goo blog サービス終了のお知らせ 

坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

    インテリアのご相談は HP『 インテリアの教室 坂野民枝 』へ

【カルティエ・時の結晶】国立新美術館

2019-10-29 | 美術館
もし、これらを宝石店で見ていたら・・・
美しすぎることと、未知の価格で動けなくなっていたかもしれない。

(スマホで写すと、輝きのため 色が残念)




あまりに多くの数を見せられると、俗世の事は飛んで
『美しい、輝く石』になります。



色石の組合せ、配列、それぞれの石の大きさのバランス
天然石の個性を活かしたモノづくりに
見入ってしまいます。


で、気になったのは!

これらを立体的に見せる『台』です。

カルティエにふさわしいのは何か

HPで見ると 白地に平置きの状態です。


展覧会で使われていたのは

神代杉、神代欅・屋久杉
色石の説明と、使用した台の名称もあります。

ネックレス、ティアラ、リング、ブローチの形状に合わせ、
貴重な樹を惜しげもなく 展示物に合わせて切っています。
 


この樹を使うことは、日本の展覧会用に合わせた証です。

何れもインテリアの仕事で目にするのはテーブルか衝立がほとんど。

『ここに これ!』

ふさわしい 物を探す 大切さを見ました。

屋久杉はもう伐採もできない、貴重な樹!

さらにガラスのケースが載っているのは 
大谷石がブロック状に組まれたもの!
この石は薄暗い中でも特徴がよくわかります。

パンフレットにも 協力会社に大谷石材協同組合がありました。

さらに協力会社に川島セルコンがあります。
回廊の仕切り代わりに使われた、ボイルのカーテン地でしょう。


身に着ける側の発想ではなく、創る側の目で見てしまうのが
悲しいような、嬉しいような 💕





【フェルメール展:窓際の光】

2019-02-18 | 美術館
『フェルメール展』





人間は『火』を持つことで夜の時間を
活動できるようになり、
キャンドルからガス灯、電気と
さらに効率よく夜を過ごしています。

昼間も暗ければスイッチをONできます。



本物は小さくて、落ち着いていています。


『ミルクを注ぐ家政婦さん。 お仕事中』
なのに どこか賓があります。



作業するなら明るいところ。
いつの時代も同じですね。

当時のガラスは平滑ではなくゆがみ
で、窓からの光が柔らかいです。

フェルメールの作品は
手紙を書く人も楽器を手にする人も
窓に面するか、向かって左からの
光を受けています。

いずれも何かの作業をしています。

1枚、右から受けて逆光の中
顔に少しだけ光が当たる作品が
ありました。



こちらを見ています。
顔のUPで何をしているのかは不明?
何をしているのか描かれていません!
不自然になるのでしょう。

インテリアで家具のレイアウトを
考える時、作業する場所は、
お昼間なら自然光の入りやすい場所、
夜なら照明器具やスタンドの配置を
考えます。

あなたのお住まいを今一度
見直してください。

座る位置を変えるだけで
効率が上がることもあります。



【アルヴァ・アアルト・・・もう一つの自然】

2019-01-01 | 美術館

パンフレットの写真を見て・・・
使う人が使うと雲形定規も何だかおしゃれ。


写真の周りの曲線はフラワーベースの形!

私も持っています!!


ペン立てで使っています。
今はどこでも、iittalaは手に入りやすいですが、
記憶にないぐらい前に 池袋の美術館で買いました。
今回あらためて、見つめ直しました。
いまでも、瑠璃色に近いブルーが、
雑多な日常をまとめてくれています。

毎日見ていると、アアルトを忘れます。
今回、湖の形をデザインしたと、知りました。



名古屋市美術館の展示は
ゆったりとみることができます。



パイミオの椅子の展示がありました。
インテリアの本では見ていましたが、
本物を見ることができました。

結核の患者さんが呼吸をしやすい姿勢を採るように考えられています。
健常者がリビングに置いてテレビを見るにはつらい姿勢かもしれません。

造られたいきさつを理解しないと間違えますね!


