坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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【木工家がつくる椅子展】

2018-06-03 | インテリア


ギャラリートークに島崎信さんのお名前があったので、出かけました。

私が三井ホームで仕事を始めたころ、OBのお客様へ出していた機関紙にいすの名作のエッセイを書かれていました。
社内のイベントでお話を伺ったこともあります。
家具を提案するにあたり、『人が座る』ということについて、考えておくべきことを学ばせていただきました。



それをまとめたものがこの本です。
社内で無料とはいかず、自腹で買った記憶です。
だからというわけではありませんが、今でも大切にしています。


今日も『折り畳める椅子』の課題で、16脚、一点づつ、作家さんのお話をじっくりと聞いてコメントされています。
昨年から改良され実用的になったものは褒め、そうではないもには『次に期待』
優しい口調で、的確に指摘される様子は、何かを評価するときの参考にもなります。


****座り心地と美しさで (勝手に)私からのお勧め2点

1.
 
茶道の風炉先屏風の留めの方法を応用し、革が丁番の役割をしています。



この留め方は反対側にもたためるので、座面も含めて全部を畳めます




畳の上でも似合うし、テラコッタのインナーテラスにも合わせてみたくなります!

2.
後ろ姿も美しい!
背のカーブが、体型を選ばず、女性にも座りやすい。

座面も広いので、木の堅さの割にはゆったり感で安定します。
ホームパーティー用に予備の椅子でも、カーブの美しさが 『臨時』を消しています。
塗料はオスモのナチュラルにホワイトを混ぜているとのこと。
終了後にすれ違った時に『オスモなら他の色もできますよね?』OKでした。
『売ります?』『目指してます!』

いずれも
完成度の高いものは お話の要点もはっきりします。

見習わなきゃ!