坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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佐川美術館:茶室

2010-04-14 | 美術館
昨年の11月に 佐川美術館へ行きましたが、
その時には茶室には入っていないので残念でした。
今回NIC (名古屋インテリアコーディネーターズクラブ)で、
その機会がありました。

前回は葦が茂って、茶室を隠していましたが、刈られるとよくわかります。


樂吉左衛門さん・・・構想から参加されたこともり、じっくり読みました。
この本は、樂さんの日記と竹中工務店の方とのメールが日付順になり
建物、茶室、プランから素材まで・・製作過程と人との関わりに引き込まれます。
茶室を 人をもてなす場として、“使う”立場で作り上げる。
設計する人、現場で創る人に如何に伝えるか。
スケールは違うけれど、自分の仕事に重なります。
竹中工務店の打ち合わせ記録も2枚掲載され、普段自分が書いているものと
書式が同じようなので、妙にリアルに感じます。



茶室は撮影禁止でした。
空間を体験することで、理解してほしいという意味もあるのでしょう。
その空間も 一期一会です。
上記の本の写真と、入るときに戴いた小冊子、水露地の写真が違います。
太陽の位置の違いがそのまま 空間の違いになります。

   
広間の写真です。
【木、石、紙、畳、草、水、コンクリート、ガラス、空】
人々の熱意とこだわり、伝統の技術、新技術の開発
  ・・・・・考えた分だけ、いいものが出来上がる:感動です!
   

本の中で、私に残ったいくつかの文章です。
樂家15代 ことばにも力があります。

 P60 :僕には茶の湯が未来に意をを持つものであるという強い確信がある。

 P70 :テーマは自然、循環、人間存在のレベルを問いかけること。
      それは、己自身の在り様を問う茶室の意味となる。

 P71 :湖に水没する非日常性として茶室を設定する。
     重要なコンセプトは各主要空間のレベル設定と
     思想的な意味を明確にすることだろう。

 P184:現代の茶室に伝統の匂いを嫌って、縁のない琉球畳を使う建築家もいるが、
     僕はあえて縁のある通常の畳を使用する。
     これははずせない寸法の原点だと思う。

 P185:目新しさではなく、僕自身の命のスパンを超えて、長い時間をかけて、
     じっくりと何人もの人々に受け継がれながら、
     感じながら変わっていくべきなのだと僕は思う。

クラブハリエ(滋賀・守山)・・・道具について

2010-04-14 | Weblog
佐川美術館に向かう途中、クラブハリエによりました。
名古屋の高島屋では、いつも長蛇の列、近江八幡でも満員。
なかなか バームクーヘンは手に入りません。
ここでは、時間が早かったのですんなり買えました。
イングリッシュガーデンを抜けて 店舗です。



ガラス越しにキッチンが見えます。
ここで驚くことを発見!
ガラスに貼ってあるマグネットにパテナイフと一緒に
ステンレスの定規があります。左から3,4本目!


私が普段 壁クロスのサンプルやカタログを切り抜くときに使うステンレス定規です。
ケーキ屋さんと同じもの!


ガラスに反射して見にくいのですが、バームクーヘンをカットするのに
この定規を当てて きちんと測っています。

 
私たちは、ステンレスの硬さを利用してカッティングに使いますが、
食べ物を扱うお仕事では、他の調理道具同様 ステンレスが
衛生面で使いやすいということでしょう。

物の見方がまたふえました!



http://taneya.jp/shop/shiga_moriyama.html