建物を設計し、そこの住む人の家具や生活用品を設計する。

70年ぐらい前の物で今も売られているのは
他にないデザインだから、だけではないように思います。

造る技術を持った人が今でもいるということを館内ビデオで見ました(*^-^*)


通路は撮影OKでした。




アアルトの奥様のデザインのファブリック、
北欧風、を感じます。

日本も木の文化の国というのはフィンランドと共通ですね💕





【藤田嗣治展&マルセルデュシャンと日本美術展】

2018-10-14 | 美術館
学生時代の同期会の時、
その前の時間を利用して、
上野の展覧会をハシゴしました。


東京都美術館と東京国立博物館。



日本からパリへ渡った藤田と
パリからアメリカへ渡ったデュシャン。



連続で見ると意外なことがわかります。

後年、全く作ったものは違いますが、


二人が生きた時代
藤田嗣治(1886-1968)
マルセルデュシャン(1887-1968)


何に影響を受けてそれぞれの作風を
作り上げたのか展覧会でわかります。


20世紀の初めには流行は世界同時?!

どちらも印象派の影響を受け、
その後、お二人ともキュビズムの影響を
受けた作品を残しています。

藤田嗣治:ポーラ美術館


マルセルデュシャン



世の中の波を取り入れながら
オリジナルを創る。
素敵なことですね。


藤田嗣治展は来館者が
なぜか妙齢のご婦人が多い。
愛らしい子供の絵もあります。

エキゾティックに描かれた女性たち。
裸体の女性もいやらしく見えない!


室内の背景に描かれているのも
日本人にはわかる金箔の四角模様です。
日本を背負う自負を感じます。



デゥシャン展は撮影OKです。
NGのマークをよく見ると、
マン・レイが写した写真です。
ほとんどそれ以外OK。



日用品に関する作品が確かに多い。



日用品つながりの展示は
さすが 国立博物館!
並ぶものが違います。


さりげなく国宝の平時物語絵巻が
あります。

中学の美術の本で見た、本阿弥光悦の
硯箱も国宝です。

重要文化財の写楽も!

何だか、得をした気がします。



利休の作った 『園城寺の花入れ』
これも見たかった一つ!

秀吉の小田原征伐に同行した時に作ったもの。
竹で造ったものは本来、消耗品。
利休がつくったから残された物!

 デュシャン展の延長で撮影OK。



無言で語りかけてきます。
ヒビも割れも姿の一つ。



1本の竹のどこの節を選ぶ。
割れた姿で園城寺の鐘に
因んで命名する発想は
普通じゃできない!



後ろも見えるのが嬉しいです。



本物!

400年前が目の前にあり、
近世の画家の作品に出会うと、


気のせいか、美意識が少し
上がったような気がします。


【至上の印象派展:名古屋市美術館】

2018-09-14 | 美術館
東京、福岡で開催されLASTが名古屋です。

また、チューリッヒ美術館の新館に2020年、移管されるので、
日本で見られるのもLAST。

入館前は 少女の日焼けが心配になるほど、強い日差しなので、帰りの写真です。



先見の明を持ってコレクターが集める。
戦争、ナチス 美術品も犠牲になる。

そして今ここで、涼しい美術館で 対面できる。
絵の持つ表情とは別の感慨深いものがあります。


それにしても 全体を見渡して、

世界的にも人気のある物のコレクションなので
価値が高いと思いますが、

日本人の好みそうなものばかり!
折衝した学芸員の方達『わかっていらっしゃる』
独り言です。

400×200のモネの油彩は撮影OKです。


スマホをかざす人達の暗黙の順番で写しましたが、
マルモッタン美術館で見る優雅さを思い出すと
日本にいる実感があります!


