坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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八ヶ岳倶楽部

2010-10-21 | Weblog
俳優の柳生博さんが別荘としての土地を手入れし、人が訪れるようになり 20年ぐらい前に八ヶ岳倶楽部になりました。
レストラン、ギャラリーがあり ガーデニングとは呼べないほどの広さを持つ 素敵な場所です。
  道路に見える部分も全部 元鉄道の枕木
 レストランのエントランス

新鮮な野菜はツヤも違います

生のフルーツを入れたフルーツティー…おかわりするほどおいしくなります

草月の竹中先生と柳生真吾さんが以前コラボされたつながりで、今回、真吾さんの解説で訪問することができました。
NHK 趣味の園芸でお話されていた そのままのおやさしい語り口です。
ブログのUPもOKいただけました。

 

見比べると、人の手をかけた庭がいとおしくなります。自然が相手なので尽きることは無く楽しめます。

 手入れされてない隣の敷地は 雑木林
 こちらは木の配置から考え、人が回遊するように歩けます。

 真吾さんのお子さんが枕木の端材で入れられもの。
子供の自由な発想って、狙うものが無いので見る者にやさしいです。

ここまでするのは 木一つ、石一つにも思い出が含まれます。
どこを見てほしいかで 高低差をつけ、歩きにくくすると人の視線は足元に行き、
低いところに見てほしいものをセッティング*参考になります。
 屋根にも植栽です

面白いデザイン(色もきれい)のスコップがありましたので聞いてみました。ニュージーランドだそうです。
曲がっているのは、腰をかがめずに力を入れられる・・・理由がありました。
土地の広さがガーデニングの規模の違いに比例するのでしょう!
 

10月中旬なのにまだ紅葉も少ないのですが、きれいな落ち葉です。
“漆の木” 普段 植物を手にしているので かぶれないことを信じて 手で持ってみました。大丈夫でした!
 木漏れ日のやさしい一日です


汐留ミュージアム:バウハウス・キッチン

2010-10-20 | インテリア
新橋のパナソニック電工-汐留ミュージアムに行ってきました。

家具、インテリアや建築でバウハウスははずせないものですが、
《キッチン》という切り口で開催されていることに興味がありました。

バウハウスに在席した半数は女性だったこと、生活の新しいデザインを
キッチンに象徴させ、キッチンの生産の共同体、生活スタイルから
『食』への意識、調理方法などの家事労働・・・・側面を見ることができました。

日本のシステムキッチンの考えはドイツからきていますが、
なぜ ドイツだったのかこの展示を見て 新たに納得できます。

以下の [マイスターキッチン部分]は、許可を得て撮影しています。


平面図の中、左下より食堂、配膳室、調理場です。

キッチンの使い方の当時の映像がながれていました。家事労働の軽減は現在も続くテーマです。

ダイニングルームから配膳室を見る : 配膳室からダイニングを見る
 
調理場から壁の開口を通じて、配膳室へ : 調理場
 
配膳室は[食器の洗い場]でもあります。 シャワータイプの水栓金具
 

調理場も 100年前とは思えないぐらい…熱源が違うだけで、今でも使えそうです。
調味料や食品を入れる小抽斗はシステマティックです。
 

「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」

豊田市美術館・豊田スタジアム

2010-10-04 | 美術館
豊田市にもインテリアコーディネーターの仕事で
関わらせていただいたお客様が何件もありますが、
なかなか、この美術館に来る機会がありませんでした。
・・・近くて遠い

谷口吉生さんの設計で、写真では何度も見ています。
その場に立たないと 見えないものもあります。

建築とアートが一体となって 空間を作り出す。
様式にとらわれることの無い現代アートで、
言葉も説明も無く 人を感動させる・・・
感動した場所です。

駅から歩くとかなりの坂です
茶系の敷石、壁の石、芝生の緑が際立たせています
いつも思うこと:人がいるから空間が成立つ

屋上テラスのダニエルビュレンの作品
[色の浮遊 3つの破裂した小屋]

映っている森の借景
正面から写しても自分が映りこまない

こちらはこの美術館の写真でよく見る景色

反対側からネオンの消えている状態 ネオン柱の黒が一層モノトーンを強調
空間に色を使うかどうか どちらをよし(良し:好し:善し)とするか


豊田スタジアム:中央のカーブの屋根です。
美術館のレストランから見えます! 
この雲たちが3時間後に大雨になりました。

EXILEのスタジアムツアーの最終日 (9/26) このスタジアムです。

今回のツアーは『FANTASY 』と名づけられたとおり、、客席の皆さんの手にしたライト(LED)が
スタジアム全体に揺れ、パフォーマンス、音楽と一体となり非常に幻想的です。
このスタジアムを設計された黒川紀章さんにも、できることならお見せしたかったです。

建築物も 人が入って生きてきます。 
メンバーの方の御挨拶の中で、ここが(今回の10箇所のスタジアムのなか)
一番、客席が近いと話されてます。37000人の感動がありました!

場内は当然ですが、撮影禁止
・・・なので外に停めてある車を写している人達を記念に撮影!