坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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映画:レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮

2017-02-19 | 映画


先日の上映終了に間に合いました。

『絵画、彫刻、建築、数学、物理などあらゆる分野で功績を残した、希代の天才レオナルド・ダ・ビンチの偉業と謎の多い人物像に迫るドキュメンタリー。』です。

謎が多いと言われていますが、過去をすべて把握し記録に残している人がどのくらいいるのか?
たくさん残した分、リアルに理由を追求すると意味不明になることもあると思うのですが・・・

3つの構成になっています。

・生まれ故郷のトスカーナ ヴィンチ村
・才能を開花させたフィレンツェ
・円熟期を過ごしたミラノ

武器、武具の設計ができ、城の建築計画ができる。
[平和な時には 絵を描ける]
スポンサーである城主に求められ、愛人の絵を描く。
美しく書いてもらえれば 喜ばれる。
それが評判になる。
他からも依頼が来る。
弟子たちに囲まれ、工房経営。
教会からも仕事が来る。
物事を追及し続けたからこれだけの作品を残せたとは思います。
街に埋没した作品も多かったと想像します。

ダ・ビンチの描く人物はリアルすぎるところがあり、『もしこれが私の手元にあったらどこに飾る?』と考えて、これまでのお客様のお宅を想像しても なじみにくいところがあります。

女性を描いた絵、特に眉毛のない女性、ルーブルで毎日大勢に見つめられている絵を どこかに飾ろうとすると、迫力のある空間でないと負けます。
そう考えると やっぱりすごい才能ですね。


ダ・ビンチが考えた構図が最初って・・・
現代も自撮りで[斜めに構えるときれい]に見えることです。
たぶん 私も・・・
  

10年前にミラノで私が写したダ・ヴィンチ像。
映像では後ろの建物が写らないように斜め下から写されていました。写し方で威厳が増します!




初釜のプリント写真2017/1/13・記憶

2017-02-13 | Weblog
最近は 『写真を戴く』というより『送ってもらう』。
データで受け取ることを意味することほとんど。
仕事では、当然のようになっています。
記念写真もデータは、『記録』という意味合いが強いように思います。

プリントした写真を後日、手にすると その時の出来事全体を思い出します。
記憶』です。


入った日付のすぐ上に自分が座っているのも過ぎた日を意識します。
慌ただしく過ごしていると、1か月、懐かしくなります。
これもプリント写真の良さでしょうか。
茶室にいて、ましてや和服を着ていると、他事はできません。
茶室の中の 出来事に気を配り 集中します。
精神的にも他の事は必然的に排除されます。

中学生のころ、朝、制服を着ると 時計を見ながら『学校へ行かなきゃ』という気持ちになったのと同じかもしれません。
出かける目的によって服は着替えますが、集中力を高めるために服を替えるのも良いかも と思ったりします。

同じ写真を手に あれこれ違うことを話せるのはプリントならではです。

プリント写真をスマホで写して『記録』へ追加します。






幕末明治&″今″を一望する:聖徳記念絵画館

2017-02-09 | 美術館
先日は、東京へ行きたかったのですが、時間が間に合わず断念。
リニアがあれば 行けたのに!
昨年の秋です。この建物は数か月ぐらいの変化は気にせず存在しています。


時々雑誌などで見ます。一度は行きたいと思いながら、わざわざという気も。青山通りから歩く10分ぐらいが、遠い・・
デザインウィークの時、入場の列を見て、時間をずらすことを考えました。
会場の奥に 威厳をもって 建っているのがここです。
インテリアのショールーム巡りとは違い、空を見ながら向かう感じです。


この建物、大正期に計画され、関東大震災をはさんで完成されたとあります。
エントランスホールの壁面は現在の建築では使われることのない赤い石です。この大理石が岐阜県赤坂産となっています。
床のデザイン貼りや天井を見上げている 私は他の人からは 不思議かもしれません。

幕末、明治を描いた大正期の画家の方々も 後世に『日本を伝える』気概があったことと思います。絵の迫力から感じます。




記念館から見た デザインウィークの会場です。

この数時間後に、事故はおきました。屋外展示物から発火。
この写真の景色のどこかにいたかもしれない、その子。
小学生の男の子の命を思うと、すぐにはUPできず、記事を書いたままになっていました。
建築、デザイン、インテリア 人が造るものは 『すべて人を守るものである』原点を忘れてはいけない あらためて思います。

小説『本日はお日柄も良く』もう一つの読み方

2017-02-08 | Weblog

ストーリーは、普通のOLが、ある結婚式をきっかけにスピーチライターになり ハッピーエンド。
小説として、どうする、どうなる と友人のことのように読めます。

この本で学んだことは[言葉の力、表現力で いかに伝え、人の心に残す]です。
ドラマにもなっていますが、本だから、文字だからこそ 読み取れるもがあります。

この本を勧められたのは1月にセミナーに参加した時です。
SNSで、人とつながるには、写真と共に文字の力、言葉の力は外せません。

インテリアの仕事も お客様の好みをを聞きすることで、望まれる提案ができます。

私自身 これまでも言葉を選び、誤解の無いようにと思っています。
これからは『相手に残る』を心がけたいと思います。

それにしても、建築の場合も、予定が合えば 地鎮祭、棟上げ、お引渡しに『大安吉日』を選ばれます。
日本人の心のよりどころでしょうか。
日頃は気にしない人も、せっかくなら・・お日柄も良く と、なります。