多治見市 モザイクタイルミュージアム

2017-10-22 | 美術館
11月に研修で行くことになり、記事を見直したら・・・・???
4月に書いた記事ですが、下書きのままになっていました! (-_-;)
そのままUPします(*^^*)

岐阜県多治見市 陶器の産地に2016年6月オープンしました。
私自身、お住まいにモザイクタイルの提案を色々している立場でもあり、快晴のタイミング、楽しみです。

この建物の設計は藤森照信氏、土とデザインの独特さが、絵本のようです。
ボランティアの方のお話では、当初『ここに造って人が来るのだろうか』と、半信半疑だったそうです。休日のこの日、人が途切れることがありません。ベビーカーの子も何人も見かけました。感性豊かになってほしいです。


正面からのイメージはやきものの窯のイメージで窓も煙突も付けてあります。


外壁の“ぽつぽつ”は近くで見るとランダムに貼ったタイルです。

正面の写真は目にしますが横や後ろは?

この写真の上部に開いているのが室内のここになります。

吹き抜けが青空です。ここから入ってきた雨水の床の排水は・・・

外壁から垂れ流しです。雨の日の様子も見たくなります。

階段の足元灯も土で覆ってあります。

床の障がい者用ブロックも土と同化します。
手摺の切れ目にモザイクタイルが貼ってあります。


屋外の展示との境にあるガラス、両面からモザイクタイルが貼ってあります。

色々なところにタイルのアイデアが!

モザイクタイルのデザインの無限の可能性


インテリアの打ち合わせの時にタイルの貼り方の説明をすることがあります。

デザイン貼の木枠は私も初めて見ました。

色パターンやデザインはタイルメーカーのホームページで作成できますが、造る過程を知っていただくとより興味が持ってもらえると思います。お話しできるネタが増えました。


【すみだ・北斎美術館】

2017-07-29 | 美術館
妹島弥生さんの設計で、以前から気になっていました。

両国駅近く、普通のビルではない、4階建て。

そして、葛飾北斎。

葛飾?・・・墨田区立の美術館!

部屋が散らかると近くに引っ越して、製作に没頭。
一人の作家のための美術館が生活拠点だった場所に作られる。
100才超えても時間が足りない・・・と言った170年後!

ゴミ屋敷になって近所迷惑より、賃貸で引っ越す。

散らかっても居続けるよりは、良いかも!

キッチンの特集で手にした『CASA BLUTAS』 に、北斎美術館が載っていました。



リアルに行って見たくなり、


で、私が写す!


プロのカメラマンが写すのと、私が写すのでは・・・

普通ではない形に設計することに感心です。

展示方法も 葛飾北斎が住んでいた(点々と転居した)
このあたり、生活の場を感じます。

諏訪で見た天井画とはまた、違ったイメージの作品もあります。

北斎の版画は 東海銀行貨幣資料室で、見た記憶がよみがえります。
解説を読んでいると、版元は名古屋に有ったとあります。
中部圏に残っている理由もこれかな?と、
あちらの話とこちらの話がつながりました。
UFJになって、移転してから行っていないことに気付き、行きたいところが増えます。



両国駅の近く、弘前藩の屋敷跡地


公園では ボールを追いかける子がいます。

木陰で、平和に感謝。


-------------------------------------

あなたの お住まいとキッチンにプラスになる お話です。

[メルマガのご案内]

インテリア コーディネーターの仕事で、
ご提案をする中で感じることは、
情報は世の中にあふれていますが、
『住まい』については、試着も試食もなく、
ご自分に合った情報は得にくいことです。
★住まいについて
『その情報 もっと早くに知っていたら・・・』
あなたの お住まいを[快適]へ!
メルマガ 登録はこちらから ↓
https://www.agentmail.jp/form/pg/8754/1/



インテリアの教室:http://iclesson.com


よろしくお願い致します。



フィンランド・デザイン展

2017-04-24 | 美術館
愛知県美術館で開催中、5月28日までです。
これから、福井、府中、宮城の美術館で開催されていきます。

フィンランド独立100周年を記念してとあります。
北欧と括ってしまいますが、それぞれの国の事情。
フィンランドは、ロシアとスウェーデンの間の地続き、双方からのもめごとに巻き込まれるのは地図を見てもわかります。
島国の日本でも近隣からの あれやこれやがありますが・・・独立100年って、最近?



