坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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河文:KAWABUN

2012-06-05 | Weblog
NIC (名古屋インテリアコーディネーターズクラブ)の総会が“KAWABUN”で開かれました。
河内屋文左衛門は江戸期 尾張徳川御用達で、河、文。
私が子供の頃に聞いた印象は政財界の接待の場、400年続く有名な料亭です。
正面玄関前を自転車で通るとき、黒い板塀が格式を感じさせます。
昨年 経営が変わり、河文とは別にKAWABUNとしてレストランも併設されました。

今回、総会前に館内を見せていただくことができました。
従来は宿泊の棟で、永らく使われていなかった4階建てです。

音楽堂(チャペル)正面 石面上端から水が流れています。
座席は一段低くなっていて、座ると天井が高く感じます。
教会のいすは座面が板張りが一般的ですが、ここは布張りで座り心地が良いです。

 振り向いて出入り口側です。


床の間の形状の名残がわかります。

長押とドアのデザインのバランスがきれいです。

階段の踊り場に“鯉の滝登り”の板堀です。下から上がってくる時には、わからなかったのですが
上から見ると圧巻です。全体で5mぐらいはあります。


大谷石の磨きと割り肌のデザイン張りで、ガラスの中は炭が飾られていました。
冬場は火を付けるそうです。


街中にあるため、窓の向こうには駐車場がみえたりします。
廻り階段の吹抜は天井とシャンデリアで目線が止まります。


4階から見た、料亭部分です。
表からしか見たことが無かったので裏、奥が見られたのはちょっと感慨深いものがあります。


能舞台の棟です 

この日は 4階です。
食事会(パーティではないので) テーブルごとの盛り合わせです。ラストのデザート 

この部屋は欄間のその上、小屋部分も天井を上げてあり、“和”の照明器具です。

近くでも きっかけが無いと行かない場所も結構あります。
1階部分は(営業中で)見ていないので 次は気軽にランチにも来たいと思います。