坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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表千家

2009-10-28 | Weblog
表千家の家元に行きました
茶室の撮影はNGですが、お庭の写真はUPしました。
紀州徳川家より拝領した門です。


門を入ってすぐ


写真中央が三代、宗旦が裏に移って植えた裏千家のイチョウの木、
銀杏の実は表千家に落ちてくるということで、
裏千家の方が採りに来られるそうです。


祖堂で、利休像にお参りをすると、お茶道に関わった長い年月が
一瞬のように思えます。
写真やテレビでは何度も見ていますが、
藁草履に履き替え、お庭を歩き茶室に来るとやはり緊張します。


 祖堂、不審庵、残月亭 いずれの茶室も写真で見るものは
かなりのライティングで、はっきり様子がわかるように撮影してます。

その場に行ってみないとわからないこと!

思っていた以上に <暗い> 外が明るい分、尚暗い。
一枚でも障子を開けると 明るく感じます。
この効果は非常に大きい!
明るいことに慣れている現代を感じます。



その後、表千家の北山会館で、大西家の釜を見ます。
ポスターにある釜・・・正面に梅の木、の霰釜。
両肩の還付けがお猿さんで
一緒懸命肩まで登ったような様子で愛らしい!

瓢亭

2009-10-28 | Weblog
表千家の見学会の昼食は瓢亭です。
以前、瓢亭の御主人の講演会をお聞きしたことがあります。
伝統を守ることと 新しいものを考えていくこと・・・
先日 ミシュランの三ツ星 拒否されなかったのも
自然かな・・・と、想像しています。



瓦部分は近年なのでしょう。立位置から鬼瓦は見えません。
瓢箪の看板は 傾斜しています。
威圧感がないファサードです。



今日のランチタイムのお食事は別館です。
別館の内装です。床がちょうな削りになっています。
その上に着色してあります。
手すりの部分も同じ削りです。

廊下の先に一枚板のひょうたん型で、花入れが付いて
床に見立ててるようです。
ここが瓢亭であることの存在感を出しています。

松花堂弁当にも一子相伝の半熟卵が入っています。
これにお刺身と松茸と鱧の土瓶蒸しが後から出てきました。
魚類の苦手な私ですが おいしく戴きました。


木々の緑と塀の紅葉が京都の秋晴れの心地よさを表します。



樂美術館 :京都

2009-10-28 | 美術館
利休の依頼を受けて茶碗を作り始めた
 御ちゃわんや の暖簾が見えます。
暖簾の字は本阿弥光悦
樂焼400年以上の重みがさりげなく在ります。
 お隣に作られている樂美術館
     

初代 長次郎の獅子像が重要文化財に指定された特別展です
利休が自分の思うところの茶碗を誰に依頼するか・・・
侘びを求めるシンプルなものでも力強さを持っている人
長次郎に託したことがこの 獅子像でわかります。
   →  

インテリアコーディネーターの仕事:
形あるものにするには各アイテムのデザイナーや
職人さんたちが非常に重要です。
誰にどういう依頼をするのかを決める自分の目、
利休さんに後ろから見られているようです。