「森と湖の国」と言われるフィンランド
サウナもムーミンも 木や森がある景色を想像します。

独立し、平和になったから 生まれるデザイン。
アルヴァ・アアルトの家具デザインは 今も現役です。
アルト以前の20C初めの椅子の展示があります。
シンプルですが、アールデコの影響を感じます。
(ここだけの話)掃除機を掛けたら、今でも座れそう!

マリメッコの展示は撮影 OKです。

日本で馴染みの少ない配色やデザインは、大胆に感じます。
柄の大きさと、カラフル、 思い切りの良さが、世界で受け入れられるのでしょう。
世界の国によって 売れ筋は? 
これは日本じゃない・・などと独り言です。

このパターンは国を問わず、一定の人気があると思います。


通路の小さな展示で見ました。
無印良品の洋食器のデザイナーがフィンランドの方で、納得しました。


モダン と言われたボールチェアも50年前の発表です。
オープンスペースで座れます。
大人は座り心地が良いとは言えませんが、(私が座っての感想です)
お子さん二人がすっぽり入っていました。仲良しになれますね!

デザインは生活に身近なものほどこだわりたい。
日本もそうであってほしいと思います。






『ゴッホとゴーギャン展:愛知県美術館』

2017-03-10 | 美術館
パンフレットが4枚 裏側の解説は同じです。
ゴッホが描いたゴーギャンの椅子と自画像



ゴーギャンが描いたタヒチの人とゴッホをオマージュした椅子



ゴッホにとって、ゴーギャンは尊敬し、友人と思っていたのでしょう。
壁にガス灯があるのに椅子にはキャンドルに火が灯っている。
ゴーギャンの暖かさを感じているのでしょうか。

ゴーギャンが描いたゴッホの椅子はゴッホの死後、11年経って描かれたもの。
ゴッホを象徴するヒマワリが載っています。
窓から見える景色はタヒチの海でしょうか。
遠い地にいても、忘れていない証のようです。

会場の出口近く、2つの椅子が置かれています。

座って撮影OKでしたが、椅子だけを写す方が二人の画家へのオマージュになる様な気がしました。

椅子はその空間に置いたら、その人になります。
インテリアの仕事で、ダイニングチェアをお選びいただく時、座って椅子の存在が無くなる位、座り心地を感じて、決定していただいています。

あらためて『椅子=人』存在を強く感じます。





幕末明治&″今″を一望する:聖徳記念絵画館

2017-02-09 | 美術館
先日は、東京へ行きたかったのですが、時間が間に合わず断念。
リニアがあれば 行けたのに!
昨年の秋です。この建物は数か月ぐらいの変化は気にせず存在しています。


時々雑誌などで見ます。一度は行きたいと思いながら、わざわざという気も。青山通りから歩く10分ぐらいが、遠い・・
デザインウィークの時、入場の列を見て、時間をずらすことを考えました。
会場の奥に 威厳をもって 建っているのがここです。
インテリアのショールーム巡りとは違い、空を見ながら向かう感じです。


この建物、大正期に計画され、関東大震災をはさんで完成されたとあります。
エントランスホールの壁面は現在の建築では使われることのない赤い石です。この大理石が岐阜県赤坂産となっています。
床のデザイン貼りや天井を見上げている 私は他の人からは 不思議かもしれません。

幕末、明治を描いた大正期の画家の方々も 後世に『日本を伝える』気概があったことと思います。絵の迫力から感じます。




記念館から見た デザインウィークの会場です。

この数時間後に、事故はおきました。屋外展示物から発火。
この写真の景色のどこかにいたかもしれない、その子。
小学生の男の子の命を思うと、すぐにはUPできず、記事を書いたままになっていました。
建築、デザイン、インテリア 人が造るものは 『すべて人を守るものである』原点を忘れてはいけない あらためて思います。

