坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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アート ラボ あいち 大津橋

2015-09-22 | アート
『アート ラボ あいち』行ってきました。






場所は 愛知県庁舎大津橋分室です。この建物にも興味がありました。

わたしが子供のころから、すでにレトロ感・・・母から『このあたり戦争で燃えたけど、ここは燃えなかった。』と、聞かされていましたが、数年に一回ぐらい前を通っても扉はいつも閉まっている・・・

今日は全開です。入ってすぐに建物の説明書き、[ここは昭和7年に建築竣工した旧愛知懸信用組合聯合会館。その後、愛知県農林会館として利用され、昭和32年に愛知県が寄贈を受け、庁舎として利用している]とのこと。黒川紀章さんのお父様の設計とあります。
振り返って入口を見ます。かしこまった外観が丸窓に和らぎます。


何を表現しているのか見ただけでは分からない作品 多々


中国の方と、日本人のコラボ作品
新しい宗教をアートで表現とか・・・花火のように長いお線香、「点けてください」と言われ、エスニックないい香り。
お賽銭が置いてある?(神社?)置いたほうが良いですかと、お聞きしたら、「作家さんが小銭を置いていたら、いつの間にか増えました」・・・  アートということを思い出し、我に返ります。










椅子2客だけ、そこにひとり座り、見た目かわいいけれど 現代版イソップ・・・
右の猫がスマホで『穴場』と、それを見て左の猫が来る。左の猫は大きい魚を釣って右の猫を小ばかにする。左の猫はもっと大きいのを釣り上げようとし、それが鮫で、逆に食べられてしまう。右の猫は、事前に鮫の要望を聞いてチェックシートに書いていた。右の猫は、鮫に50000円のレジを打ち、次の希望の猫を聞きチェックシートにチェック、鮫はゴールドコイン5個を置いて、海へ。右の猫は、鼠の養殖に失敗していた・・・
  ストーリーも映像も 数分間、見入ってしまう作品です。


私の頭の中 見ました?というような雑多なものが、ランダムに でも丁寧に大切に置かれています・・・




タイトル:Leaf green closet・・・・ 店舗の設定なのか?ご自分のクローッゼットなのか?
クローゼットに色の壁紙を選んでいただくこと良くありますが、服の色がわかりにくくならないように、あまり強い色はお勧めしていません。眺めるだけなら このぐらい強い色でもOK ?

現実とアートの世界を行ったり来たり・・・楽しかったです。

ラスター彩:人間国宝 加藤卓夫さん

2015-09-06 | アート
雨が突然降りそうな気配。
いつもは外を通り過ぎる名古屋NHKのビル、雨を知らずに済むので入りました。
大回りですが、このビルの地下から地下街に向かいます・・・
と、思ってエスカレータ―で降りようとすると、いつもは人が行きかうところに、誰もいない・・・


ビル内のNHKの入館前の側面なので、気付く人も無いぐらいですが、
ラスター彩の壁画があります。
気にはなっていましたが、昨日は人がいなかったので、しっかり見ました。



幻と言われた、ペルシャのラスター釉の再現をされた、人間国宝の加藤卓夫さんの作品です。
ラスター彩の輝きの美しさは、遠目には見えないので、広すぎる空間では伝わらないのが残念です。

随分前の図録出してきました。

イランの発掘で織部焼そっくりがあり、ルーツから魅せられ、研究とあります。

壁画の前で、ペルシャのエキゾティックな風に 一瞬吹かれます。

愛知県芸術劇場や美術館の北側がNHKのビルです。
1階奥のオープンスペースなので、近くに来られた方にちょっと寄り道のお勧めです。

ART NAGOYA 2015

2015-08-02 | アート
ウエスティンナゴヤキャッスルホテルで アート名古屋 が開催されました。

7/31は、アートライフスタイリストとして、お話を伺ってきました。

ゲストは ちょうど翌日に同ホテルで、コレクションを発表される桂由美さんです。


ウエディングという言葉を日本で使われたのは 桂さん。
marriageは契約のニュアンス、花嫁に主眼を置いたドレスを作りたいということで、
言葉を選ばれたというお話。
依頼を受けてドレスをデザインするときは、式場の場所、広さ、招待する人数など様々な
条件を考えて、ご意向を汲みながらも よりよいものを作っていく。
・・・お話を聞きながら、インテリアの仕事と同じ。提案を仕事とする原点を忘れないように、
流されないように あらためて 思います。

ショーで発表する物も、特徴があり主張するものと、実際に着てみたいと思うものの両方が必要、
どちらか一方では、見て終わる、又は、夢がない、ということになるので、両方。

生地を見る目、それを織る織機の事までお話がありました。
私もカーテン生地の国産、輸入品両方提案しているので、それぞれの良さ、わかりやすかったです。

よりよいものを提案しようと思えば あらゆる方向に求めていくものがあります。
非常に参考になります。
握手をしていただいた手に力強いものを感じました。

8/2は 9階の客室が展示会場になっていて、順番に伺いました。





数千円のものからあり、やはり いいなと思うものから売れていきます。
敷居を高く思うギャラリーも こういう機会でしたら、気軽に入れますので、最初の一歩とか、
ちょっと 買い足しというのには 良いと思います。

通常は数10万からの展示をしているところでも、ここには手頃価格のものを持って来ています。
若い作家さんのものを発表する場としても 良い方法と思います。

客室の壁を使うことで リアルに設置がわかり、またベッドの上まで並べているところもあるので、
より、アートを身近に感じることができます。

これから こういう催しは全国であると思いますので、
ポスターや印刷ではなく 是非 『本物』も手にしてください。


H27.3 アートフェア東京

2015-03-22 | アート

3月20日 有楽町の国際フォーラムで 開催された アートフェアです。


今回のプログラムディレクターの金島さんに案内をしていただきました。

会場地図 右の赤い部分入り口近くが現代作家、奥へ古美術・工芸、その奥が近代。
左側 SOUTH WINGが若手,琳派、海外作家、もの派、現代アートとなっています。

ギャラリー140点 アーティスト1000人 見ごたえあります。
自分の中で興味が強くなかったものも 展示方法や、アプローチの方法など、
参考になるものがたくさんあります。お話を聞いていて、
これだけのものをまとめ上げる 能力だけでなく、金島さんのお人柄もあるかと思います。

本来の 購入目的の方は見方もそれぞれです。それも含めて、
客観的に見ました。

個別の写真はたくさん写しましたが、ここへの了解はとっていないので
別の機会に・・・

展示場にいらした、山本太郎さんは直接OK戴いたので・・・

 私も尾形光琳をリスペクト・・・




よく見ると、あのコーラ?から 流れ出た 流水模様
どうしたら こういう発想がでてくるのか?
帰ってきてから、MOA美術館の図録を出してきて、左右の梅の木 枝ぶりほぼ忠実ですが、
傾きを若干かえている部分がありました。奥行感を出すためでしょうか?
どこかでお会いしたら 聞いてみます。

4時から別用があったので会場を離れましたが、夕食後 もう一度会場へ・・・
9時まで開いているのは 嬉しいです。

この時は 京都のギャラリーでお目にかかった染谷 聡さんがいらっしゃいました。
繊細な作品を作られるだけあって、展示台の布の埃を取っている時でした。

テレビ台の上とかに さりげなく置いたら、OFFにしている時のテレビの無味乾燥
を和らげるのでは と 見入っていました。
 
一点一点見ていると、色々なことを考えて、時間がたつのを忘れます。