がってしまいました。う~ん、恐るべし。恐るべきは土の固さか相方の腕力か。ま、どっちもかな。
備中がこんな具合になってしまったので、次は電動ドライバーにコンクリートを破砕するヘッドをつけて試してみたものの、思うようにはかどらなかったようです。次はもっと強力な
道具を持って行くと言っていますが、それまでに凍った土もいくらかやわらかくなるんじゃないのかな。
そして曲がってしまったのは備中だけではありませんでした。
到着してすぐ薪ストーブに火を入れたのですが、薪をくべるときになんだかいつもよりつかみづらいな、と思ったら
トングの先が曲がっているではありませんか。あれ?いつの間に???
このトング、料理用に使っていたものではあるけれど、そんなに簡単に曲がるものでもないはずなのに。こちらのほうは相方がぐいっと元に戻してくれました。案外簡単に曲がるのね。
家の内外で曲がったものを見ていたら、ユリ・ゲラーのスプーン曲げを思い出しました。近くにいたら備中も曲げ直してくれないか、お願いしたいところだけど。
そして備中は帰宅してから、相方がトラックのアウトリガーで踏んで?ある程度は曲げ直しました。でも今度は隣の刃が少しだけど逆に反ってしまいました。こういうとき、農鍛冶屋が
あるといいのにと思うけど、おそらく全国的にも数は少ないでしょうね。
とても見づらいけれど、初日の夕暮れ。東の高い雪山が淡いピンクに染まってきれいでした。夜空の満天の星もきれいだったけれど、寒くてとても長時間は見ていられません。
そして畑周辺も昨日からぐっと気温が上がってきました。外は朝マイナス8度だったのに、帰る頃には10度を幾分上回るくらい。週末に向けて気温がどんどんと上がって、また下るを
繰り返すのでしょう。
道中、山の中を走るわけですが、スギの木々が早く花粉を飛ばしたい!とうずうずしているように見えました。私はスギはそれほどひどくないけれど、年々症状が進んでいるようにも
感じるので、外に出るときはマスクは欠かせません。花粉症の方、くれぐれも予防してご自愛ください。