TOKYO DESIGN WEEK 2016 [2]

2016-11-11 | 美術館
『デザイン、技術が人に近づくことは 役立てる目的があってこそ』と、強く思います。

残念ながら、この日が最終日になってしまいました。
当日券売り場も列を作るほど会場内も混雑。立ち止まって写すのも、他の人の迷惑になるので厳選します。通過するブースもあります。


五感に触れた作品
*見る
写楽のコーナーですけど、アイアンの作品 何々?

アイアンの形状が毛筆で描いた様な・・・どなたの作品?
[紫舟]!書家&アーティスト、流石です。


*聞く&見る  
オルゴールの原理。大阪芸術大学の学生さんたちです。
レコード盤に突起があります。回転しバーの部分に接触するとセンサーが反応し

センサーから送られた信号で、ミキサーの中のライトが点滅します。
曲に合わせて、光が点滅。

レコード盤の回転と光を見ることで、音楽が聴けない状態の人にリズムをとってみんなと一緒に楽しむことができますね。

*触る

テーブルの上に色々な素材が載っています。


ハプティック デザイン :近づいて説明を聞きました。
触感を伝達するキットを公開しているということです。TECHTILE toolkit


インテリアの打ち合わせで、サンプルの画像はメールで送れますが、質感は届きません。
フローリングの表面がツルンとしているのか、ラフな凹凸があるのか これなら役立てられます。

素敵な作品もたくさん、渋滞して歩けないブースもまだまだありました。




ルノワールの時代 名古屋ボストン美術館 ③

2016-08-09 | 美術館
リアルな立体の『静』



美術館のホールにドレスの展示があります。

平面の中の『動』


リアルドレスよりも絵画の中の描かれたドレスの方が活き活きとして見える。
踊っている女性は 相手の男性よりも他の事に気をとらわれているようです。
周りの人の興味を引く カップルでもなさそう・・・

でも、動いているので ドレスは軽やかに・・・

誰でも描けるものではないですね。
『ルノワール』の 描く女性が魅力的。
対照的だから、『モネ』の睡蓮には引き込まれる魅力があります。
<(_ _)>

ルノワールの時代 名古屋ボストン美術館 ②

2016-08-08 | 美術館

パンフレットの表紙にもなっているルノワールの『ブージヴァルのダンス』

見たかった作品の一つです。
流行のドレスの女性と農夫の絵 
3部作のうちの一点、これがボストン美術館にあるとは知りませんでした。

二点はオルセー美術館で見ています。
絵の大きさと踊っている一瞬を切り取ったような表情と服の揺らぎに感動しました。
その時の図録が手元にあります。


今回 踊る後ろでビールを飲み、地面にはタバコの吸い殻も落ちている様子に のどかさを感じます。
オルセー美術館の二点『田舎のダンス』『都会のダンス』には タバコのポイ捨て はありません。
床面がスッキリすると空間全体がスッキリします。

この日お会いしたこの女性、・・・左下、床に落ちたミニブーケのようなブローチでしょうか、ダンスよりもこちらに目線があります。近づいて視線の先をよく見ました。踊る相手より気になっているのはこちらのようです。

そして私が気になることは・・・それにしても 何故この絵だけが アメリカへ渡った?

*私のセミナーでも、『床面に物が無いと スッキリ見えます』と、お話をしています。この絵で再確認です。

ルノワールの時代 名古屋ボストン美術館 ①

2016-08-07 | 美術館


2016 3/19~8/21   6か月間の開催も・・・

そのうち・・・が、いつの間にかあと少し。

活け花親子教室で金山へ出かけた日、2時間 ボストン美術館へ寄りました。

サブタイトル 『近代ヨーロッパの光と影』


展示タイトル順序

1.レアリスムと都会の芸術家
2.ドーミエと都会のレアリスム
3.ブルジョアジーと地方のたび
4.ミューズとしての都市
5.都市の生活―観ることと観られること
6.モダニズム、都会への幻滅、避難先としての田園

私流解釈です。
絵画を志す人が、あこがれと希望を持ちパリという街に。
やがて、その町で暮らすうち、都市化した街から郊外に題材をもとめた。
展示作品もさることながら、今回注目したのは展示の壁面の色です。
ホワイトベースの部分もありますが、時代と呼応しているように感じました。
並んでいる数点の背景色としてふさわしい色を選ぶのはむつかしいけど楽しそう。

初めは[赤]   ・・・・・・・・・・・・元気さ
3は[グリーン]   ・・・・・・・・・明るさ
4は[ブルーグレー]   ・・・・・発展
5は[グレイッシュパープル]・・成熟
6は[ダークブルー]   ・・・・・廃頽

協賛企業にサンゲツが入っています。クロスかな?と、思いつつ、作品に触れてはいけませんが、壁に触らないようにとは なっていないので、触れてみました。
クロスではなく、紙? 

作品を見ながら、全体のバランスを見ながら 楽しみました。
絵を飾る壁面は 住宅でも 重要です。
 
お客様からお持ちの作品を見せて戴くこともありますし、掛けかえる楽しみも持っていただきたいのでアートについての会話もインテリアの仕事には、外せません。


有田・伊万里・唐津・・・3.唐津

2016-07-02 | 美術館
【1泊2日の一人旅,UPしようと思っていた頃・・・4月の地震災害で、控えることにしました。観光地にも人が戻ることを望まれていることがありますので、UPします。】

翌日 博多の朝、通勤の方に交じり、太宰府天満宮へ。
9時前は神官、巫女さんの方かなりの人数が・・・(聞こえる会話から 上司の方?も、お掃除)箒で履いています。
お札やお守り売り場がいくつもあり、9時になると、巫女さんたちが各々配置につきます。
神社にも営業開始時間を実感します。
それにしても、神官、巫女さんの数を見ると、格式と規模。
参拝して、九州国立博物館4階。
石器時代から時代ごとに展示があります。

海の向こうは隣の国、影響を意識せずにはいられません。
 先ほどの太宰府でも、中国語 韓国語 らしき言語の団体さんにいくつもすれ違いました。
 隣国との往来ができるのは 海を渡る危険の少ない 安全な旅の技術もありますね。

午後は唐津:中里太郎衛門窯
塀に一文字づつ陶板を埋込み、看板を使わず・・迷わず。

良いことが起こりそうなお皿。

草の跳ね方に勢いがあります。


こちらは奥の展示です。粉引きの白がとてもきれい。
このお茶碗で点てたら、お抹茶が映えますね。


唐津城に行き、
(この時は、石垣の工事、と単純に思っていましたが、熊本城を連想する今、これ以上崩れないことを望みます。)
海を見ると、九州の北側にいることを実感します。


旧、高取邸にも寄りました。

洋館と日本家屋が外観からつながっています。
それにしても こんなに複雑な屋根の葺き方は初めて見ます。
大工さんと瓦職人さんに敬意を表します。

内部も 畳を外すと能舞台になり、手前の座敷が客席という、すごい お屋敷です。

唐津から博多に向かいその日のうちに名古屋に戻れました。
新幹線で座っている時間が長い分、歩くことは大丈夫です。
ツアーで行けば、2泊3日ぐらいになるでしょう。
目的を絞ると、凝縮します。
・・・・たぶん、何事も。

―――――――――――――――――――――――――――*――――――――――――――――――――――――

一般の方を対象に『インテリアのレッスン』セミナーを
7~12月第3土曜日2-4時 全6回名古屋 栄で開催いたします。
インテリアに興味のある方がいらっしゃいましたら、是非ご参加ください。
詳細は   http://iclesson.com へ